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2017年、今年もあとわずか。この1年も多くの有名人が亡くなりました。前回に引き続き、今回は今年7月以降、鬼籍に入った有名人の功績や人柄を改めて振り返りながら、故人を偲びたいと思います。
1日……元プロ野球監督:上田利治さん。肺炎のため80歳で逝去。選手としてはわずか3年でしたが、引退後は阪急、オリックス、日ハムと監督を歴任。通算20年監督を務めリーグ優勝5回、日本一3回を果たした名将。78年、阪急の監督時代、ヤクルトとの日本シリーズで大杉選手のホームランをめぐって1時間19分猛抗議したのは野球史に残る伝説。
11日……俳優:砂川啓介さん。尿管がんのため80歳で逝去。初代「うたのお兄さん」で64年に声優の大山のぶ代さんと結婚。近年は認知症を患った大山さんを献身的に介護する姿がニュース番組などで話題に。
21日……作曲家:平尾昌晃さん。肺炎のため79歳で逝去。作曲では「よこはま・たそがれ」や「瀬戸の花嫁」など、歌手としては「カナダからの手紙」などのヒット曲を手掛ける。資産は10億円、著作権関連の収入は年間2億円あると報じられる。
7日……スーツアクター:中島春雄さん。肺炎のため88歳で逝去。映画『ゴジラ』のいわゆる中の人、初代スーツアクター。以後12作品のゴジラを務め、他にもキングコング、モスラなども演じる。ゴジラの動きを研究するため動物園で動物の動きを研究していたそう。
28日……元政治家・羽田孜さん。老衰のため82歳で逝去。自民党や新進党、民主党などを渡り歩き当選は14回。新生党党首時代には非自民連立政権で、第80代総理大臣に。また半袖スーツの省エネルックがトレードマーク。
29日……声優:槐柳二さん(さいかちりゅうじ)。うっ血性心不全のため89歳で逝去。『天才バカボン』のレレレのおじさん、『天空の城ラピュタ』の老技師役で有名。亡くなった当日、日本テレビが偶然ラピュタを放映。16回目の放送でも平均視聴率14.4%を記録。
11日……俳優:橋本力さん。肺がんのため83歳で逝去。元プロ野球選手で俳優になった異色の経歴の持ち主。映画『大魔神』で大魔神のスーツアクターを務め、アクションスター、ブルース・リー主演の『ドラゴン怒りの鉄拳』ではリーの敵役を好演。
22日……ゴスペルシンガー:亀渕友香さん。肝細胞がんのため72歳で逝去。パワフルな歌声で日本のゴスペルの第一人者として活躍。兄は元ニッポン放送社長でラジオDJの亀渕昭信さん。
26日……学習院大学名誉教授:篠沢秀夫さん。84歳で逝去。フランス文学の研究者で教授に就任後、TBSの『クイズダービー』に出演し学者らしからぬ珍回答連発で人気者に。近年は筋肉が徐々に麻痺していく難病ALSを発症し療養していた。
7日……メジャリーグ:ロイ・ハラディ投手。自身が操縦する飛行機事故で逝去。40歳。メジャー通算16年で203勝を上げ球界最高の投手と称賛されたことも。ネットスラングで画像を貼れの意味「画像ハラディ」のもととなった人物として日本でも有名。
16日……声優:鶴ひろみさん。首都高速道路上の車内で意識不明の状態で見つかり、病院で死亡を確認。死因は大動脈解離。57歳。アニメ「アンパンマン」のドキンちゃん、「ドラゴンボール」のブルマの声を担当し人気を博す。ドキンちゃんの後任は「サザエさん」のカツオ役で知られる富永み~なさん。
19日……カルト集団指導者:チャールズ・マンソン受刑者。カリフォルニアの病院で自然死。83歳。1960年代、「マンソンファミリー」と呼ばれるマンソン受刑者に従う集団が映画監督ポランスキー氏の妻で女優のシャロン・ステートさんらを無差別的に連続殺人。マンソン受刑者は現場にいなかったものの指示していたとし死刑判決。しかし同州が一時死刑を禁止したため終身刑に減刑。
6日……曲芸師:海老一染之助さん。急性肺炎のため83歳で逝去。兄・染太郎さんとコンビを組み和傘でまりや枡を回す芸を得意とし、正月や娯楽番組の常連。02年に染太郎さん亡くなって以降は一人で活動していた。
8日……タレント:野村沙知代さん。虚血性心不全のため85歳で逝去。元プロ野球監督、野村克也さんとはおしどり夫婦で知られ、個人的には歯に衣着せぬ物言いで人気者に、その一方、衆院選出馬・落選後に経歴詐称疑惑、脱税で逮捕などのトラブルも。野茂英雄さんがメジャーに渡る際、交渉代理人となった団野村氏は沙知代さんの前夫の子。
多くの笑顔と感動をくれたここに取り上げた皆様、そして紹介しきれなかった方々の功績、貢献は語り継がれることでしょう。
慎んでお悔やみ申し上げます。
合掌