- 週間ランキング
最終戦での優勝に大きな期待がかかっていただけに、非常に残念な結果となった。
この投稿をInstagramで見る
●SLSは45秒間自由にコース内を滑走するライン(五輪で言うところのラン)を2本と、コース内の自由な場所で1発技を行うシングルトリック(五輪で言うところのベストトリック)を5本行い、最終的にラインとシングルトリック上位4本の合計得点で順位が争われる(1トライにつき10点満点で採点)。
※ ラインのスコアは最大でも1つのみのカウントとなり、オリンピックのように必ずカウントされるわけではないため(五輪はラン2本中、必ず1本が合計得点にカウントされる)ラインをミスしてもシングルトリックで逆転が可能。
※ 9点台の得点はナインクラブと呼ばれ、賞賛される。
●判定は「達成度」「難易度」「多様性」「独自性とスタイル」これらの要素を基準とした総合的な判断により行われ、5名の審査員が10点満点方式で採点。
1トライに対して、最高点と最低点を除いた3つの得点の平均点で、得点が算出される。
●2023年からは、グループ毎に分かれて競技を行い、各グループ毎の勝者などが決勝に進出するノックアウトラウンドが行われていたが、今大会は男女とも予選を行い、上位3人が決勝に進出。
2024年度のSLSランキング上位3人を合わせた6人で決勝が行われた。
(男子はジオバンニ・ビアンナ、フェリペ・グスタボ、クリス・ジョスリンがシード)
(女子は赤間凛音、ライッサ・レアウ、クロエ・コベルがシード)
この投稿をInstagramで見る
2016年 男子優勝 シェーン・オニール 2位 ナイジャ・ヒューストン
女子優勝 レイシー(現在はレオ)・ベイカー 5位 西村碧莉
2017年 男子優勝 ナイジャ・ヒューストン 2位 シェーン・オニール
女子優勝 レイシー(現在はレオ)・ベイカー 4位 西村碧莉
2018年度 男子優勝 ナイジャ・ヒューストン 8位 堀米雄斗
女子優勝 西村碧莉
※開催日は2019年1月13日、日本人がスーパークラウン初制覇
2019年 男子優勝 ナイジャ・ヒューストン 2位 堀米雄斗 6位 青木勇貴斗
女子優勝 パメラ・ローザ 3位 西村碧莉 8位 織田夢海
※2020年はコロナ禍の為中止
2021年 男子優勝 ジャガー・イートン
女子優勝 パメラ・ローザ 3位 西矢椛 7位 中山楓奈
2022年 男子優勝 グスタボ・リベイロ 7位 堀米雄斗
女子優勝 ライッサ・レアウ 2位 中山楓奈 3位 西矢椛 8位 織田夢海
2023年 男子優勝 ジオバンニ・ビアンナ
女子優勝 ライッサ・レアウ 2位 西矢椛 4位 上村葵 5位 織田夢海
SLS2024スーパークラウン女子予選の映像
女子の予選、日本からはパリ五輪金メダリストの吉沢恋、東京五輪金メダリストの西矢椛、東京五輪銅メダリストの中山楓奈、上村葵、織田夢海の他、オランダのロース・ズウェツロート、アメリカのペイジ・ハインで争われた。
織田夢海がバンプtoベンチでキックフリップバックサイド50-50グラインドやハンドレールでフロントサイドフィーブルグラインド、最後にギャップ越えのキックフリップを決め、7.3で首位。
吉沢恋が15段のハンドレールでフロントサイドフィーブルグラインド、バンプtoベンチでバックサイドテールスライド、バンプtoレールでバックサイドスミスグラインド、最後にハンドレールでバックサイドリップスライドなどを決め7.1点で2位。
中山楓奈がギャップtoレッジでバックサイドKグラインド、バンプtoレールでフロントサイドノーズブラントスライド、ハバレッジでフロントサイドKグラインドなどを決め6.6点で3位。
他にも西矢椛が5.7点で4位、上村葵が5.3点で6位でそれぞれシングルトリックに臨んだ。
この投稿をInstagramで見る
【シングルトリック1本目】
上村、ハンドレールでフロントサイドフィーブルグラインドを決め7.0点。
西矢、ハンドレールでバックサイドリップスライドを決め6.5点。
中山、ハンドレールでフロントサイドKグラインドを決め7.8点。
吉沢、ハンドレールでバックサイドスミスグラインドを決め7.0点。
織田、ハンドレールでバックサイドスミスグラインドを決め7.0点。
【シングルトリック2本目】
上村、ハンドレールでバックサイドスミスグラインドを決め7.0点(合計19.3点)。
西矢、ハンドレールでサラダグラインドを決め6.9点(合計19.1点)。
中山、ハンドレールでバックサイドKグラインドを決め5.8点(合計20.2点)。
吉沢、ハンドレールでビッグスピン フロントサイドボードスライドを決め8.6点(合計22.7点)。
織田、ハンドレールでキックフリップ フロントサイドボードスライドを決め8.7点(合計23.0点)。
【シングルトリック3本目】
上村、ハンドレールでフロントサイドブラントスライドをミス(合計19.3点)。
西矢、ギャップtoハバレッジでフロントサイド5-0グラインドを決め6.9点(合計26.0点)。
中山、ハンドレールでバックサイドリップスライドを決め6.5点(合計26.7点)。
吉沢、ハンドレールでキックフリップ フロントサイドボードスライドを決め8.7点(合計31.4点)。
織田、ハンドレールでバックサイドオーバーKグラインドを決め8.3点(合計31.3点)。
この時点でペイジ・ハインの予選敗退が決定するが、他は誰が決勝に進んでもおかしくない展開になる。
【シングルトリック4本目】
上村、ハンドレールでフロントサイドブラントスライドをミス(合計19.3点)。
西矢、バンプtoベンチでバックサイドKグライドからノーリーヒールフリップアウトをミス(合計26.0点)。
中山、ハンドレールでフロントサイドノーズブラントスライドをミス(合計26.7点)。
吉沢、バンプtoベンチでバックサイドノーズスライドから270ショービットアウトをミス(合計31.4点)
織田、バンプtoレールでバックサイドKグラインドからノーリーフリップアウトをミス(合計31.3点)。
【シングルトリック5本目】
※ここで滑走順は、順位が低い者からに変わる
暫定6位の上村、3位に浮上するには7.5点が必要な場面、ハンドレールでバックサイドノーズブラントスライドに挑むが残念ながら失敗(合計19.3点)。
暫定5位のロースは、ヒールフリップフロントサイドボードスライドをミス。
暫定4位の西矢、3位に浮上するには6.5点が必要な場面、バンプtoベンチでバックサイドKグライドからノーリーヒールフリップアウトを見事に決め、8.8点を獲得して3位にランクアップ(合計29.1点)。
ここで暫定4位に後退した中山、3位につけるには8.3点が必要な場面でふたたび、フロントサイドノーズブラントスライドに挑むも失敗。
この時点で、吉沢、織田、西矢の決勝進出が決まった。
2位の織田は、ふたたびバンプtoレールでバックサイドKグラインドからノーリーフリップアウトをミス(合計31.3点)。
首位の吉沢は、ハンドレールでフロントサイドボードスライドからショービットアウトを狙うがミス(合計31.4点)。
SLS2024スーパークラウン男子予選の映像
ヒート1に池田大暉、ヒート3に堀米雄斗、根附海龍、そしてSLS最多優勝を誇るナイジャ・ヒューストンが出場。
決勝進出をめぐる熾烈な争いが行われた。
【ヒート1】
この投稿をInstagramで見る
池田は1本目のラインで、キャバレリアルバックサイドリップスライドやスイッチフロントサイドキックフリップなどを決め6.9点を獲得。
2本目はフルメイク(ノーミスで滑りきること)することができず、フィリペ・モタ(8.0点)に続く2位でシングルトリックに臨む。
シングルトリック1本目、池田はステアでハードフリップをミスするが、2本目にしっかり決め8.3点。
3本目にハンドレールでキャバレリアル バックサイドテールスライドを決め8.8点。
4本目は、キャバレリアルフロントサイドノーズスライドを狙うもミス。
5本目も同じくキャバレリアルフロントサイドノーズスライドを外してしまい、予選敗退となった。
このヒートは母国開催となるブラジルのフィリペ・モタが、かつてないほど好調で、ハンドレールでのキックフリップ フロントサイドブラントスライド(9.0点)、ヒールフリップバックサイドテールスライド(9.1点)を立て続けにメイク。
最後にはビッグスピンハリケーングラインドを決めると、3つ目のナインクラブとなる9.2点を獲得し、合計得点35.3点で残りのヒートを待つ展開に。
【ヒート2】
この投稿をInstagramで見る
コロンビアのジャン・カルロスゴンザレスが、シングルトリックでスイッチフロントサイドハリケーングラインド(9.0点)やスイッチノーズブラントスライド(8.8点)やスイッチブラントスライドからのショービットアウト(9.3点)など高得点のトリックを連発し、フィリペの35.3点を上回る36.0点でトップに。
フランスのヴィンセント・ミルーがラインセクションでナインクラブ(9.0点)を出したが、残念ながらシングルトリックを3本揃えることができずに予選敗退となった。
【ヒート3】
この投稿をInstagramで見る
この組は堀米雄斗と根附海龍、そして先月30歳となったアメリカのナイジャ・ヒューストンが登場。
【ライン1本目】
堀米はギャップで360キックフリップをミスし、フルメイクならず。
根附はハンドレールでバックサイドノーズブラントスライドやヒールフリップバックサイドリップスライドなど、フルメイクの滑りを見せると9.1点を獲得し、有利な展開に持ち込む。
ナイジャも負けじと、ハンドレールでノーリーフロントサイドノーズグラインド、バンプtoレールでキックフリップバックサイドリップスライド、最後はハンドレールでスイッチフロントサイドブラントスライドなどを決めると9.2点を獲得。
【ライン2本目】
堀米は1本目に外した360キックフリップをしっかり決めるが、最後にハンドレールでスイッチバックサイドリップスライドをミスしてしまい、シングルトリックで4本高得点を揃えないといけない展開に。
根附は難易度を上げたラインに挑むもフルメイクならず。
ナイジャも難易度を上げたラインを狙ったがフルメイクできなかった。
この投稿をInstagramで見る
【シングルトリック1本目】
堀米、ハンドレールでノーリーフロントサイド270ボードスライドを決め8.8点。
根附、ハンドレールでヒールフリップバックサイドテールスライド フェイキーを決め9.1点。
ナイジャ、ハンドレールでノーリーヒールフリップ バックサイドリップスライドをミス。
【シングルトリック2本目】
堀米、ハンドレールでノーリーバックサイド270ボードスライドを決め9.0点。
根附、ハンドレールでヒールフリップ フロントサイドブラントスライドをミス。
ナイジャ、ハンドレールでノーリーヒールフリップ バックサイドリップスライドを決め9.3点を獲得。
【シングルトリック3本目】
堀米、ハンドレールでノーリーバックサイド180スイッチフィーブルグラインドをミスしてしまい、もう1本も外せない展開に(合計24.8点)。
根附、ハンドレールでヒールフリップ フロントサイドブラントスライドをミスしてしまい、こちらも今後1本も外せない展開になる(合計18.2点)。
ナイジャ、ハンドレールでノーリーバックサイドノーズブラントスライドを決め8.9点(合計27.4点)。
【シングルトリック4本目】
堀米、ふたたびノーリーバックサイド180スイッチフィーブルグラインドをミスしてしまい、ここで予選敗退が決まる。
根附、ふたたびハンドレールでヒールフリップ フロントサイドブラントスライドをミスしてしまい、堀米同様にここで予選敗退が決まる。
ナイジャ、ここで8.0点を出せば暫定3位のフィリペを抜き、3位以内に入れる場面でステアでのスイッチフロントサイドキックフリップをメイクし、8.7点を獲得。
暫定トップに立ち、この時点で予選通過を決める。
【シングルトリック5本目】
予選敗退が決まった堀米、根附は5本目も失敗。
ナイジャはステアでスイッチフロントサイドヒールフリップを決め9.0点を獲得。
最終的には36.4点で予選首位通過となった。
この組は他にもポルトガルのグスタボ・リベイロが活躍し、予選3位で決勝進出。
SLS2024スーパークラウン男女決勝の映像
女子決勝は予選を勝ち上がった、西矢椛(17歳)、織田夢海(18歳)、吉沢恋(15歳)と、SLSチャンピオンシップランキング上位のクロエ・コベル(14歳)、東京五輪銀メダル、パリ五輪銅メダリストのライッサ・レアウ(16歳)、パリ五輪銀メダリストの赤間凛音(15歳)の6人で争われた。
注目のライッサ・レアウは2022年と2023年のスーパークラウンで連覇をしており、SLSシリーズでも2022年からライッサかクロエしか優勝していない(APEXシリーズを除く)。
※女子は2018年度のスーパークラウン(開催は2019年1月)で西村碧莉が優勝して以来、日本勢ではいまだ優勝者はいない(APEXシリーズを除く)。
この投稿をInstagramで見る
【ライン1本目】
第1滑走者の西矢、ギャップtoハバレッジでフロントサイド50-50グラインド、バンプtoベンチでバックサイドスミスグラインドやバックサイドKグラインド、ハンドレールでバックサイドリップスライドなどを決めるフルメイクの滑りで6.4点を獲得。
続く織田も、ハンドレールでバックサイドリップスライド、バンプtoベンチでキックフリップバックサイド50-50グラインド、ハンドレールでフロントサイドフィーブルグラインド、ダウンギャップでキックフリップなどを決めるフルメイクの滑りを見せ、7.3点を獲得。
第3滑走者の吉沢も、ハンドレールでバックサイドリップスライド、バンプtoベンチでバックサイドテールスライド、バンプtoレールでバックサイドスミスグラインド、ハンドレールでビッグスピン フロントサイドボードスライドなどを決めるフルメイクの滑りで8.1点を獲得し大きくリードする。
第4滑走者のクロエは、キックフリップやノーズグラインドからのノーリーフリップアウト、ハンドレールでフロントサイドフィーブルグラインドなどを決める滑りを見せるが、得意のスイッチキックフリップをミス。
1本目をフルメイクできなかったが、高難度のトリックが多かったことで7.0点を獲得。
第5滑走者のライッサ、ハンドレールでバックサイドリップスライド、ダウンレールでキックフリップ フロントサイドボードスライド。
バンプtoレールでバックサイドブラントスライドと、フロントサイドノーズブラントスライド、ハンドレールでバックサイドスミスグラインド、ダウンレールでフロントサイドブラントスライドなどをフルメイク。
吉沢を0.1点上回る8.2点を獲得し首位に立つ。
最終滑走者の赤間、ハンドレールでバックサイドスミスグラインドや、バンプtoバンプでフロントサイドビッグスピンなどを決めるが、バンプtoバンプでのキックフリップを着地でミス、得点は5.4点。
【ライン2本目】
西矢、1本目のラインから難易度を上げ、途中バンプtoレールでフロントサイドテールスライド270アウトをメイクするが、最後ハンドレールでのバックサイドリップスライドをミスしてしまい、得点を伸ばせず。
続く織田も途中ミスがあり、得点を伸ばせない。
第3滑走者の吉沢は途中、デッキから降りてしまい最後まで滑りきれずに終わる。
第4滑走者のクロエ、バンプtoレールでノーズグラインドからのノーリーフリップアウトや、バンプtoベンチでキックフリップバックサイドテールスライドなどを決めると、1本目でミスのあった5段ステアでのスイッチキックフリップもしっかりメイク。
フルメイクの滑りを見せると8.6点を獲得し首位に立つ。
第5滑走者のライッサ、1本目の滑りからさらに難易度を上げ、ダウンレールでキックフリップ フロントサイドボードスライド フェイキーアウトとフロントサイドブラントスライド フェイキーアウトに加え、バンプtoレールでキックフリップ バックサイドリップスライドなどをフルメイクすると、得点を0.3点上げた8.5点を獲得。
最終滑走者の赤間、ハンドレールでバックサイドスミスグラインド、ダウンレールでバーレーグラインドリバート、バンプtoバンプでフロントサイドビッグスピン、ハンドレールでバックサイドリップスライド、ダウンレールでフロントサイドフィーブルグラインド。
1本目にミスのあったバンプtoバンプでのキックフリップをメイクすると、最後はギャップtoハバレッジでフロントサイド180フェイキーノーズグラインドを決めてフルメイク。
得点7.9点で4位につける。
ラインセクション終了時点で首位はクロエ、2位がライッサ、3位が吉沢、4位が赤間、5位が織田、6位西矢。
全員フルメイクの滑りを見せるハイレベルな展開でシングルトリックセクションへと進んだ。
この投稿をInstagramで見る
【シングルトリック1本目】
※()内は合計得点
ここで滑走順が変わり、ラインセクションで順位が低かった選手からとなる。
西矢がハンドレールで、サラダグラインドを決め、6.9点(13.3)。
織田はハンドレールで、バックサイドオーバーKグラインドをミス(7.3)。
赤間はハンドレールで、フロントサイドフィーブルグラインドを決め7.0点(14.9)。
吉沢はハンドレールで、キックフリップ フロントサイドボードスライドを決め8.7点(16.8)。
ライッサはハンドレールで、フロントサイドブラントスライド ショービットアウトをミス(8.5)。
クロエはバンプtoレールで、バックサイドKグラインド ノーリーフリップアウトを決め7.9点(16.5)。
【シングルトリック2本目】
西矢、バンプtoベンチでバックサイドKグラインド ノーリーヒールフリップアウトを決め8.9点(22.2)。
織田、ふたたびハンドレールでバックサイドオーバーKグラインドをミス(7.3)、これで1本も失敗できない展開に。
赤間、ハンドレールでバーレーグラインドリバートを決め8.3点(23.2)。
吉沢、ハンドレールでビッグスピンフロントサイドボードスライド ショービットアウトをミス(16.8)。
ライッサ、ふたたびハンドレールでフロントサイドブラントスライド ショービットアウトを狙うがミス(8.5)、織田に続きこの後1本も失敗できない展開に追い込まれる。
クロエ、バンプtoレールでバックサイドテールスライド フリップフェイキーアウトをかなりスケッチー(完璧でないメイクのこと)に決めるが、本人がキャンセル申告して0点(16.5)。
【シングルトリック3本目】
西矢、ダウンレールでノーリービッグスピン バックサイドリップスライドを狙うがミス(22.2点)。
織田、ハンドレールでキックフリップ フロントサイドボードスライドを決め8.7点(16.0)。
赤間、ハンドレールでフロントサイド270リップスライドをミス(23.2)。
吉沢、ハンドレールでビッグスピンフロントサイドボードスライド ショービットアウトを完璧にメイクし、この日初のナインクラブ9.2点(26.0)で暫定首位に。
ライッサ、ふたたびハンドレールでフロントサイドブラントスライド ショービットアウトにトライしこれをメイク、ナインクラブ9.1点(17.6)。
クロエ、バンプtoレールでバックサイドテールスライド フリップフェイキーアウトを決めるが、着地で若干スケッチー判定が入ったか8.1点(24.6)。
【シングルトリック4本目】
暫定4位の西矢、ダウンレールでノーリービッグスピン バックサイドリップスライドを狙うがミス(22.2点)
暫定6位の織田、ハンドレールでキックフリップ フロントサイドフィーブルグラインドを決めナインクラブ、自身の持つSLS女子史上最高得点に並ぶ9.4点(25.4)を獲得し暫定2位に。
暫定4位の赤間、ハンドレールでフロントサイド270リップスライドをミス(23.2)。
暫定首位の吉沢、ハンドレールでビッグスピンフリップ フロントサイドボードスライドをミス(26.0)。
暫定6位のライッサ、首位に立つには8.5点が必要な場面でキックフリップ フロントサイドボードスライドを決め8.7点(26.3)を獲得し、暫定首位に。
暫定4位のクロエ、首位に立つには1.8点だが、後続を突き放すためにもビッグトリックを決めておきたい場面、15段ステアでのキックフリップをメイク。8.3点(32.9)で暫定首位に。
【シングルトリック5本目】
※ここで滑走順が変わり、ここまでで順位が一番低い選手からとなる。
西矢、三たびダウンレールでノーリービッグスピン バックサイドリップスライドを狙うがミス(22.2点)。
赤間、こちらも三たびフロントサイド270リップスライドを狙うが、失敗に終わる(23.2)。
織田、首位につけるには7.6点が必要な場面で、ハンドレールでのバックサイドオーバーKグラインドを決め8.3点(33.7)で暫定首位に。
吉沢、首位に立つには7.8点が必要な場面で、ハンドレールでのビッグスピンフリップ フロントサイドボードスライドを決め、ナインクラブ9.2点(35.2)、織田を抜いて暫定首位に。
ライッサ、優勝するには9.0点が必要な場面で、ハンドレールでのキックフリップバックサイドリップスライドをメイク!
9.1点を獲得し(35.4)吉沢を抜いて優勝を決めた。
クロエ、3位表彰台入りするには8.8点が必要な場面(仮に10点満点獲得しても3位)、15段ステアでのフロントサイドキックフリップに挑むが失敗。
最後は抜きつ抜かれつの大接戦を制したライッサ・レアウが、母国開催のスーパークラウン3連覇の偉業を達成した。
この投稿をInstagramで見る
男子決勝は予選を勝ち上がった、グスタボ・リベイロ(23歳)、ジャンカルロス・ゴンザレス(27歳)、ナイジャ・ヒューストン(30歳)とSLSチャンピオンシップランキング上位のクリス・ジョスリン(28歳)、フェリペ・グスタボ(33歳)、昨年のスーパークラウン王者ジオバンニ・ビアンナ(23歳)の6人で争われた。
日本勢は堀米雄斗と池田大暉、根附海龍が予選に出場したが、残念ながら3人とも予選敗退。
【ライン1本目】
グスタボ・リベイロが、フルメイクの滑りを見せるもラストトリックのバックサイドKグラインド ノーリーフリップアウトが時間外でのメイクだったため7.6点。
ジャンカルロスは、スイッチトリックを中心にフルメイクの滑りを見せ8.8点。
ナイジャは途中まで素晴らしい滑りを見せるが、ラストのハンドレールでのスイッチブラントスライドを着地で失敗、フルメイクできなかったが7.9点を獲得。
ジョスリンもスピーディな滑りを見せるがフルメイクできず、6.5点。
フェリペ・グスタボもラストトリックのステアでのフロントサイドキックフリップを決めきれなかったが、こちらは8.0点を獲得。
ジオバンニは得意のフェイキー(後ろ向きに進む)トリックを中心にポイントを重ね、最後はハンドレールでフェイキーバックサイドハリケーングラインドを決めると、ナインクラブ9.1点を獲得。
【ライン2本目】
グスタボは途中ミスがありフルメイクできなかったが、最後のバックサイドKグラインド ノーリーフリップアウトは時間内に収めることができ、8.1点とスコアを伸ばす。
ジャンカルロスは、序盤でミスがあり1.0点。
ナイジャは1本目にミスしたスイッチフロントサイドブラントスライドを決めきり、最後は5段ステアでスイッチヒールフリップを決めるとフルメイク、ナインクラブ9.2点で首位に立つ。
ジョスリンも1本目の失敗を修正し、素晴らしい滑りを見せるが最後にステアでのバックサイドビッグスピンを着地で失敗してしまい7.8点。
フェリペは1発目のトリックで失敗してしまい、スコアを伸ばせず。
ジオバンニは序盤にミスがあり、スコアは9.1のまま。
ナイジャが暫定首位でシングルトリックセクションに進む。
この投稿をInstagramで見る
【シングルトリック1本目】
※()内は合計得点
ここで滑走順が変わり、ラインセクションで順位が低かった選手からとなる。
ジョスリン、ステアでビッグスピンフリップをミス(7.8)
フェリペ、ギャップtoハバレッジでスイッチキックフリップ バックサイドノーズグラインドを決め8.6点(16.6)
グスタボ、ハンドレールでフロントサイドノーズグラインド ノーリーキックフリップアウトを決めナインクラブ9.1点(17.2)
ジャンカルロス、ハンドレールでスイッチフロントサイドノーズブラントスライドにトライするが、顔から地面に落ちてしまう大スラム。
残念ながらここで途中棄権となる。
約10分の中断を挟んでジオバンニから再開。
ジオバンニ、ハンドレールでキャバレリアルフロントサイドノーズスライド フェイキーをしっかり決めナインクラブ9.1点(18.2点)
ナイジャ、ハンドレールでノーリーヒールフリップ バックサイドリップスライドを決めナインクラブ9.3点(18.5)で首位をキープ。
【シングルトリック2本目】
ジョスリン、ふたたびステアでビッグスピンフリップにトライするが失敗(7.8)。
フェリペ、ギャップtoハバレッジでスイッチキックフリップ フロントサイドテールスライド270アウトにトライするが着地で失敗(16.6)。
グスタボ、ハンドレールで360キックフリップ フロントサイドノーズブラントスライドを決めナインクラブ9.2点(26.4)。
ジオバンニ、ハンドレールでキャバレリアル フロントサイドブラントスライドをミス(18.2)。
ナイジャ、ハンドレールでノーリーキックフリップ バックサイドリップスライドを決めナインクラブ9.3点(27.8)で首位キープ。
【シングルトリック3本目】
ジョスリン、ステアでノーリーバックサイドヒールフリップを決めナインクラブ9.0点(16.8)。
フェリペ、ふたたびギャップtoハバレッジでスイッチキックフリップ フロントサイドテールスライド270アウトにトライするが失敗(16.6)。
グスタボ、ハンドレールでビガースピンフリップ フロントサイドボードスライド フェイキーアウトを決めナインクラブ9.0点(35.4)で暫定首位に。
ジオバンニ、ふたたびハンドレールでキャバレリアル フロントサイドブラントスライドにトライ、これを見事に決めてナインクラブ9.2点(27.4)で暫定3位。
ナイジャ、ハンドレールでスイッチヒールフリップ フロントサイドボードスライドをミス(27.8)してしまい暫定2位。
【シングルトリック4本目】
暫定4位のジョスリン、もう1本も外せない場面でノーリーインワードヒールフリップ バックサイド180をステアでトライするが失敗(16.8)。
暫定5位のフェリペも1本も外せない場面、ステアでスイッチキックフリップを成功させ8.6点(25.2)で暫定4位に。
暫定首位のグスタボ、ハンドレールでフロントサイドノーズブラントスライド ノーリーフリップアウトを狙うが失敗(35.4)。
暫定3位のジオバンニ、ハンドレールでハーフキャブバックサイドスミスグラインドを決め8.8点(36.2)で暫定首位に。
ここで暫定3位に落ちたナイジャ、ふたたび首位に立つには8.5点が必要な場面で、スイッチヒールフリップ フロントサイドボードスライドをメイクしナインクラブ9.0点(36.8)でふたたび首位に返り咲く。
【シングルトリック5本目】
暫定5位のジョスリン、最後にノーリーインワードヒールフリップ バックサイド180を成功させナインクラブ9.4点(26.2)。
暫定6位のフェリペ、ギャップtoハバレッジで三たびスイッチキックフリップ フロントサイドテールスライド270アウトにトライするが失敗に終わる(25.2)。
暫定3位のグスタボ、首位に立つには9.6点、2位につけるには9.0点が必要な場面。
ふたたびハンドレールで、フロントサイドノーズブラントスライド ノーリーフリップアウトを狙うが失敗(35.4)、ここで3位が確定する。
2位以上が確定のジオバンニ、優勝するには9.5点が必要な場面。
ハンドレールでキャバレリアルフロントサイドノーズスライドからアウトでもう1つ何かを狙っていたが失敗(36.2)ここでナイジャの2019年以来となる7度目のスーパークラウン制覇が決まった。
ちなみにナイジャのラストトリックはノーリーヒールフリップ フロントサイドノーズブラントスライドだったが失敗。
2019年ぶりのスーパークラウン優勝をかみしめるようにトロフィーを抱く姿が印象的だった。
この投稿をInstagramで見る
1位 ライッサ・レアウ(ブラジル)–35.4
2位 吉沢 恋(日本)–35.2
3位 織田 夢海(日本)–33.7
4位 クロエ・コベル(オーストラリア)–32.9
5位 赤間 凛音(日本)–23.2
6位 西矢 椛(日本)–22.2
この投稿をInstagramで見る
1位 ナイジャ・ヒューストン(アメリカ)–36.8
2位 ジオバンニ・ビアンナ(ブラジル)–36.2
3位 グスタボ・リベイロ(ポルトガル)–35.4
4位 クリス・ジョスリン(アメリカ)–26.2
5位 フェリペ・グスタボ(ブラジル)–25.2
6位 ジャンカルロス・ゴンザレス(コロンビア)–8.8
文 小嶋勝美
スケートボード放送作家のスケーター。