- 週間ランキング
さいたま市浦和区、与野駅から徒歩 1 分の場所に構えている与野 MF デンタルクリニック。日々の診療の中で大切にしているのは、患者が日々の生活の中から健康的な口腔環境を作り上げられるように、一人一人に時間をかけて向き合うことだ。同クリニックの須長敬院長に、目指している歯科医院の在り方について話を聞いた。
当クリニックは歯周治療やむし歯治療などの一般歯科をメインに、咬合治療やインプラント、矯正治療などさまざまな観点からの治療を行っています。多忙な人も通いやすいように、平日は夜 8 時まで、土日も夜 6 時まで診療しています。
私の父が歯科医師であったので、私自身も自然と歯科医師を志しました。より専門性を身に付けようと大学のインプラント科に残って医局員として 7 年間勤務し、日本口腔インプラント学会認定専門医を取得しました。大学病院で仕事をしていたので、そのレベルで行うような術式、滅菌操作を当クリニックでも行っています。患者さんが安心して通っていただけるような、満足度の高い治療を日々目指しています。
歯を欠損したり失ってしまったりした方というのは、その歯だけに問題があるのではなくて、かみ合わせの問題など、歯全体に問題を抱えている場合が多いです。全体の悪い口腔環境を良くする計画を立てて、その説明を尽くした後に治療をしてこそ、将来にわたる健康が維持できると考えています。
悪くなった箇所だけを診て完了とするような、その場限りの治療をするのではなく、患者さんと末永い関係性を築き、健康的な口腔環境を作っていけるようにサポートしていくのが私たちの役割であると思っています。
クリニックの立ち上げ当初、スタッフの皆に伝えたのは、「患者さんとじっくり話をしていこう」ということでした。クリニックによっては患者さんにかける時間を細かく区切って対応しているところもあります。しかし、ここでは患者さんの人となりを知り、それから方針を立てることを大切にしています。
というのも、むし歯などは歯磨きをきちんとすることよりも、食生活が原因の大部分を占めることがあり、患者さんと話をしないと根本的な原因が見えてこないのです。「歯磨きを一生懸命しているけれど、むし歯がどんどんできてしまう」という人が、実はデスクワークで少しずつ甘いミルクティーを飲んでいて、それが原因でむし歯になりやすい状態となっていることがあります。まずその習慣を直さないと治療をしてもまたいずれ治療に通う必要が出てきてしまいますので、まずは対話をして、むし歯の原因となっている習慣を知る必要があるのです。
歯科の病気はほとんど自覚症状がなく、何十年もかけて歯が徐々に悪くなっていくものです。そのため、患者さんは将来の状態のイメージがつきにくいため、「今日くらい歯磨きしなくても大丈夫だろう」と思い、結局やらなくなってしまいます。患者さんが歯磨きなどの良い習慣をきちんと身に付けられるように、患者さんと一緒に歩んでいくことが当クリニックの努めであると考えています。
歯を失う原因は、むし歯になるか、歯周病になるか、歯ぎしりなどの力で壊れるかの基本的にこの 3 つです。患者さんには食生活を見直したりや歯磨きの仕方を改善したりするなど自分でできることに取り組んでいただき、それがうまくいっているか確認するためにメンテナンスで通ってもらえたらいいですね。患者さん自身が予防に対して意識を高めていけるようにサポートしていきたいです。
歯科医師というと、皆さんどうしても相談しにくいというイメージを持っていると思います。他のクリニックの歯科医師から聞くのは、治療のときには特に何もなく、「何か不安なことはありますか?」と聞いても「大丈夫です」と答えてくれるのに、帰りがけの受付では、色々と質問をされる場合があるということです。先生は忙しいだろうと遠慮されているようなのですが、そこはもっと気さくに、歯科医師に何でも話してもらえる関係を築いていきたいと思っています。
閑静で自然豊かな与野の町が気に入り、この場所で開院してからそろそろ 1 年になります。スタッフや患者の皆さんが幸せになれるようなクリニックになれたらと思っています。お子さんからご年配の方まで、ご家族で通っていただける歯科クリニックとしてこれから も地域医療に貢献していきます。
■プロフィール
日本大学松戸歯学部卒業後、日本大学松戸歯学部付属病院臨床研修歯科医修了。日本大学松戸歯学部付属病院口腔インプラント科常勤医員を勤めた後、東京都、埼玉、茨城等各所歯科医院に勤務。2022 年 1 月、与野 MF デンタルクリニックを開院。日本口腔インプラント学会認定専門医、日本顎咬合学会咬み合わせ認定医。
与野 MF デンタルクリニック