この秋のドラマの中でも注目度の高い『ファーストペンギン』(日本テレビ系)。こちらは、山口県のある港町で起こった実話を基にしたドラマでございます。女優の奈緒さまが演じる主人公の岩崎和佳(のどか)は実在の人物で、『ファーストペンギン シングルマザーと漁師たちが挑んだ船団丸の奇跡』の著者でもある株式会社GHIBLI代表取締役の坪内知佳さまでございます。

ストーリーは、主人公の和佳が古い常識や慣習を次々と打ち破りながら漁船団を立て直していくサクセスストーリー。ちなみに、タイトルの「ファーストペンギン」は、どんなリスクが待っているかわからない海のなかに、一番最初に飛び込んでいく1匹目のペンギンという意味でございます。

ここからが本題でございます。このドラマには絵本が登場いたします。主人公の和佳の息子がいつも持ち歩いている『ペンペンのだいぼうけん』というタイトルの絵本でございます。これまでも絵本が劇中で登場するドラマはございました。しかし、ほとんどの絵本は実在しない絵本(美術スタッフが制作)でございます。

ところが、今回の『ペンペンのだいぼうけん』は、なんと劇中の絵本を絵本化、それもデジタル絵本化されているのでございます。その絵本は人気絵本情報サイト『絵本ナビ』の公式アプリで配信されているのでございます。そう、劇中の絵本を実際に読むことができるのでございます。

こちらの絵本、もともとは、ドラマの美術スタッフにより小道具として制作されておりました。その絵本を全ページデジタル化して、人気絵本情報サイトの『絵本ナビ』が独占配信しているのでございます。ドラマ(放送局)と絵本情報サイトの初のコラボ企画ではないかと。すこぶる画期的な企画でございます。昨今の絵本人気を象徴するような企画ではないかと。

ちなみに、『絵本ナビ』は、絵本の情報・販売サイトとしても業界を牽引する存在で、今回のデジタル絵本化も絵本ナビだからこそ実現できた企画かと存じます。というのも、絵本ナビでは、アプリをダウンロードすることで絵本を試し読みできるサービスを展開しております。そう、絵本のデジタル化は御家芸なのでございます。昨今、お笑い芸人さま、アーティストさまの絵本デビューも話題ですが、今後は絵本人気とともに、ドラマなどの媒体と絵本のコラボも活発になっていくのではないかと存じます。

(文:絵本トレンドライター N田N昌)

情報提供元: マガジンサミット
記事名:「 話題のドラマ『ファーストペンギン』と人気絵本情報サイトが初コラボ!デジタル絵本を配信