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株式会社SUSTAINABLE JAPANは海ゴミ回収用のSEABIN(シービン)を取り扱うだけでなく、自社で用排水路浮遊沈殿ゴミ回収機を開発している。きっかけとしてはお米農家からの依頼だ。東濵氏の住んでいる熊本県はお米作りが盛んで、小中学校が一緒の友人の兄が農業法人の社長でお米農家だった。
彼の事務所の目の前の用排水路にゴミが流れていて、環境に対する懸念もあり彼から東濵氏に相談がきた。農家では2〜3mほどの小さな被覆肥料を使っていて、用排水路をつたって海に流れている。それがゴミの正体である。海に浮かぶペットボトルなら手でも取れるが、そんな小さな肥料が海に流れ出ると取るのが難しい。
最初はSEABIN(シービン)を設置したが、用排水路の水路が低すぎて可動せず、専用の機械を自社で開発することにした。
先ずは用排水路の幅や水の高さなどを調査し、ヒヤリングを行いながら開発を進め、用排水路浮遊沈殿ゴミ回収機が完成した。その期間はたったの1年だと言う。海に流れ出る前の用排水路のゴミは用排水路浮遊沈殿ゴミ回収機で、海でのゴミ取集はSEABIN(シービン)で行っている。ただ、SEABIN(シービン)は陸に近いエリアのゴミ回収しかできないため、資金はかかるだろうが、次は沖合でゴミ回収ができる機械をつくりたいと今後の夢を語る。
そんな地元の意見に耳を傾け、地道な活動を続けている東濵氏だが、活動の手応えを聞くと、熊本県水俣市など今までビーチクリーンをしていた海でSEABIN(シービン)の実証実験を行うと、たったの1時間でいつも以上のゴミが回収でき、大きな手応えを感じたと話す。
ただ、相手が自治体のため、実証実験後のSEABIN(シービン)導入まで持っていくのに当時はスピードが遅くジレンマを感じた。しかしメディアに取り上げられるようになってから、自治体もSEABIN(シービン)の導入を前向きにとらえるようになったと話す。
最近では熊本市から依頼があり熊本県にある江津湖で実証事件を行った。その時は特にこちらから連絡をしたわけでもなく、何かを見て、SEABIN(シービン)を知って連絡をくれた。普及活動含めた今までの活動の成果と大きな一歩を感じた瞬間だ。
水深が1m以上あればSEABIN(シービン)が使用できるため湖や漁港、ダム、溜池などでも利用可能となる。このように海だけでなく、未来の環境を守るためにSEABIN(シービン)は大きな役割を果たすことになるだろう。