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松居監督は「コロナというものは世界共通のもので、そういう中で僕らは去年、この映画を撮ったんですが、いろんなことを思い出したりしながらも前に進める。『昔はよかったけど、いまも悪くないな』という思いになってくれたらいいなと思います」としみじみ。
松居監督とは10年来の池松は「最初に会ったのが二十歳の頃で、松居さんも20代でした。毎回、新しいことを一緒に挑戦できていて、お互いにアップデートした上でやれている」と互いの“進化”に言及。
伊藤は初の松居組だが「みんなですごく松居さんを支えている感じがしました。松居さんの独特の世界観をいかに実現させ、叶えるか? みんなが一生懸命、寄り添ってやっているのを感じました」と振り返った。
松居監督は永瀬への出演オファーについて「ジム・ジャームッシュの『ナイト・オン・ザ・プラネット』があって、クリープハイプの『ナイトオンザプラネット』という曲があり、それが『ちょっと思い出しただけ』という映画になるとき、ジム・ジャームッシュのDNAを引き継ぎながら作りたいと思っていて、そういう時にジャームッシュの作品に出ている永瀬さんが映画の中で生きていてくださると映画としての説得力、強さが出ると思った」と明かした。
当の永瀬は「すごく嬉しかったですね、尾崎さんが曲を作ってくれたのもすごく嬉しかったです。尾崎さんのこの曲を作るに至った話を聞くと、グッとくるものがあった。仲間に入れていただいてありがとうございましたという気持ちです」と喜んだ。
またそれぞれが「バレンタインのちょっと思い出すエピソード」を披露。池松は小学生低学年の頃にチョコをプレゼントされるも「物心がつき始めて、恥ずかし過ぎて、帰り道に空き地に投げました…。親にも説明できないし、食べるのも恥ずかしいし。その空き地にその後、キレイな家が建ったんですよね。茶色い家が」と笑わせた。
伊藤は「素直な性格じゃなくて、『好き』って言いたいけど、バレたくないっていう気持ちがあった。全員分のチョコを作って、本命のひとりだけ、中身を変えた」と照れ笑いしつつ「次の日に、本命の子が『俺だけ中身違った?』と聞いてきたので『お前だけ残り物で作った』と言って終わった」とキュートな思い出を明かしていた。