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筆者が子どもだった頃、つまり昭和時代には、周囲に男女交際する人が出たのは、中学3年生前後だったと記憶しています。中学1年や2年はまだまだ小学校の延長のような部分もあり、男子生徒は教室でワイワイ喋る友達という感覚だったのです。
ましてや小学生時代は相手を異性とすら意識していません。一緒に校庭で遊ぶ友達としか思わず、教室でもふざける男子を注意したりと、まだまだ子どもだったのです。付き合うという言葉自体は理解はしていましたが、まだまだ先のことという認識でした。
『LEE』2021年12月号には「今どきの子どもの恋愛リアル&親はどう関わるべき?」という記事があります。そこには、小学5年生の自然教室で告白されたとか、小学6年生の泊まりの課外授業でカップルが何組かできたなどという話が。小学6年生といえば受験をする子もいる大事な時期です。
なかには彼氏がいる小学3年生の女の子の話も出てきますが、公園で一緒にすべり台で遊ぶのデートという、可愛らしいおつきあいのようです。とはいえそのような小さな年齢で男女交際するというのは、かなりの驚きです。
筆者の子どもはもう成人しましたが、やはり小学生の頃に、少女漫画の影響で「恋人が欲しいなあ」と夢を語ったことがありました。けれどどうすれば恋人を作ることができるのかもわからず、その夢が実現することはありませんでした。
今は子どももネットに気軽に触れられる環境にあり「恋人の作りかた」も検索できてしまう状況です。ネットの便利さも恐ろしさも、それから男女交際の注意すべき点もタイミングを見つけて話しておきたいところ。
デート中に男性からひどい言葉を投げつけられるデートDVのことや、緊急時に「助けて」を伝えたい時のハンドサインなど、親として伝えておきたいことはいくつもあるはず。男女交際は自分ひとりの願望だけで動くものではなく、相手がある、相手と作りあげていく関係なのだということを、頭の片隅に置いておいてもらいたいものです。