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累計販売数180万部を突破し「⼼が救われる」「⼈⽣の本棚にはいった」など多くの共感を得た同名コミックを映画化した『違国⽇記』が6⽉7⽇(⾦)に全国公開となります。⼈⾒知りな⼩説家の⾼代こうだい槙⽣まきお(35)と、その姪・⽥汲たくみ朝あさ(15)の対照的なふたりの同居譚。なかなか理解し合えない寂しさを抱えながらも、丁寧に⽇々を重ね⽣活を育むうちに家族とも異なった、かけがえのない関係になっていく。今、世界が必要としている、優しさの形を提⽰するヒューマンドラマ。
原作は、「さんかく窓の外側は夜」など多くの⼈気作を⽣み出したヤマシタトモコの同名漫画。⼈⾒知りな30代⼥性と⼈懐っこい素直な15歳の少⼥。まったく性格も異なるふたりの交流を軸に、他⼈との関わり合いや⼤⼈が抱える正直な悩みを鋭くも優しい視点で炙り出し、惜しまれながら 6 年という連載期間を経て23年6⽉に最終回を迎えたが、連載終了後も⼈気の⾼さが話題となっています。
5⽉9⽇(⽊)、公開に先⽴って完成披露上映会が⾏われ、W主演を務めた新垣結⾐、早瀬憩、そして夏帆、⼩宮⼭莉渚ら豪華キャストに加え、瀬⽥なつき監督が上映前のイベントに登壇いたしました。
不慮の事故がキッカケで⼤嫌いだった⾃分の姉の⼦供である朝(早瀬)を迎え⼊れることになる、⼈⾒知りの⼩説家・⾼代槙⽣を演じた新垣。満席の会場に向けて「⼤好きな原作の映画に主演するということで凄く思い⼊れがあります。同時に緊張もしていますが、どんな反応が返って来るのか楽しみです」と声を弾ませます。
ある⽇突然両親に先⽴たれてしまい、叔⺟である槙⽣(新垣)との同居⽣活を送ることになる⼈懐っこく素
直な⾼校⽣・⽥汲朝(早瀬)。舞台挨拶に⽴つのが初めてとのことで「緊張して始まるまで結⾐さんに縋り付いていました」と照れて、新垣から「実際にどうです?お客様を⾒てみて」と尋ねられると「本当にビックリしています!優しいお客さんたちで本当に嬉しいです。こんなに観てくれる⼈がいるんだと、今の段階で感動しています」と初々しい返答で場を和ませます。
新垣は撮影を振り返り「原作に描かれている槙⽣ちゃんの魅⼒をどうにか体に染みこませて映画に落とし込んで表現したいと思った。本番が始まる直前の“よーい”の瞬間に原作の槙⽣ちゃんの表情を思い浮かべる様にしていて、それをするとスイッチが⼊ったみたいにスッとセリフが⾔えた気がしました」と演じる上でのアプローチを明かします。
早瀬は演じた朝について「素直で明るくて⽝っぽくて⼈懐っこい。でもしっかりしていて孤独を抱えている⼦。監督からは朝と同じ15歳のそのままの私で居てくれていいと⾔ってもらえたので、いい意味で肩の⼒を抜いて演じることが出来ました」と報告。オーディションで早瀬を抜擢した瀬⽥監督は「オーディションの最初の頃から素晴らしいなと思っていた」と太⿎判。
槙⽣の良き理解者で、⼆⼈の暮らしを⾒守る友⼈・醍醐奈々を演じた夏帆。「その場の空気がにぎやかにパッと明るくなるような存在でいられたらと思って、カメラが回っていない時も“なんだか賑やかな⼈が来たぞ!”と思ってもらえる様に、いつもよりも何倍もギアを上げることを⼼がけていました」と回想。これに新垣は「凄くそんな存在でした。夏帆ちゃんが来ると、現場全体の空気が⼊れ替わる様な華やかな空気になって、夏帆ちゃんが帰ると嵐が去ったように空気がガラッと変わった」と感謝。
かつてテレビドラマで夏帆が演じる役の幼少期を演じたことのある早瀬は「お会いした瞬間に“私の中学⽣時代だ!”と明るく声を掛けてくれて緊張の⽷がほどけました。撮影中も夏帆さんが居るだけで空気が華やかになる感じがありました」と全幅の信頼を寄せていた様子。意外なことに新垣と夏帆は本作が本格的な初共演作。夏帆は「10代の頃にご⼀緒したことはあるけれど、お芝居をするのは初めて。久しぶりにお会いした際に、まるで昔からの友⼈のようにフラットに受け⼊れてくれた。毎回結⾐ちゃんに会うのを楽しみに現場に⾏っていました」と時を経ての再会に⼼底嬉しそうう。
朝にも⾔えない秘密を抱えている親友・えみり役の⼩宮⼭。早瀬との関係性について「憩ちゃんは朝のまんま。憩ちゃんとならば朝とえみりのような親友関係を築けそうだと思った。⼀緒にカフェに⾏ったり、お昼ご飯もくっついて⼀緒に⾷べたり、撮影の合間も親友のような関係性を築くことが出来ました」とニッコリ。
また夏帆は思い出深いシーンとして、槙⽣の家で⾏われる餃⼦パーティーをピックアップ。「毎回現場に⾏くたびに良い休⽇を過ごさせてもらった感じがある。⼆⼈(新垣と早瀬)の間に流れる空気が⼼地よくて落ち着く。仕事だけれど⼼が浄化される感じだった」と紹介すると、早瀬も「餃⼦が本当に熱すぎて“熱い!熱い!”となったのも楽しい思い出」と微笑み、新垣も「ただただ美味しく楽しく餃⼦を⾷べました」と声を弾ませていた。
イベントの最後に早瀬は「今回の映画は沢⼭の思いが詰まった映画になっています。私にとって⼤切な作品になりました。登場⼈物それぞれが悩みを抱えながらも⽣きているというメッセージがあり、⾺が合わないと思う⼈でも寄り添うだけでその関係性が変わったりすると思うので、観終わった後に少しでも前向きな気持ちで映画館を後にしてもらったら嬉しいです」とアピール。新垣も「槙⽣のセリフにある、私たちはすべてをわかり合うことはできない、という⾔葉は冷たい⾔葉でありません。その⼈そのものを尊重している⾔葉で、その上でぶつかることもあるかもしれないけれど寄り添って⽇々を温かく⼤事に過ごすことが出来るということを感じられる映画です。⽇常を描いた作品で、⾃分の物語でもあり、すぐ隣の⼈の物語でもあります。ほっこりした気持ちで劇場を後にしてもらえたら嬉しいです」と優しく呼び掛けました。
(C)2024 ヤマシタトモコ・祥伝社/「違国⽇記」製作委員会