全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。今回は私が12月に食べたラーメンの中で美味しかったラーメンベスト5をお届けします! 殿堂入りのお店は除外させていただき、初めて訪れたお店に限らせていただきました(ラーメンイベントで食べたラーメンも除く)。美味しいお店探しの参考にしていただければと思います。それでは発表します!

第5位:横浜家系ラーメン 麺屋いぶすけ(大塚)

JR大塚駅の北口にある横浜家系ラーメン店。調べてみると二郎系の“豚山”の新ブランド。ということは同じ家系ラーメンの“町田商店”と同グループということになるのだが、店名もコンセプトも違うのが興味深い。

「ラーメン」をお好み全て普通で注文。ライス無料。具はチャーシュー、ノリ3枚、ほうれん草、ネギとオーソドックスな家系スタイル。麺は太め平打ちストレートで四之山商店製。

スープは醤油の塩味で引っ張るタイプだが、程よい豚骨の厚みと鶏油感もあり素晴らしいバランス。これは本当にチェーン系のお店なのか? と疑う旨さだ。「店内炊き」と看板には書いてあって、頭が混乱する。チャーシューは釜焼きで程よく燻香がしてこれまたいい仕上がり。

とにかく旨い。チェーン系でこれを出されてしまうと個人店はたまったものではない。

第4位:覆めん 花木(東中野)

 
2020年オープンで“覆麺 智”出身。

「特製ラーメン」を注文。ワンタンを生姜、あおさとレンコン、イカと大葉の3種類から選べ、生姜、あおさとレンコンをチョイス。

具はチャーシュー2種類、ワンタン2種類、味玉、メンマ、ネギ、ノリ。麺は中細縮れ。

ダシの分厚い和なスープ。乾物の旨味と醤油の芳醇な香りと旨味が最高。麺はシコシコといい主張。

王道のチャーシューと吊るし焼きの2種類も嬉しいし、ワンタンも個性的で超旨い。最高!

第3位:あいだや(御徒町・上野御徒町)

“らぁめん小池”グループの6店舗目で、昨年10月オープン。アメ横から昭和通りにつながる上野シックスロードの中にある。

「つけ汁2種つけめん」をいただく。つけ汁は豚骨魚介、にんにく醤油、海老、担担の4種から選べる。豚骨魚介担担をチョイス。麺は冷や盛り、釜揚げから選べ、オススメの釜揚げをチョイス。

大きめの蕎麦猪口のような器でつけ汁が提供され、麺はザルに乗る。麺の上に豚肩、豚バラ、鴨のチャーシュー。麺は極太ストレートの自家製麺。

豚骨魚介は熱々で、粘度は高くないが塩味などちょうど良く、とても美味しい。名店「くり山」から魚粉を卸しているそう。担担は程よいゴマ感と辛味で、挽き肉多めでコクもあり、こちらも美味しい。

驚いたのは、2種のつけ汁を行ったり来たりしても舌が壊れず共に旨味をしっかり感じること。この辺の隙の無さがさすがだ。

釜揚げの麺もとても美味しい。通常、あつ盛りはチョイスしないのだが、あつ盛りとは全く違う美味しさ。麺の耐久性がしっかりしているので、全くくたらず最後までしっかり美味しい。コンセプトとクオリティがともに素晴らしく、感動が訪れる一杯。

第2位:つけ麺 らーめん まる文(赤土小学校前)

日暮里舎人ライナーの赤土小学校前駅近くにあるお店。2015年オープンで、店主さんは“麺屋 大斗”出身。

「得らーめん」を注文。中盛無料。

具はチャーシュー4枚、味玉、メンマ、カイワレ、ネギ、ノリ2枚。麺は極太ストレートの自家製麺。

豚骨、鶏に魚介を合わせた濃厚なスープ。圧力鍋で煮込んでいるそう。濃厚で非常に力強く、ここに極太麺がまたいい主張。自家製麺の自信がビシビシ伝わってきて素晴らしかった。チャーシューも良い仕上がり。

いわゆる濃厚豚骨魚介にカテゴライズされると思うが、めちゃくちゃクオリティが高く、全く流行に左右されない落ち着きとどっしり感。最高!

第1位:麺屋 なにがし(駒込)

JR駒込駅の東口近くに昨年12月に新店がオープン。店主さんは“凪”“宮元”の出身。

「特製焼あごらーめん」を注文。具は豚チャーシュー、鶏チャーシュー、味玉、ネギ、ノリ8枚。麺は自家製の極太ちぢれ麺。

焼あご+動物系の超濃厚系。あごダシでここまでの濃度は初めてだ。通常の焼あごラーメンを予想して行くとひっくり返るレベルの濃度。麺もパワーがあって負けていないし、チャーシューなど具の仕上がりも最高。

修行先の良さをしっかり感じつつ、オリジナリティもあって素晴らしい一杯を提供している。これは『TRYラーメン大賞』の新店大賞の部門ベスト5は確実ライン。とんでもない名店が誕生だ。

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(執筆者: 井手隊長)

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 ラーメンライター井手隊長の美味しかったラーメン月間ベスト5(2023年12月)