- 週間ランキング
昨年2023年の10月に銀座の一等地にオープンしたディスカウントスーパー「オーケー銀座店」。
安さばかりが話題になりますが、商品のセレクトセンスに痺れました。
当記事では、「オーケー銀座店」の「A5黒毛和牛の切り落としパック」についてご紹介します。
先日、年末の買い出しに「オーケー銀座店」に行き、目玉が飛び出そうなほど驚いたのがこちら。
一見すると牛肉の切り落としジャンボパックです。
が!
商品名を見ると……
“国産和牛黒毛A5 切り落とし(ばら・肩・もも)”と、書いてある。
「さすが銀座のスーパー、A5ランクの黒毛和牛売ってるんだね」
ということにまず仰天したものの、私の身の丈には過ぎたもののため、軽くスルーして安い国産の牛肉パックを探したものの、「オーケー銀座店」で取り扱っている肉は、A5ランクの黒毛和牛だけでした(もしかすると年末だったため、特別は陳列になっていたのかもしれませんが)。
「安い牛肉はないのか……A5ランクの黒毛和牛なんて、高くて買えるわけないし、牛肉を諦めて、豚バラか鶏ムネでも買って買えるか……」
諦めかけとき、さきほどの牛肉パックの価格が目に飛び込んできました。
“本体価格1,306円(税抜)”そして”100gあたり329円(税抜)”
これは、少なくとも私の記憶にあるここ数年のA5ランクの黒毛和牛のなかで一番安い。A5ランクの黒毛和牛なのに、いつものスーパーで買ってる普通の国産牛と値段が変わらない。安すぎて安すぎて震えるほど安い。
「銀座ならではの商品を、オーケーならではの価格で」という店の心意気とチャレンジ精神に震えます。
これは、買って食べるしかない!
※ちなみに、「オーケー銀座店」で一番安い豚肉は「国産豚モモ極うすぎりエコパック」で100gあたり98円、一番安い鶏肉は「岩手県産若鶏むね肉」で100gあたり67円(税抜)でした。牛肉以外のお肉も安いということもご報告しておきます。
ということで、ただただ焼いてみました。
本当の味がわかるように、フライパンに油もひかず、塩こしょうで味を整えることさえせず、シンプルに焼いたものを食べます。
焼く前から、A5ランクだけあり「肉のサシがすごくて、ミルフィーユみたいになってるなぁ」と、気づいてはいたのですが、焼いている時から油脂の量が半端ない。焼き終わってからも、ただの牛肉炒めなのにキラキラしています。
食べた感想としては、「嘘偽りのないA5ランクの黒毛和牛だな」とういもの。舌の上でとろけるようなやわらかい肉質で、口の中にまろやかな油がのこります。
安い輸入肉のような臭みもなく、いい肉独特の旨みや甘みもあります。
切り落としなので、脂身の多すぎる部分や、筋のある部分も多少はあるのですが、それでも味にキラリとひかる高級感。味つけずに焼いただけの牛肉を食べても、それだけでおいしかったです。
ただしひとつ問題点が。
いい肉ですき焼きした時に親戚のおばさんが「いい肉はちょっとでいい」「いい肉は何枚もいらない」と言っていたのですが、それと同じ現象がこの切り落とし肉でもおこりました。
数切れ食べると、胸がいっぱいになるのです。夫婦で肉の山を半分ほど食べた時点で、「もう肉はしんどいな、大根サラダとかレモンティーが欲しいな」と思いました。
非常においしかったものの、胃腸が弱ったミドルシニア夫婦では、結局全てを1度で食べきれず、ラップをかけて翌日にチンして食べたのですが、その時も電子レンジでバチバチと油がはぜまくっていたので、A5ランクの黒毛和牛の霜降り肉の脂の量がいかにすごいかを学ぶことができました。
残った肉でしゃぶしゃぶをしたり、野菜炒めを作ったりしたのですが、大したことをしていないのに肉がおいしいので、ごちそう感がすごかったです。
A5ランクの黒毛和牛は、普段いい肉を食べ慣れていない私にとっては、野菜と一緒に摂らないとキツかった。でも野菜と一緒に取ると、めっちゃおいしいし、肉が濃厚なため少量で満足できてコスパが良く、いいことづくめだなというのが、正直な感想です。
これからも「オーケー銀座店」に行ったら必ず、A5ランクの黒毛和牛の切り落としを買おうと、心に強く誓ったのでした。
(執筆者: 大木奈ハル子)