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リモート会議などが増え、イヤホンが欠かせないアイテムになりつつある今日この頃。使い勝手の良さを考えるとワイヤレスか、でも音質ならやっぱりワイヤードか、悩ましいところです。さて、今回は使い易さも音質もどちらも諦めない高コスパと話題のワイヤレスイヤホン、パナソニック Technics EAH-AZ40M2を実際に使ってみました。
パナソニック Technicsから10月に登場したEAH-AZ40M2。ハイレゾ対応でノイズキャンセリングも搭載しながら、1万4850円(パナソニックストア価格・税込み)という価格設定も嬉しい一品。
ケースも手のひらに収まるコンパクトな設計です。カラバリはブラック、シルバー、ローズゴールドの3色ありますが、とくにこのローズゴールドという色は肌馴染みがいいカラーリングです。耳に装着すると収まりが良くてなんだかアクセサリーよう……個人的には高ポイント。
まずは着け心地。耳のフィッティングは個人差が大きいところですが、替えのイヤーピースはXS~Lまで4種類付属しています。おそらく大半の人は好みのフィット感が得られるのではないでしょうか。ジョギングのときなどにも良さそうです。
そして装着するだけでかなりの遮音性。街中や電車の車内でも、着けるだけで周囲の音がかなり遠くに聞こえます。さらにTechnicsの専用アプリからノイズキャンセリングをオン。グ~ッとさらに扉が閉じられるような感じで雑音が遮断されました。いよいよ音楽を聴いてみます。
耳からボリューミーな音楽が注ぎ込まれます。実際は音量をさほど上げていませんが、遮音性の高さから最初は音量が大きめに感じるかもしれません。音がダイレクトに脳に響いてくるような感覚、初めてイヤホンで音楽を聴いたときのあの衝撃が蘇りました。普段もイヤホンで音楽をよく聴きますが、やはりハイレゾは別物と言わざるを得ません。聞き慣れた曲も「あ、こんな音も入っていたのか」と、新しい発見が多々。
ノイズキャンセリングは外の音がまったくと言っていいほど遮断されるので、音楽への没入感がたまりません。外音を少し聞こえるようにしたいときは、「アンビエント(外音取り込み)」モードにすれば薄ら周囲の音が。状況に応じて外音をコントロールできます。
EAH-AZ40M2は、iPhoneユーザーも問題無く使用できるものの、iPhone自体がLDACに対応していないのでそのままではハイレゾを楽しむことはできません。試しにiPhoneでも聴いてみました。遮音感は抜群なものの、やはり音が少々のっぺりして物足りなさは否めません。でも、機器をかませるなど工夫すればEAH-AZ40M2の機能を十分に楽しむことができます!
Technicsの専用アプリからは、低音域を強調したり、ボーカルを際立たせたり。さまざまなサウンドモードがあるので、曲によってモードを替えてより深く楽しむことができました。また、ノイズキャンセリングのオンオフなど周囲の音のコントロールもアプリから瞬時に操作が可能。イヤホンを直接タッチすることでも外音コントロールの切り替えや音量の調整が瞬時にできました。
そして、EAH-AZ40M2で注目したいのが、マルチポイントという機能。これは、デバイスを3台まで登録ができ、シームレスにそのデバイス間をいききできるというものです。例えば、プライベートのスマホで音楽を聴いていたときに、会社のスマホに着信が……その際に切り替え操作なく、ワンタッチで接続できるのです。なんと便利。さらにパソコンでリモート会議がはじまったらそれもワンタッチでOK。
こっちのワイヤレス接続を切って、あっちのに接続……という煩わしい切り替えは一切不要。高音質に加えてこの便利な機能は刮目すべき点でした。これらの機能を搭載して価格は1万円代、なかなかの高コスパと言わざるを得ません。