豊富温泉はかなり特殊な温泉で、石油や天然ガスとともに湧き出ているため、原油成分を含んだ泉質なのです。たとえば『豊富温泉町営ふれあいセンター』(北海道天塩郡豊富町温泉)。浴場に入っただけで、いや、着替えフロアの時点で石油っぽい香りが漂います。

貴重な体験ができる豊富温泉

浴場には湯治湯があり、そこには石油の香りを強く放つ温泉油がおいてあります。それを気になる部分に塗って、温泉を楽しみます。さまざまな個性ある温泉が世界中にありますが、ここまで石油っぽい温泉は極めて稀。少なくと貴重な体験ができると思いますよ。

本格的な現地のジビエやジンギスカンが食べられる

実際に温泉に入りましたが、全身が石油の香りに包まれます。湯上り時、しっかり体を洗いましたが、石油っぽさは消えませんでした。

これはすごい体験。肌ツヤツヤだけど石油っぽさ全開。ちなみに浴場内は撮影不可ですので、この記事の浴場画像は豊富温泉公式サイトのものです。

そんな『豊富温泉町営ふれあいセンター』ですが、なななんと、温泉内の食堂で、本格的な現地のジビエやジンギスカンが食べられるのです。驚くことに、温泉よりもジンギスカンを目的として訪れる客もいるらしいです。温泉も素晴らしいのですが、グルメも素晴らしい。最高すぎます。

実際に行ってみた

温泉、しかも希少な温泉を楽しめて、さらにジビエやジンギスカンまで食べられるとは、素晴らしすぎる『豊富温泉町営ふれあいセンター』。実際に出向いて温泉に入り、ジンギスカンをオーダーしてみました。

札幌でも東京でも考えられない激安価格

『豊富温泉町営ふれあいセンター』の中にある食堂で食事をするには、入口にある食券機で食券を購入します。ラーメン、カレーライス、うどんなどの定番メニューもあるが、それらと並んでジンギスカンが! 通常の味付けジンギスカンはライス付きで1200円、えぞ鹿ジンギスカンはライス付きで990円。札幌でも東京でも考えられない激安価格!

えぞ鹿ジンギスカンライス付きは鉄鍋とともに渡される

今回はえぞ鹿ジンギスカンライス付きをオーダー。食券をカウンター越しに店員さんに渡し、数分後、同じカウンターでえぞ鹿ジンギスカンライス付きを受け取ります。

このとき、鉄鍋も渡されます。こういうスタイルでジンギスカンを出す食堂があることに驚きです。

えぞ鹿ソーセージとえぞ鹿ジンギスカン

あとはテーブルにえぞ鹿ジンギスカンライス付きを持っていき、鉄鍋を自分でセットして焼きはじめます。しっかりもやしもあるし、えぞ鹿ソーセージとえぞ鹿ジンギスカンをジュウジュウと焼き始める。本格的! ここ、温泉なんだけど、いま、本格的なジンギスカンを食べてる。ミスマッチだけど超マッチなシチュエーションが幸せすぎます。

えぞ鹿はいっさいの臭みナシ

その味は……、うまい! うまい! うまい! えぞ鹿はいっさいの臭みナシ!! ほどよい柔らかさで、ほどよい噛み応え、そして旨味濃厚ジューシー。そんなえぞ鹿を特製タレに浸し、ライスにのってけて食べる。控えめに言って最高。最高オブ最高。うまい!

最高の癒やしスポット豊富温泉町営ふれあいセンター

『豊富温泉町営ふれあいセンター』はクルマじゃないと行きにくい場所にあるかもしれませんが、それでも行く価値がある「グルメな秘湯」といえるでしょう。希少な原油温泉とジンギスカンの双方が楽しめるわけで、最高の癒やしスポットともいえます。

ジビエが好きな人にも強くオススメ

この『豊富温泉町営ふれあいセンター』は、ジンギスカンを食べることができるだけでなく、お土産として冷凍ジンギスカンを持ち帰ることができます。えぞ鹿など、ジビエが好きな人にも強くオススメですよ。稚内市からクルマで約1時間、旭川市から約3時間半、札幌市から約4時間半で行けます。

温泉: 豊富温泉町営ふれあいセンター
住所: 北海道天塩郡豊富町温泉

(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 ジンギスカンが激ウマすぎる原油の秘湯「豊富温泉」が最高すぎる件