6日放送の『R-1グランプリ2022』(フジテレビ系)で、グレープカンバニー所属の芸人・お見送り芸人しんいちが優勝。3199人の頂点に立った。芸歴10年目、大会ラストイヤーという彼は、初の決勝進出で悲願の栄冠をつかんだ。

そんな快挙に先立ち、5日放送の『サンドウィッチマン ザ・ラジオショー サタデー』(ニッポン放送)では、同じ事務所の先輩で、彼の名付け親とされるサンドウィッチマン伊達みきおが、興味深い話をしていた。

同『ザ・ラジオショー サタデー』は、大会を前日に控えた生放送だったため、当然、結果も分からない。ただ決勝には残っていることは知っている伊達は、しんいちに「まあ、優勝とかは考えずに頑張れ」とエール。さらに「優勝するタイプではない」と分析しつつ、しんいちの、お金にがめつい一面を暴露し始めた。

「アイツこないだもさ、2月下旬だよ。“伊達さん、お年玉いいですか? 新年あけましておめでとうございます、なんで”……」と、せびってきたという。これに伊達は、時期外れのお年玉リクエストに納得がいかないながらも、「“2月? まだ間に合うなぁ”とか言って1万円渡した」と語った。

昨年の同大会には準決勝に進んだという、しんいち。するとその直前、彼はまたしても伊達に「準決勝、頑張るんで、なんか買ってもらえませんか?」と、ねだってきたのだとか。その時ちょうどショッピングモールでの営業で一緒だったため、伊達は彼にスニーカーを購入してプレゼントしたという。ところが、しんいちはそれを履いて準決勝に臨んだものの残念ながら敗退すると、後日、伊達に「靴のせいですわ~」と、こぼしてきたという。

そんな底意地の悪さは富澤たけしにも向けられていたようで、「(しんいちは)YouTubeなのかカメラ回しながら、1万円もらえますか?」と、いきなり突撃してきたのだとか。伊達は「言われると、逆にあげたくなくなる」「なんなんだ、あいつは」「心から頑張れという気持ちになれない」と不満爆発。
 
さて、6日放送の『R-1』本編や、優勝後の会見でも、「お見送り芸人しんいち」という名前は、伊達が名付け親と紹介されていたが、この真相について伊達は今回のラジオで、「別にしてねぇし、命名!」と、特に名付けた覚えはないと完全否定。

ただ伊達は、その名前に至った経緯として、しんいちがまだ大阪の松竹芸能でコンビとして活動していた時代のエピソードを回想。「大阪の仕事に行くと、新大阪駅に、マラソンランナーの格好をした、しんいちが、僕らを見送りに来てたんだよ」と振り返った。他の在京芸人が大阪で仕事をして新幹線で帰る際も、なぜか彼は見送っていたのだとか。

伊達はその時の光景を思い返しつつ、「なんかよく分かんない。何それ? って思ったんだけど、それが礼儀正しくて、頭を下げて、心が洗われるようなお見送りをしていた。見送ってる奴いるな。あっ、“お見送り芸人だ”ってなって。そしたら分からないけど、勝手に“お見送り芸人しんいち”と名乗り始めた」と回顧。その後、コンビを解散した彼は、グレープカンパニーに移籍してきたのだとか。

こういった事情を語った上で、富澤が「優勝はしなくてもいいんだけどインパクトを残せれば」と言うと、伊達も「あいつは(爪痕ではなく)傷跡になりそう」と、汚点になると笑っていたが、そんな先輩の心配を良い意味で裏切り、優勝を果たした。この後、しんいちが「優勝したんで、お金もらえますか?」と言った来たら本物だろう。

(執筆者: genkanaketara)

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 R-1王者・お見送り芸人しんいちの気になる命名秘話を“名付け親”サンド伊達が明かす 2月下旬にお年玉をねだる驚き素顔も暴露