表の顔は、高貴なる英国紳士。裏の顔は、世界最強のスパイ組織“キングスマン”。スタイリッシュな英国紳士が、ド派手で超過激なスパイアクションを繰り広げる大人気シリーズ、『キングスマン』(2015)、『キングスマン:ゴールデン・サークル』(2018)。世界中で大ヒットを記録し、日本でも多くの熱いファンから支持を集める本シリーズの最新作『キングスマン:ファースト・エージェント』が大ヒット公開中です。スパイ映画×歴史という新たな扉を開いた鬼才マシュー・ヴォーンが描く『キングスマン:ファースト・エージェント』の魅力が広がっています。

中でも特に広がっているのが、シリーズファンが思わず驚いてしまうような過去作との共通点。どんなシーンが共通点として描かれているのか?今回は映画内に描かれたサプライズを紐解いていきましょう。

◆キングスマンの戦闘服はここで作られる!シリーズには欠かせないテーラーが再び登場

キングスマンシリーズに欠かせないのが、ロンドンに佇むテーラーだ。テーラー“キングスマン”は組織の本部であり、ロンドンの武器庫としての役割も持つ。キングスマンにとってスーツは正装でありながらも戦闘服としてとても重要なもので、シリーズに登場したハリーやエグジーもこの高級テーラーでスーツを作り、激戦を乗り越えてきた。本作のプロダクション・デザイナーのダーレン・ギルフォードは、「キングスマンの店は重要な拠点だ」と語り、「キングスマンのストーリーを繋いでいるあの店を、マシューは変えたくなかった。キングスマンを象徴する基本的な要素だから、ほぼ同じ状態を望んだ。もう一度あのセットを作るのは楽しかったね。」と、過去作で登場したテーラーと同じ状態に近づける形でセットを立てたとコメント。そんな制作陣のこだわりもあり、このテーラーによってハリー&エグジー、そしてオックスフォード公の物語が繋がるのだ。

◆元祖ガジェットのつま先ナイフでピンチ脱出!?
キングスマンシリーズに描かれてきた、ユニークかつクールなスパイガジェットも人気のうちの一つ。過去作では銃弾から身を防御できるハイテクな傘や、記憶を消すことのできる針を打つ時計など、少年心をくすぐるアイテムが数多く登場。時代を遡りキングスマン誕生の物語が描かれた本作では、過去作に登場したつま先に毒が塗られた靴の“元祖ガジェット”が登場!オックスフォード公が崖から落ちそうなピンチに陥った時、靴に仕込んでいたつま先ナイフを使って必死に崖を登ろうとするが・・・!?その先はぜひ劇場で確かめてみてほしい。

◆過去作にも登場した“あの”セリフも!
キングスマン過去作にハリーが口にした「マナーが紳士を作る」というセリフは本作にも登場。さらにエグジーがいざ激戦へ立ち向かう前に新しいスーツを着てマーリンに「いい気分だ、マーリン」と放つセリフは、本作でも飛び出している。ある悲しい出来事を目の前に、オックスフォード公が心機一転戦いに身を投じようとスーツでビシッとキメた時、息子コンラッドの世話役であるポリーにも「いい気分だ、ポリー」と言うシーンが描かれており、本作では思わぬところで聞きおぼえのあるセリフを楽しむこともできる。どんなシーンでそのセリフを放っているのか、ぜひ確かめてほしい。

◆『キングスマン:ゴールデン・サークル』に登場したアメリカ版キングスマンの名前

第1次世界大戦を舞台にした本作では、全世界を股に掛けたキングスマンVS闇の狂団の戦いが勃発。ヨーロッパ各国で各国同士の対立が激しくなったことから、同盟国(オーストリア側)にドイツやオスマン帝国、連合国(セルビア側)にはフランスやロシアそしてイギリス等が参戦し戦争は激化していた。ドイツなどの同盟国が強大な戦力で勝利を重ねたことから、連合国側は苦戦を強いられていたが、そんな時に戦争終結への兆しを見せたのが、アメリカの参入だ。もしもアメリカが連合国側に協力し参戦してくれれば一気に形勢逆転となり大戦終結がさらに近づくこととなる。そんな中、参戦するか否か窮地に陥ったアメリカ大統領が「ステイツマンをロックで!」と言い放つシーンがある。大統領が口にするウイスキーの”ステイツマン“はまさに「キングスマン:ゴールデン・サークル」に登場した、アメリカ版キングスマンの名前であり、ファンの心をくすぐる1シーンだ。

最新作でありながらも、過去作を愛し続けてきたファンへの嬉しいサプライズも描かれている本作。一度観た人もぜひ劇場で本作に隠された過去作との共通点を探してみてほしい!

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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 もう一度見返したくなる!『キングスマン』 最新作に描かれた過去作との共通点とは?