「アベンジャーズ」をも超える新たな伝説、ドラマチック・アクション超大作『エターナルズ』が大ヒット上映中です。


地球に新たな脅威が迫るとき、7000年にわたり人智を超えた力で人類を密かに見守ってきた、10人の守護者がついに姿を現す。 彼らの名は、エターナルズ。だが、地球滅亡まで残された時間はたった7日。タイムリミットが迫る中、彼らは離れ離れになった仲間たちと再び結集し、人類を守ることができるのか? そして、彼らを待ち受ける〈衝撃の事実〉とは…アベンジャーズに次ぐ、新たなヒーローチームの戦いが始まる!



10人の守護者の中の1人であるセルシは誰よりも人間を愛し寄り添う戦士。イカリスは最強のクールな戦士。元々お互いが恋人同士であり、わけあって離れることになった2人。この関係が物語でも重要なポイントとなっています。今回は、セルシを演じた恒松あゆみさん、イカリスを演じた川田紳司さんにお話を伺いました!



ーー本作大変楽しく拝見させていただきました。まずはお2人とMCUの関係というか、お好きな作品やキャラクターをお聞きしても良いですか?


川田:それぞれのキャラクター、ヒーローに魅力があってカッコ良いのですが、アイアンマンのカッコいいメカの感じも大好きですし、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の音楽ノリノリの感じも大好きです。


恒松:私は可愛いものが好きなので、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のロケットと、『キャプテン・マーベル 』のグースが大好きで、この2作品は何度も観ています。猫好きなので、グースが特に大好きです(笑)。


ーーMCU大好きな川田さんと、キャラクター推しの恒松さん、お2人のお話を聞けることが嬉しいです。率直な作品の感想を教えていただけますでしょうか。


川田:僕はこれまでのMCU作品は全て観ていたので、参加出来てすごく光栄な気持ちがまずありました。ヒーローそれぞれに違うカッコ良さがある中で、『エターナルズ』は全く違うなと。異質だなと思いました。(声優陣は)別々に収録をして、その声が入った作品を拝見した時に、「やったー!最高!ヒューヒュー」というテンションでは無くて、「すごいものを観てしまったな…」と椅子にずっしり沈んでしまう様な、そんな気持ちでした。


恒松:私もまさにそんな感じで、試写会で拝見して、観終わったあとは「わあ…」って声が漏れてしまう様な体験でした。


川田:オープニングの時はキターって感じだったんですけどね(笑)。


恒松:そうなんです!どんどん圧倒されていきました。それまでのMCU作品が繊細では無い、というわけではないのですが、『エターナルズ』は特に人物描写が繊細で、それぞれのキャラクターが「生きているな」と強く感じました。



ーーセルシはとてもあたたかくて優しいキャラクターでしたが、声のお芝居ではどんな所を工夫されましたか?


恒松:セルシの細かな表情の変化に合わせて、音響監督さんと少しずつ調整をしていきました。とにかくオーバーにならない様に、ジェンマ・チャンさんが演じたままの声をあてられる様にしていました。声をトゲトゲさせたくないなと思っていたんです。穏やかになだらかに、といいますか。日本語としてのセルシのキャラクターとして、抑揚をつけずに優しく演じました。ドタバタ系の映画ですと、上から下まで声をフルに使うこともあるのですが、私の中でも静か目に、控えめにということを意識しました。



ーーイカリスはリーダー的な存在でもあり、とても迷いのあるキャラクターでした。


川田:普段も心がけているといえばそうなのですが、今回は特に先入観を持たずに、「このセリフはこういう言い回しで」「こういう感情だからこうしよう」という考えをいったん捨てて。恒松さんと一緒で、音響監督さんとシーンを何度も確認しながら力まずに自然と声が出る様にしていました。自然体を貫く繊細さと集中力が必要だったと思います。


ーーそんな苦労して演じられたお互いの声を聞いてみていかがでしたか?


川田:僕はイカリスを担当していたので、やっぱりセルシに一番注目していたんですが、初めてセルシが話す場面が出てきた時から違和感ゼロ! 恒松さんの声が愛と包容力にあふれたセルシにぴったりで。


恒松:ありがとうございます、と私は言うのも変なのですが(笑)。私は、試写室で川田さんのイカリスの声を聴いた時にドキッとしました。自分に話しかけられているみたいで。私がセルシとして聴いているみたいな感覚で。


川田:分かります、声優ならではの感覚かもしれないですね。


ーーセルシとイカリスの関係が本作でもすごくポイントになってきます。お互いが演じたキャラクターについて、魅力を感じた部分を教えてください。


川田:イカリスは自分の任務を果たすためのすごく強い信念を持っていて。セルシは愛とか情が強いキャラクターですよね。セルシはとても穏やかで優しいのに、強い力を持っているという新しいヒーロー像だと思います。


恒松:セルシを曲線的だと表すなら、イカリスはすごく直線的ですよね。まっすぐに自分が信じる正義があって。でも実はイカリスって不器用なのかなって。その弱さがヒーローとしても魅力的に感じました。



ーーセルシとイカリスのほかにお気に入りになったキャラクターはいらっしゃいますか?


恒松:もっと観ていたいなと思ったのはキンゴなんですけど、本当に全員好きになりました。それぞれに信念と葛藤があって、エターナルズって人間ではないけれど、心を持って生きているんだなってすごく感じました。涙が出てしまうほど、みんなのことが大好きです。


川田:それぞれの背景がしっかり描かれていて、それぞれの問題や気持ちに寄り添うことが出来る作品ですよね。個人的に、シーンとしてカッコ良かったなと思うのはマッカリの高速移動です。あと、ドルイグの、いつも拗ねていそうに見えるのに実は誰よりも愛情深いんじゃないかというキャラクター。それぞれの能力と性格の組み合わせが素晴らしかったなと思います。


ーー本作はマーベル作品好きの方はもちろん、これまでとは違う映画ファンの方が楽しめる作品ではないかと思いました。


川田:MCUファンの方がこの映画をどう受け止めるかがとても気になっているところです。この作品の魅力はとても奥深いものなので、MCU作品をこれまで観ていなかったらダメだ、というわけではないと思うんですね。クロエ・ジャオ監督が作っているということもあり、今までMCUに触れてこなかった映画ファンの方にも多く観ていただきたいと思います。


恒松:これまでのMCUの作品と全く毛色が違うので、私もドキドキしている部分があります。でも一歩勇気を出して『エターナルズ』の世界に触れてみていただきたいんですね。新たな世界が開ける作品であると思いますし、観た方同士で語り合って欲しいです。


川田:本当に語りたいね〜!


恒松:語りたいです! 私も今すぐ、もう一回観に行きたい気持ちでいっぱいなので。たくさんの方にこの全く新しいマーベル作品を楽しんでいただきたいです。


ーー今日は楽しいお話を本当にありがとうございました!



(C)Marvel Studios 2021


情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 話題沸騰!『エターナルズ』セルシ役・恒松あゆみ&イカリス役・川田紳司に聞く「“すごいものを観てしまったな…”という気持ち」