暴力による支配がはびこる世界に生まれた少年少女兵を描くサバイバル・オデッセイ『MONOS 猿と呼ばれし者たち』が10月30日より公開。SF作品のようなポスタービジュアルと、衝撃的な予告編が解禁となった。

ギレルモ・デル・トロが「魅了された!」、アレハンドロ・G・イニャリトゥが「型にはまらない映画。見事だ」と評する本作は、南米・コロンビアで50年以上続いた内戦を下敷きにした物語。暴力の脅威にさらされ続けたコロンビアの歴史と、外界から遮断された世界で生きる少年少女兵の思春期のゆらめきを重ね合わせ、幻想的な世界観で描く。

時も、場所も、定かではない世界のどこか。世間から隔絶された山岳地帯で暮らす8人の若き兵士たち。ゲリラ組織の一員である彼らはコードネームで“モノス”(猿)と呼ばれていた。“組織”の指示のもと、人質であるアメリカ人女性の監視と世話を担っている。ある日、“組織”から預かった大切な乳牛を、仲間の一人が誤って撃ち殺してしまったことから不穏な空気が漂い始める。ほどなくして“敵”の襲撃を受けた彼らはジャングルの奥地へ身を隠すことに。仲間の死、裏切り、人質の逃走――。極限の状況下、”モノス”の狂気が暴走しはじめる。

出演は、『キングス・オブ・サマー』のモイセス・アリアス、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のジュリアンヌ・ニコルソン。アリアス以外の“モノス”メンバーを、コロンビア全土から集まった800人以上の中から選ばれた演技未経験の精鋭たちが演じている。さらに、実際のゲリラ組織「FARC」を脱退したことで賞金首となった過去をもつ元戦闘員が、“モノス”の司令官であるメッセンジャー役を演じている。

予告編は、前半と後半で雰囲気がガラリと変わることに注目だ。前半では“モノス”たちが無邪気に戯れているが、後半では混沌とした世界に飲み込まれ、狂気の表情へと変わっていくことに、ぞくりとさせられる。


予告編が表示されない方はこちら

『MONOS 猿と呼ばれし者たち』
10月30日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
配給:ザジフィルムズ
http://www.zaziefilms.com/monos/

監督・脚本・製作:アレハンドロ・ランデス
脚本:アレクシス・ドス・サントス
撮影:ヤスペル・ウォルフ
編集:ヨルゴス・モヴロプサリディス
音楽:ミカ・レヴィ
出演:モイセス・アリアス、ジュリアンヌ・ニコルソン

(c) Stela Cine, Campo, Lemming Film, Pandora, SnowGlobe, Film i Väst, Pando &Mutante Cine

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 ヘヴィーで、幻想的。 少年少女兵たちの狂気が暴走する『MONOS 猿と呼ばれし者たち』衝撃の予告編[ホラー通信]