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大麦麦芽だけを使用したウイスキーは「モルトウイスキー」と呼ばれていますが、そのなかでも単一の蒸溜所で作られモルトウイスキーのことを「シングルモルトウイスキー」と呼んでいるそう。その蒸溜所のある土地の水や風土、気候などが溶け込み、蒸溜所ごとの独自の味わいが出ることがシングルモルトの大きな魅力のひとつなのだそうです。
先日、サントリーは海外旅行ガイドブック「地球の歩き方」とコラボし、「シングルモルトを、旅しよう。シングルモルトの歩き方」という特設サイトを開設。サイト内の動画には俳優の加藤諒さんが起用されていて、サントリーが取り扱う6種のシングルモルトの蒸溜所がある土地について旅をするように知識に触れることで、それぞれのシングルモルトの魅力もより深く知ることができるという内容になっています。
「シングルモルトを、旅しよう。シングルモルトの歩き方」
https://www.suntory.co.jp/whisky/singlemalttravel/[リンク]
その特設サイトを開き、動画をじっくり見れば見るほどシングルモルトに興味が湧いてくるじゃないですか……。普段はビールばかり飲んでいますが、これはたまにはウイスキーもありかもしれない!?
せっかくなので特設サイトで紹介されている6種類のシングルモルトを飲み比べてみたい! というわけでソーシャルディスタンスなどに十分配慮しながらシングルモルトクロスレビューを開催することになりました。
今回招集したのは地元の飲み友達のおじさん2人。写真中央のひでのり君はバーテンダー経験もあり、お酒の知識は豊富。普段からウイスキーも嗜む大人のおじさんです。
写真右側の清瀬市のカズちゃんは根っからのハイボール狂で、前日に浴びるほどハイボールを飲んでこの日も二日酔いでの参戦。ただしそこまで味にこだわりはなく、「ハイボールなら何を飲んでもうまい」というスタンスです。
かくいう私ノジーマ(写真左側・筆者)もビールにはうるさいものの、ウイスキーに関しては素人同然。果たしてこの3人の心に刺さるシングルモルトはあるのでしょうか?!
・6種類のシングルモルトを全員で順番に飲み比べ
・まずはロックで味わい、その後に炭酸を入れてハイボールで飲む
・味の個人的な好み、おすすめ度合いを評価し、採点する
・各10点満点で採点。合計30点
ノジーマ:1品目は「グレンフィディック」からいってみましょう。なにやら世界で最も売れているシングルモルトなのだとか?
ひでのり:今日はこれを最初に飲むのが正解だと思いますよ。フルーティーで飲みやすいですから。
カズちゃん:ほんとかよ? においは割と普通な気がするけど……。
カズちゃん:あっ! これは全然カーッとくる感じがなくて飲みやすい! ロックでもグビグビ飲めちゃう危ないやつだ。うめー!
ノジーマ:確かにフルーティーだし、すっきりさわやか! サイトには洋ナシみたいって書いてあったけど納得。こんな味のウイスキーもあるんだ!
ひでのり:ハイボールにするとまたサッパリとして飲みやすいんですよね。
カズちゃん:これはいい! 二日酔いが一発で醒めたわ。これ、余ったら俺が持って帰るからな!
ノジーマ:これは採点が難しいぞ。最初が基準になるからあまり高い点はつけにくいけど、それでも高得点をつけざるを得ない!
合計:27点(カズちゃん9点、ひでのり9点、ノジーマ9点)
ひでのり:次は「オーヘントッシャン」にしましょうか。さっきの「グレンフィディック」よりも普段からよく飲むウイスキーに近くなると思いますよ。
ノジーマ:瓶を開けたときの香りが完全にいつものウイスキーだね。
カズちゃん:うおっ、これはクセがあるな~! さっきのが飲みやすすぎたから、すごく複雑な香りに感じる!
ひでのり:ほんのり香ばしくて、麦っぽくて、ジンジャーの余韻があるんですよね。これもうまい!
ノジーマ:フルーティーな感じがまったくなくなった。クセはあるけど、ハイボールにすると割と王道の味かも?
カズちゃん:確かに王道の味だ。えびせんをつまみにしてると、なおさら家でしっぽりと飲んでる気分になってくるな。
ノジーマ:どうやらこれは都会派のスタイリッシュなシングルモルトとして知られてるみたい。それ、飲み方が全然都会派じゃないから! 田舎者の我々にはイマイチ刺さらないのかしら。
合計:22点(カズちゃん7点、ひでのり8点、ノジーマ7点)
ノジーマ:3品目は「マッカラン」ですか。ちなみにこれ、Amazonで調べたら今回の6種類のなかで一番高い値段がついてました。
ひでのり:シングルモルトのロールス・ロイスとも呼ばれているみたいっすね。
カズちゃん:なんかおっさん3人で飲むのがもったいねえな。
カズちゃん:おっ、なかなか辛口だな。さっきの「オーヘントッシャン」みたいなクセはないかも。昨日飲んだハイボールの味に近いな!
ノジーマ:香りがすごくシャープだ。洗練されている感じがする。値段が高いっていう前情報が頭に入っているからかもしれないけど。笑
ひでのり:いやいや、でもバランスがすごくいいですよ。よくある五角形くらいのチャート図にしたら、本当にきれいな五角形になるタイプ。
ノジーマ:しかも結構大きめの五角形ね!
ひでのり:これはロックでも、ハイボールでも、なんでもいけますね。この口部の広いグラスでハイボールにすると香りが広がるのもいい!
ノジーマ:今回はグラスもそれぞれのシングルモルトに合うものを使っているんですよ。クラフトビールなんかもそうだけど、やっぱりグラスを合わせるのって大事なんだなあ。
合計:25点(カズちゃん8点、ひでのり9点、ノジーマ8点)
ひでのり:次は「アードモア」にしましょう。ここから先はあえてスモーキーな香りがするものを残しました。
カズちゃん:正露丸みたいなニオイのするやつか!
ノジーマ:やめて! 例えがおいしくなさそう!
ノジーマ:おお、本当にスモーキーだ。燻製料理みたいな感じ。でも味にはそんなにクセがなくて飲みやすいかも。辛口でもないし。
カズちゃん:いやあ、やっぱりニオイがダメだわ! 俺は無難なウイスキーのほうが好きかもしれない。ニオイって大事だな!
ひでのり:ロックだとスモークが前面に来ますけど、ハイボールにすると全然印象が変わりますよ。爽やかなスモーキーさ。
ノジーマ:確かに煙っぽさが薄れて、甘さが目立つような感じがする。サイトにはバニラのような甘さって書いてあるけど、わからなくもないな。
合計:25点(カズちゃん7点、ひでのり8点、ノジーマ8点)
ひでのり:次は「ボウモア」ですね。これもかなりスモーキーなんですが、どこか潮っぽいのが特徴なんですよ。
ノジーマ:ほんとだ、サイトにも書いてあるわ。海に囲まれた場所で作られてるから、潮風の影響を受けたりするんだ。さすが詳しいなあ!
ひでのり:ああ、これはやっぱりうまいっすね~! スモーキーだけど、やさしい味!
カズちゃん:うおおっ、これは飲みやすい!! 確かにスモーキーだけど、味がめちゃくちゃいい!!
ノジーマ:なんと、スモーキーなのは苦手かと思われたカズちゃんも大絶賛!
カズちゃん:これはハイボールにして飲んだらもったいない気がしちゃう。割ったらお酒に失礼。ちびちびと飲んでそのまま味を受け止めないと失礼! これも余ったら絶対俺が持って帰るからな!
ノジーマ:カズちゃんはハイボール狂でもあり、サーフィン好きでもあるからなあ。海の男は海のウイスキーと惹かれ合うのかしら。でもほんと、燻製っぽい香りが広がったあとの後味がいい! 余韻に長いこと浸っていたくなる!
ひでのり:サイトにも「牡蠣と相思相愛」って書かれてますけど、海の幸をアテにしたくなりますね。
合計:29点(カズちゃん10点、ひでのり10点、ノジーマ9点)
ノジーマ:いよいよラストになりました。大トリを飾るのは「ライフログ」。サイトを見ると「惚れ込むか、嫌いになるか」って書かれてる。相当クセが強いんだ!
ひでのり:ええ。ダントツですね。スモーキーを通り越して独特な香りが特徴なんですよ。
カズちゃん:さっきの「ボウモア」がうまかったから、これも楽しみになってきたな!
ノジーマ:うおおお、これは想像以上に強烈な香り!
カズちゃん:くさーい! ニオイで目がやられる感じがするし、鼻が拒否してる!
ひでのり:でも味はドライで飲みやすいんですよ。このギャップ感が最高。僕はやっぱり「ラフロイグ」は大好きですね!
ノジーマ:グラスもあえて香りが立ちやすい形になってるもんね。「好きなやつだけ飲め。嫌いなやつは飲まないでいい。とにかくこの独特の香りを全力で浴びろ!」って姿勢だ。でも味は濃いのにスッキリしてる感じもするし、確かにかなり飲みやすくはある。ハマる人はとことんハマりそう!
ひでのり:ハイボールにすると炭酸でさらに香りが立ちますけど、一層飲みやすくなりますよ。
カズちゃん:あっ、ほんとだ飲みやすい。普段飲んでるハイボールに近くなった。クサさは気になるけど、味はかなり好きかも!
合計:26点(カズちゃん8点、ひでのり10点、ノジーマ8点)
1位:ボウモア 12年……29点
2位:グレンフィディック 12年 スペシャルリザーブ……27点
3位:ラフロイグ 10年……26点
4位:ザ・マッカラントリプルカスク 12年……25点
5位:アードモア レガシー……23点
6位:オーヘントッシャン 12年……22点
ノジーマ:1位は海を感じたシングルモルト「ボウモア」になりましたが、でもそれぞれ個性があっておもしろかった! たぶん「ボウモア」が全然響かない人もいるだろうし、今回はたまたま6位になった「オーヘントッシャン」だって人によっては満点をつけると思う。
ひでのり:どれもうまかったっすよ! こうして飲み比べると余計に味の違いがわかっていいですな。
カズちゃん:じっくり味わうと印象が全然違うね。いつもはビールを飲んだあと、2杯目3杯目からハイボールに移行するから、あまり味を気にしてなかったんだろうな……。
ノジーマ:結構それはあるかも。ほかのシングルモルトやウイスキーにも興味が出てきた!
ひでのり:今回はいい企画でしたな!
カズちゃん:とりあえず「ボウモア」と「グレンフィディック」を知れてよかった。この2本は絶対持って帰るからな!
ノジーマ:わかったよ!
今回のクロスレビューで飲んだ6種類のシングルモルトは、冒頭でも触れたサントリーと地球の歩き方の特設コラボサイト「シングルモルトを、旅しよう。シングルモルトの歩き方」内にて詳しく紹介されています。
特に俳優の加藤諒さんが「シングルモルトを始めたばかりの男」として登場する解説動画は一気に知識や興味を深められること間違いなし。もし気になる一本があれば、ぜひその解説だけでもチェックしてみてください。
「シングルモルトを、旅しよう。シングルモルトの歩き方」
https://www.suntory.co.jp/whisky/singlemalttravel/[リンク]
商品提供:サントリー(ありがとうございました!)
(執筆者: ノジーマ)