『まんがタイムきららキャラット』(旺文社)で『みこへんげっ!』が連載中のまえ葉さん(@117maeba)が、Twitterで創作マンガ『恋人が自分にだけ見せてくれる素顔が尊い』を発表。内緒で職場恋愛をしている紅野椛と藤宮すみれの物語で、「うらやましい」「眩しすぎる」といった反応が多数寄せられていました。

荷物を運んでいる途中に「紅野~、週末合コンな」と同僚から声をかけられて「は~? なに勝手に頭数入れんの。行かないよ…」と拒否。同僚は「頼むよぉ。お前の名前出すと女の子集まるんだ」と現金な理由を話し、「…あ、総務のさぁ、可愛い子いんじゃん」と続けて……。

「ほらちょうどいる…。藤宮ちゃーん!」と呼ぶと、相手の女子は無表情で会釈。「同じ総務の子が誘ってくれるって。あ、今ペコって!やば!かわい!」という同僚。「ちょっと人見知りっぽいけど、おとなしくて可愛いよなぁ」「たしかに」と頷いた紅野。「…お前じゃ釣り合わないかもね」と皮肉を言い「うるせぇ~」と返されます。紅野は内心で「おとなしくて可愛いだと? その子はな、その子はな…」と思っていて、家に帰ると……。

「ただいまー」「おかえりなさい、椛くん」とぱぁっした笑顔で迎えてくれる藤宮さん。その姿に「家ではもっとかわいい」と思い、「ただいま、すみれ~っ」とぎゅ~っと抱きしめます。ふたりは会社で内緒の恋人同士でした。

一緒に夕ごはんを食べながら、「喋るのが苦手だけど、寝言は多いこと。辛党なこと。意外と大雑把なこと。…腰に2つホクロがあること」と藤宮さんについて語る紅野。「全部俺だけが知ってる彼女の一面だ」とお風呂上がりに髪を拭いてあげています。「…あ! 合コンちゃんと断れた!? う…うん! すみれが合コンなんて行ったら、俺お店ごと全員燃やしちゃう…」「…!?」と独占欲を見せ、「絶対誰にも教えてやらない」と決意しているのでした。

別の日。お昼休憩で「藤宮さん、向かいの席良いですか?」と声をかけた紅野。食べつつコクっと頷かれて「ありがとうございます」と対面の席に座って、「ラッキー。二人で昼飯」と思います。

「あ…。紅野さんの隣空いてる」と女性同僚が来て、「…どうぞ」と作り笑顔で答えつつ、「そして一瞬で終わった…」と思う紅野。「…藤宮さんってー、好物とかはないんですか?」と聞いた女性同僚。「?」マークとなった藤宮さんに、「だって…、食べてるときも仕事中みたいな顔。たまにはおいしそーに食べて可愛げ見せなきゃ。せっかく可愛い顔してんのにー」という言葉を聞いて、紅野は「…この子は知らない」と思って……。

「彼女が家で食べるとき、可愛さカンストだということを」と頬を手にんーと美味しそうにしているのを見て、きゅーんとした紅野。「すみれ、おいしいね。ちゃんと噛んでね。おかわりたくさんあるよ」と話しかけ、藤宮さんは幸せそうにニコニコとしてコクコク頷いています。紅野は「すみれは人見知りで、俺と二人きりの時以外表情がこわばってしまう」といい……。

「でも、この素顔を知っているのは俺だけで充分」と思っているところ、「---さん、紅野さんってば」と女性同僚から声をかけられて、「紅野さんもそう思いますよね。藤宮さんはもう少し愛嬌を…」というのに、紅野は「別にいいでしょ~。人に見せるために食ってるんじゃないですから」といい、「それもそっかぁ。ごめんね、藤宮さん」となる中、「だから俺は今日も会社で適当に話を合わせる」と思っているのでした。

まえ葉さんが「健気な女の子とやや重い男の子のラブコメが描きたい気分でした」というこのマンガ。藤宮さんに対して「最高にかわいい」「尊死という言葉を理解した」という声が多数上がっており、紅野について「理想的な彼氏さん」という反応もあったほか、「わかりみが深い」「これに近いことできたことがあってめちゃくちゃ楽しかった」という体験談も寄せられており、まえ葉さんは「『あるあるw』みたいな反応を何件か頂いて、打撃を受けました」と話してくれました。

「今後もこのカップルのマンガを描いていくので、気が向いたときにでもツイッターを覗いて頂けると嬉しいです!」というまえ葉さん。尊み成分を欲している人は引き続きチェックをしてみてください。

※画像はTwitterより
https://twitter.com/117maeba [リンク]

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 「尊死という言葉を理解した」「わかりみが深い」 人見知り彼女が家で見せる顔を絶対知られたくない彼氏のマンガが可愛すぎた