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ビデオ会議ツール“Zoom”で全編を制作し、その独創性と恐ろしさで絶賛されたイギリスのホラー映画『HOST(原題)』が、邦題『ズーム/見えない参加者』として、2021年1月15日(金)より全国公開決定。
新型コロナウイルスによってロックダウン中のイギリスに、Zoomを介して定期的に集まる6人の友人グループがいた。あるとき、メンバーの一人が、霊媒師をゲストに招いて“Zoom交霊会”をしようと提案する。普段の飲み会のノリで和気あいあいと交霊の儀式を始めるメンバーだったが、そのうちそれぞれの部屋で異変が起こり出す。霊媒師は除霊を試みるも効果はなし。不気味な現象は次第にエスカレートしていく……。
ビデオ通話に霊が現れるホラー映画といえば、スカイプを使ったホラー映画『アンフレンデッド』(14)が思い起こされるが、同作でプロデューサーを務めたジェイソン・ブラムも本作を称賛。Twitterで「『HOST(原題)』は素晴らしいね」と投稿し、監督の次回作に期待を寄せている。また、米映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」では批評家満足度100%を叩き出し、高い評価を受けた。
監督は、17歳で手掛けたデビュー作『Strings』(12)で、英国インディペンデント映画賞レイダンス賞を受賞した逸材ロブ・サヴェッジ。本作が誕生するきっかけとなったのは、友人同士でのオンライン飲み会で、監督が仕掛けた“いたずら”だった。Zoom越しに友人たちに見守ってもらい、奇妙な音のする屋根裏部屋の様子を見に行くと、恐ろしいことが起こるというもの。Twitterにその模様が投稿されると、これが話題となり、米最大のホラー映画配信サービスShudder(シャダー)で映画化が決定。サヴェッジ自身が監督・脚本を務め、本作が誕生した。
監督、キャスト、スタッフは密を回避し、全編Zoomでの撮影が行われたが、撮影前のリハーサルで行った“交霊会”で、俳優の身に実際に心霊現象が起きてしまったという。その模様は、本作の本編終了後に、約5分間のメイキング動画として併せて上映される。
本編の長さは68分と通常の映画よりも短いものの、一律1000円という手頃な価格で鑑賞できる。換気・感染対策バッチリの劇場で、息抜きにサクッと観れてゾッとできるZoomホラーをお楽しみあれ。
『ズーム/見えない参加者』
2021年1月15日(金)、新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン、シネクイント他にて全国公開
(C) Shadowhouse Films and Boo-Urns 2020