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映画関係者・著名人の皆さんにホラー映画のオールタイムベスト3作品をうかがっていく『ホラー通信』恒例企画です。
今回は、東南アジア伝統の幽霊“首だけ女”を描いた『ストレンジ・シスターズ』が3/6より公開のプラッチャヤー・ピンゲーオ監督が、インタビュー中に自ら進んで(!)教えてくださった「好きなホラー映画ベスト5」をご紹介します。
・『the EYE 【アイ】』(2002) 監督:オキサイド・パン、ダニー・パン
・『死霊館』(2013) 監督:ジェームズ・ワン
・『ナンナーク』(1999) 監督:ノンスィー・ニミブット
・『呪怨』(2003) 監督:清水崇
・『Ladda Land(原題)』(2011) 監督:Sophon Sakdaphisit
<コメント>
ホラー映画が好きな基準は、どれほど怖いかで決まります。大人になってから恐怖への耐性はついてきているけど、『the EYE 【アイ】』は子供の頃の恐怖の感覚が蘇ってくる感じがしました。この監督は、「昼間に幽霊を見せる」という演出をやっている。焼豚の屋台の前で、赤ちゃんを抱っこしているお化けが見える、というシーンがとても恐ろしかったですね。
『死霊館』は具体的には忘れてしまったんですが、怖いと感じるシーンがとても多かった。『ナンナーク』ですが、“ナン・ナーク”というのはタイの人たちの間で一番知られている伝説なんです。ナークという妊婦さんがいて、夫が兵役に行っている間に難産で母子ともに亡くなり、幽霊になってしまった。夫は妻が死んでいることに気付かず一緒に住むというお話です。有名なお話なので何度も映画化されているんですが、 ノンスィー・ニミブット監督の『ナンナーク』が一番怖いです。各シーンがとても恐ろしく、とても感動もしました。すごくクラシックな映画だと思います。
『呪怨』はビジュアルが特徴的ですね。あとは声も恐ろしかった。つねに鳥肌状態でした。『呪怨』を観たあと、お風呂場で髪を洗うとき怖くて目が開けられないんですよ。『Ladda Land』(※日本未公開)は新興住宅地が舞台のホラー映画なんです。古い家ではなくて新しい家を描いているのに怖い、というのがすごいんです。
・ヒューマントラストシネマ渋谷 3/6~3/12
・シネ・リーブル梅田 4/16、4/17、4/19
https://aoyama-theater.jp/feature/mitaiken2020