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未だに校則が厳しいという学校についてネットで話題になることがありますが、漫画『ギャルとぼっち』シリーズをTwitterで発表している朝日夜さん(@asahi_yoru9)が「先生の校則」と題した話をツイート。約32000のRTと132000以上の「いいね」を集めています。
【ギャルが苦手なぼっち女子の話】先生の校則(1/2) pic.twitter.com/WyZ2SUnqPN—朝日 夜 (@asahi_yoru9) February 29, 2020
職員室に響く「顔!化粧!今すぐ落としてこい!」という怒声。「はーうっせーなー別に校則違反じゃねーだろ」という生徒に「高校生が色気づいてどうするんだ!」という山村先生。そこに声を掛けたのが……。
ベテラン女性教師の柳先生。「そうねぇ…つけまつげを外せばもう少し落ち着いたメイクになりますよ」「もう少し学校では薄いお化粧を心がけましょう」と言って生徒を納得させます。一方で山村先生は「女生徒に甘すぎですよ!」と怒り心頭。その様子を、ギャルの林原ちゃんはこっそり覗いていました。
柳先生を呼び止めて、「先生はなんであーしらに甘いの?」と聞く林原ちゃん。「先生も昔化粧して学校に行っていたとか?」と尋ねると、柳先生は「いいえ」と否定します。
「学校に化粧をしていくことは一度もない生徒でしたよ」という柳先生。「私が学生時代にも親の化粧品なのか着飾って学校に来る生徒もいましたが、私は化粧に触れることなく社会人になりました」といいます。
そして、社会に出て「女性が化粧をしないということは身だしなみがなく失礼だということ」を知ったと語り、校則を破って化粧をしていた人は社会に適応して、一方で校則を守ってきた柳先生は化粧の「やりかたはおろか道具の知識さえない」状態だったと話します。
化粧はたゆまぬ努力が必要。「化粧をしなくても、下手でも嘲笑されてしまう」のが社会だと静かに語る柳先生。
「私は社会から取り残されて恥をかいたあの日を生徒たちに味わってほしくないのです」と林原ちゃんに目を向けて話します。
それに対して、林原ちゃんは「あーし小学校の時の先生とか、よくしゃべっていたのに名前を忘れちゃった先生とかいるんだけどね、柳先生のことば、絶対忘れないよ」と言います。
驚いた顔の後ににっこりと笑う柳先生。「林原さん、あなたはだいぶお化粧が派手ですが、上手にお化粧されてますね」と褒めます。「お友達にもぜひ教えてあげてください。もちろんナチュラルメイクでね」といい、「今度私にも教えてくれるかしら?」と訪ねます。「もちもち!先生どんなメイクしたいの?」という林原ちゃんに、「そうねぇ…私もギャルになってみたいわねぇ」という柳先生。「えーぜったいかわいーよー!」という林原ちゃんでこの話は結ばれています。
「素敵な話」「とても説得力がありますね」「生徒が求めている先生」という反応が多数上がっていたこのマンガ。朝日さんによると、「なぜ社会で必須なことを学校では教えてくれなかったのか疑問だったから」今回の話を描いたとのこと。賛否両論があることを覚悟して投稿したそうですが、「批判的な意見が多いかと思っていましたが、実際は全くの逆で、同じように疑問をもってる方がこれだけ反応してくださったのだと今になって感じます」とコメントしてくれました。
ギャルが苦手なボッチ女子の話♀️✨pic.twitter.com/CCmNrDcA7c—朝日 夜 (@asahi_yoru9) July 24, 2019
『ギャルとぼっち』シリーズを描き続けている理由について、「一番は、主人公ひなちゃんと林原ちゃんの学校の様子を描いていきたいからですが、学校生活から見える彼女たちの世の中に対する疑問や生きづらさ、葛藤などは尽きることはないので永遠に描ける気がしています」といい、「読者の方にも、キャラクターたちと一緒に考え、共感していただけるような作品をこれからも描き続けます」と語る朝日さん。学校生活が辛い、あるいは辛かったという人が、ふっとラクになるようなストーリーが多いので、気になる人は遡って見てみるのも良いかもしれません。
朝日夜さんのBOOTH
https://asahiyoru.booth.pm/ [リンク]
※画像はTwitterより
https://twitter.com/asahi_yoru9/status/1233693415788838912 [リンク]
https://twitter.com/asahi_yoru9/status/1233693435476922369 [リンク]