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昭和30~40年代の少女マンガ作品や雑誌に掲載されたファッションのイラストをピックアップして再構成した、倉持佳代子・図書の家編『かわいい!少女マンガ・ファッションブック 昭和少女にモードを教えた4人の作家』が2月14日に発売。
昭和30~40年代の少女マンガ作品や雑誌には、当時の少女たちの心を躍らせたすてきなファッションのイラストが多数掲載されていました。本書では、そんな「ファッション画」を、牧美也子さん、わたなべまさこさん、北島洋子さん、谷ゆき子さんを中心に160点以上ピックアップして再構成。
当時の大人気マンガ家へのインタビュー、専門家による解説など、全ページ・オールカラーで紹介! 総図版300点を超える、資料としても大変貴重な1冊になっています。また、当時のふろくを彷彿させる「着せ替え人形カード」もついています。
少女マンガを通して少女読者のおしゃれをリードしていた「牧美也子」先生。大人気だった赤いコートだけを集めたページも。同じ赤でもバリエーションが豊富です。
ゴージャスなお話が多く、描くファッションも華やかな「わたなべまさこ」先生。帽子やヘアアクセサリーも豪華。ロイヤルファッションも多数収録されています。
パンタロンやミニスカートなど、当時最先端のファッションも取り入れ、新風を吹き込んだ「北島洋子」先生。すらりと伸びた長い足、コミカルなポーズで決めたヒロインは今見てもかわいくてかっこいい。
昭和30~40年代に大阪で刊行された貸本単行本『すみれ』『虹』などの表紙絵を担当した「谷ゆき子」先生。昨今、バレエマンガの復刻シリーズで話題になっている作者ですが、こちらの才能にも注目です。
昭和少女を取り巻く実際のファッション事情はどうだったのか? ファッションと少女マンガの深い関係を解き明かす専門家対談も必見です。
【目次】
牧美也子ファッションブック
・インタビュー「普遍的なファッションを」わたなべまさこファッションブック
・インタビュー「お話そのものがゴージャスなので」北島洋子ファッションブック
・インタビュー「素材は頭に置いて描いていました」谷ゆき子ファッションブック
・コラム「谷ゆき子、その仕事とファッション」専門家対談「ファッションと少女マンガ、 その関係 ~昭和少女を取り巻くファッション事情とは~」
筒井直子/京都服飾文化研究財団(KCI)×倉持佳代子/京都国際マンガミュージアム研究員イラストINDEX
あとがき「少女マンガとファッションがくれた宝物」倉持佳代子
《書籍情報》
倉持佳代子・図書の家編『かわいい!少女マンガ・ファッションブック 昭和少女にモードを教えた4人の作家』
定価:本体2,000円+税
仕様:A5版 160ページ
発行:立東舎 / 発売:リットーミュージック
商品情報ページ http://rittorsha.jp/items/18317423.html《著者PROFILE》
倉持佳代子
京都国際マンガミュージアム研究員。主に少女マンガを研究対象として、多数のマンガに関する展覧会やイベントを担当。同館では2011~2014年まで、「少女マンガ」からインスピレーションを得た衣類の開発プロジェクト「Kyoto Manga Girls Collection」(略称;Kyoto MaGiC)に携わり、戦前から現在までの少女マンガの流れを見せるべく、ファッションショーや展覧会を企画した。また、マンガに関するコラムを新聞雑誌に寄稿するなど執筆活動も行っている。2016年に刊行された『超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界』(立東舎)では編集協力として執筆に関わっている。