世界興収135億円超えの大ヒット、“殺される誕生日”を繰り返すタイムループ・ホラーコメディ『ハッピー・デス・デイ』と、その続編『ハッピー・デス・デイ2U(トゥ・ユー)』がいよいよブルーレイ&DVDでリリース!


日本では2019年夏に二作連続で上映され、そのユニークなあらすじと高いクオリティで話題となりました。「気にはなるけど、ホラー映画は怖いから観られない……」という方のために言っておきましょう、ホラー映画が苦手でも観られます。ジャンルを超えた傑作、観て後悔はさせません!



物語は、性悪ビッチな女子大生ツリーの誕生日の朝からスタート。見知らぬ同級生男子カーターの部屋で二日酔いとともに目が覚めたツリー。そんな朝は日常茶飯事、気にも留めずいつもどおりの一日を過ごしますが、その日の夜、パーティに向かう道中で、赤ちゃんキャラクターのマスク(ベビーマスク)を着けた何者かに刺し殺されてしまいます。――しかしその瞬間、ツリーは再び誕生日の朝に舞い戻り、カーターの部屋で目が覚めるのです。


まったく同じタイミングで鳴るスマホ、まったく同じカーターの言葉、外に出ても何もかもが一緒……これはただのデジャヴなのか? 警戒して殺人鬼に遭遇した道を避けるツリー。しかし、彼女のもとには再びあのベビーマスクの殺人鬼が現れます。“また”殺された! そして再び、誕生日の朝に戻ってしまうのでした。



ビッチはすぐ死ぬ? 意表をついた“ホラー版”タイムループ映画



殺される恐怖と終わらないタイムループにおののき、カーターに助けを求めるツリー。突飛な相談にも親身になって考えてくれる超・善人なカーターは、「殺人犯の正体を暴いて死亡を回避すればループが閉じるのでは」と考え、何度殺されても朝に戻るのを利用して、犯人を突き止めるよう提案します。


わざわざ誕生日に殺害を目論むような相手は、ツリーに強い恨みを持つ者に違いありません。思い当たる人物は――いっぱいいるわ。これ、日頃の生き方が問われる瞬間なワケですよ。自分も他人も大事にせず、周囲に敵を作りまくって生きてきたツリーは、山のように思い浮かぶ容疑者を、とにかく片っ端から調べるしかありません。何度も何度も殺されながら……。こりゃまるで、クリアするまでやめられない鬼畜な死にゲーだ!



スコット・ロブデルによる本作の脚本を読んだクリス・ランドン監督は、1993年製作のタイムループ・コメディ『恋はデジャ・ブ』のホラー版だ!とその発想のユニークさに惚れ込んだそう。


数々のスラッシャー映画で、殺人鬼に殺されていったティーンエイジャーたち。特にビッチタイプの“悪い子”は早々に死に、まじめな“いい子”が生き残ってファイナルガール(殺人鬼にとどめを刺す女の子)になるというのが典型でした。その法則にタイムループをかけ合わせることで、スラッシャー映画の冒頭で即座に殺されてしまうようなビッチなヒロインが、自分が死ぬことを知り、殺した犯人の正体を追うチャンスを得るという斬新な作品となったんです。



時をかけるビッチはジャンルもかける! ジェシカ・ロースの超熱演



スラッシャー映画然として始まり、様々なジャンルを駆け巡っていく本作。殺人鬼がどこからともなく襲いかかってくるスリリングなホラー、殺人鬼の正体をめぐるミステリー、クセの強いキャラクターたちとループ要素を活かした抱腹絶倒のコメディ、さらに、最低最悪の印象から始まる主人公ツリーの成長を描いたヒューマンドラマ!


特に、コメディ要素とドラマ要素の魅力を牽引しているのがツリー役のジェシカ・ロース。混乱の渦中にあるヒロインをコミカルに演じて爆笑をかっさらいながら、悪態の向こうに垣間見える彼女の本質を繊細に表現し、観客をどんどん惹きつけていくすごさ。憎たらしいヒロインのはずが、気付けば全力で彼女を応援してしまうのです。同じ脚本でもロース以外の人間が演じていたら、ツリーはここまで魅力的なキャラクターにはならなかったでしょう。


また、不遜なツリーと対称的に、おだやかで心優しくザ・普通なカーターを演じるイズラエル・ブルサード、ツリーとバチバチ火花を飛ばす、クセの強い親友ダニエルを演じるレイチェル・マシューズもハマり役。キャラクターの魅力をグイグイ押し上げているキャスト陣にも要注目です。



絶対にセットで観たい! 1の直後から始まる傑作続編



一作目がアメリカで公開されたのは2017年秋。日本の観客は本作を観るのにずいぶん待たされてしまったわけですが、本国で今年公開されたばかりの続編と併せて鑑賞できるのですから、むしろ日本はラッキーだったのです。なぜなら、一作目と二作目は間を空けずに、ぶっ続けで観たほうが何倍も楽しいから!


一作目の直後、ツリーがタイムループを閉じて迎えた待望の“誕生日の翌日”からスタートする続編は、一作目の展開を逆手に取って、「次はこうなるだろう」という予測をどんどん裏切っていきます。一作目の製作中に続編の構想を思いついたというランドン監督は、1と2を続けて観ると一本の映画のように感じられるように本作を製作したそう。



タイムループの思わぬ原因を知ったツリーは、またもや発生してしまったループに巻き込まれますが、その世界はこれまでの世界と少しずつ違っていました。そう、今度はパラレルワールドでタイムループに巻き込まれていたのです。


今度はSF要素も加わり、ツリーの“終わらない1日”は一大スペクタクルへと拡大。一作目にも登場したカーターの友人ライアン、親友ダニエルらも巻き込んで“明日”を迎えるために大奮闘!


前作で精神的にも成長したツリーは、自分の心の更に奥深くにある“大きな課題”に対峙し、重要な選択を迫られることとなります。爆笑必至のSFホラーコメディにして、予想外に飛び出す人生の金言に思わず感動の涙が……!


一作目のヒットに乗じただけの続編でないことは、ご覧いただければ分かるはず。是非とも、いや絶対に、2作セットでご覧ください!


『ハッピー・デス・デイ』

『ハッピー・デス・デイ2U』


2019年11月20日(水) ブルーレイ&DVDリリース

発売・販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント


<『恐怖の館』特設サイト>

https://nbcuni-cp.jp/kyofunoyakata/


c 2018 UNIVERSAL STUDIOS

c 2018 Universal Pictures


―― 会いたい人に会いに行こう、見たいものを見に行こう『ガジェット通信(GetNews)』
情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 性悪ビッチだけど死んでたまるか! 傑作タイムループ・ホラーコメディ『ハッピー・デス・デイ』は続編とセットで観るべし[ホラー通信]