スーパーヒーローのような力を持った子供が、その力を邪悪なことに使い始めたら……。そんな恐怖を、ホラー、SF、サスペンス、ドラマなどのジャンルをミックスさせて描く『ブライトバーン/恐怖の拡散者』が11/15より公開。


子供が出来ず、ずっと苦しんでいたトーリ(エリザベス・バンクス)はある日、謎めいた男の赤ちゃんの到来で夢が実現する。聡明で、才能に溢れ、好奇心旺盛な子供ブランドン(ジャクソン・A・ダン)はかけがえのない存在になった。しかし、12歳になったブランドンの中に強烈な闇が現れ、普通の人が持ち得ない異常な力を発揮し始め、カンザス州ブライトバーンをとてつもない恐怖に陥れていく。



自身の持つ超人的な力を善なる動機で使っていたら、この物語は“スーパーヒーローの誕生譚”になっていたはずだ。しかし、本作のヒーローであるブランドンは、その力を正義のためには使わず、邪悪な目的、そして自分のために使っていく。“反抗期の子供がスーパーヒーローの力を手にしたら”というありそうでなかった題材を映画化したデヴィッド・ヤロヴェスキー監督は、ブランドンについて、単にヒーローというだけでなく、ジョン・カーペンター監督の『ハロウィン』(78)を含めた“伝説のホラー映画から舞い降りた現代ホラーの象徴的な存在”と語っている。


「消し去ることのできないイメージがあります。例えば、『ハロウィン』の“ブギーマン”ことマイケル・マイヤーズのような、身動き一つせず、遠くから黙って誰かを見つめる彼を、離れたところから映すショットです」というヤロヴェスキー監督。


さらに、「それから、窓の外に浮かんでいる彼のイメージが私の心に飛び込んできました。私には分かっていました。その映像が恐ろしければ、そして、そのキャラクターがマントと仮面をまとって窓の外に浮かんでいるのを見て、恐ろしいと思えたなら、この映画はうまくいくでしょう。もし、本当に恐ろしいスーパーヒーローの映像を一つずつ思い浮かべることができれば、この映画のコンセプト全体がいい方向に向かうはずです」と、本作のゾッとするようなブランドンの佇まいを映し出すシーンのコンセプトを語っている。



そして、プロデューサーを務めたジェームズ・ガンは、本作のブランドンについて、ヒントとなったホラー映画のアイコンたちとは違う面を強調する。

邪悪で、恐ろしくて、異質なブランドンでさえ、どこかとても人間的なところがある。彼は、ブギーマン(『ハロウィン』)でも、フレディ・クルーガー(『エルム街の悪夢』)でもなく、私たちが共感できて、同時に恐れを抱く“何か”なのです。おそらく、私たちは、自分の中にある同じ部分に恐れを抱いているのかもしれません」


『ブライトバーン/恐怖の拡散者』

11月15日(金)全国ロードショー

配給:Rakuten Distribution/東宝東和



(C) The H Collective


―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』
情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 『ハロウィン』のマイケル・マイヤーズにヒントを得た“アンチ・スーパーヒーロー” 制作陣が語る『ブライトバーン/恐怖の拡散者』[ホラー通信]