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数多くのバーテンダーが影響を受けたという、伝説のバーテンダー、チャールズ・シューマン氏。
今回、5月13日にカンパリ ネグローニ誕生100周年を記念してプレス向けセミナーが開催。
セミナーでは、バー『Mixology Experience(ミクソロジー エクスペリエンス)』のバーテンダーである南雲さんとチャールズ・シューマン氏の対談や、チャールズ・シューマン氏がシューマンズバーで提供するカンパリカクテルが提供されました。ご紹介いたします。
伝説のバーテンダー、チャールズ・シューマン氏はバーにとどまらずいろんなところに旅をし、そこからインスピレーションを受けて人生を楽しむ、そのためにカクテルがあってお酒があって、バーがあるということを体現しているという人物。何歳になっても自分は学んでいる、というレジェンド。
そんなチャールズ・シューマン氏がさっそく「おもてなし」。
カンパリカクテル『ネグローニ』を作っていただきました。
この日提供されたカクテルは『Negroni』と『Signora Negroni』。
カンパリカラーのジャケットに身を包んだチャールズ・シューマン氏の手から見事なカクテルが生み出されていきます。
「出来た瞬間が一番美味しいですよ!」とチャールズ・シューマン氏に即され、さっそく筆者もいただきました。
出来立てのカクテルは、口に含んだ瞬間にふわ~っと香りが広がります。氷のくちどけが柔らかく色も味わいも絶品。
ここからは、プロのバーテンダーの方も必見! バー『Mixology Experience(ミクソロジー エクスペリエンス)』のバーテンダーである南雲さんとチャールズ・シューマン氏が対談。カクテル『ネグローニ』についてのディープなお話が行われます。
南雲さん:『ネグローニ』が今ものすごく世界中で人気が高まっていて「世界でセールスだと2番目に飲まれているカクテル」と言われています。この人気の秘訣は?
チャールズ・シューマン氏:とても素晴らしいマーケティングもあったでしょう。(笑顔)
南雲さん:『ネグローニ』の味についてはどう思われますか?
チャールズ・シューマン氏:『ネグローニ』は、夜にも飲みますしカクテルアワーでもいいです。アペリティフの時間もいい。
アルコールが非常に高いのでみなさん酔っぱらってしまいますので、私が作るネグローニの場合はジンをすごく少量にとどめた形で作っています。その時はソーダは入れない形です。
南雲さん:写真にあるネグローニはレモンツイストが入ったりオレンジが入ったりしますが、風味が変わるのでしょうか。
チャールズ・シューマン氏:フルーツ以外にバジリコでもいいですよね。ただカンパリの中にはもう86のいろいろなアロマが詰まっていますので、上乗せして加える必要もないとも言えます。さらに私たちのバーではブルバルディエもカンパリで作ることもあります。
(※ブルバルディエとは:ネグローニのレシピでベースがウイスキーのもの。フランス生まれのカクテル)
南雲さん:日本やいろんな世界のバーがありますが、良いバーの見分け方は?
チャールズ・シューマン氏:日本語では「おもてなし」という言葉があります。日本のバーであれば、一歩入って「あ、おもてなし感ないな」と思ったら出てください。
海外のバーでは、店舗が大きくて「おもてなし」みたいな形ができないですが……。ですが、東京はあまりにも狭くて席が埋まっていることもあります。
ガジェット通信の記者もチャールズ・シューマン氏へインタビュー。好きなお酒について、そして『ネグローニ』に合うおつまみについて伺ってみました。
ーーー 個人的にはどんなお酒が好きですか?
チャールズ・シューマン氏:仕事中はたとえどんなにお客さんに勧められても飲みません。
まずワインラバーではないので、ワインはあまり飲みません。美味しいと思いますが。ウイスキーはニートで飲みます。水割りやテーブルウイスキーも飲みます。
特別なとてもいい日には、シャゼラック、ブラッディ、アブサン、ビターズ等を夕食といただきます。食後酒が好きです。喉が渇いていたら、ダイキリやギムレット。気分がいいときは、ティーパンチ。ラテンアメリカのラムにレモンとシュガーで。
ーーー ネグローニと一緒に食べるオススメのおつまみは?
チャールズ・シューマン氏:私は日本食も詳しいですよ! 日本であれば、おしんこのような漬物、ハムや酢漬けの野菜、黒いパンにバターだけ塗ったもの、あと、日本のポテトサラダはすごく合います!
それらをほんの少しずつだけ。お肉とか魚をたっぷりではないです。ちょっとずついただくのがいいと思います。
ーーー ありがとうございました!
(撮影:オサダコウジ)