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ピアノ経験者が経験する「ねえ、バンドでキーボードを弾いてよ」というお誘い。
ピアノを習っているのは女子が圧倒的に多いので、「男ばかりのバンドに、キーボード女子が1人」という状況もよくある話だ。いわゆる逆ハーレム状態みたいなものだが、現実はそれほど甘くはない。ここではそんな状況を説明していこう。
4月から大学生活をはじめるピアノ女子の奏(カナデ)。ピアノが弾けることから軽音楽部に誘われ、ビジュアル系バンドでキーボードを弾くことに。ホストを彷彿させるチャラい外見とは裏腹に紳士的なバンド・メンバー。大学に入学した途端、いきなりの少女漫画的な超展開だ!
ただ、喜んでばかりはいられない。奏(カナデ)はキーボードを弾いたことがないので、当然、キーボードの知識がないし、そもそもキーボードを持っていない。ということで、まずはキーボードの購入からという地味なスタートだ。
そこでバンド・メンバーに相談するが、「キーボードのことはよくわからないなあ。楽器店の店員に聞いて」と言われてしまう。音楽に対して熱いバンド男子だが、キーボードへの知識や興味は意外と低い。しかたなく、1人で楽器店へと行くことに。チヤホヤされたのは一瞬、短い春であった。
【教訓】
・キーボードのいない男子バンドなら、即・逆ハーレム状態
・バンド男子は、派手な外見とは裏腹に紳士的
・しかし、キーボードに対しての知識や興味は低いので要注意
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・楽器店に行って何を相談するの?
・どんなキーボードを買うべき?
・機材のいじり方がわからない!
バンドにキーボーディストとして加入した奏(カナデ)。バンドで演奏する曲が決まり、早速、その曲を練習することに。通常、バンドの練習はリハーサル・スタジオ(略してリハスタ)という所で行う。あまり広くない場所での練習なので、男子の密度が高い空間となる。これはラッキーと思いきや、トホホな事態の連続に。
まず、バンドマンは基本的に譜面が苦手。譜面を使って練習するピアノとは大違いなのだ。しかも、「コード譜」というオタマジャクシが書かれていないシンプルな譜面モドキを見て演奏することも。さらに、そのコード譜を見ながらギタリストは即興演奏(その場のノリで自由に演奏するスタイル)したりするだから、もう訳がわからない。
それだけではなく、複数のキーボードを重ねて録音した曲を1人で演奏してと言われたり(レコーディングされた音源は、2台以上のキーボードで演奏された曲がめずらしくない)。クラシックとはまったく異なる世界に驚く奏(カナデ)。やはり、人生にイージーモードはなかった。
【教訓】
・練習スタジオは男子密集地帯
・基本的にバンドマンは譜面が苦手
・1人では再現できない演奏を頼まれることも
これらの疑問は教本『DVD&CDでよくわかる! はじめてのキーボード』で解決!
・どこで曲の譜面を買うの?
・バンド用語がわからない
・キーボード・パートがない! どうする?
【そのほかの教訓】
・軽音部員は、金ない、時間ない、単位ない
・バンド男子の女性ファンは怖いので要注意
・イメージとは違い、お酒が弱い人もチラホラ
・喫煙率高いので、非喫煙者は覚悟を
・昼夜逆転生活に付き合わされる
・ライブは、音楽以外の雑務も多い
・一度バンドをやると病みつきになるので注意!
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(執筆者: リットーミュージックと立東舎の中の人) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか