幼稚園・小学校・中学校では夏期に体育でプールの授業がありますが、水泳帽を忘れて見学となった体験をしている人もいるのではないでしょうか。


朝日新聞の堀内京子記者が、外国では帽子を忘れた時には「貸したりなしでもOKとか、クラス皆で考える」として「失敗を恐れ生活保護にも厳しい大人になります」と批判。「学校で予備を用意すればいいのでは?」「炎天下での見学は虐待」といった反応が集まっていました。






学校のプール授業「水泳帽を忘れたら見学」ルールに戸惑う外国ママが、米国とブラジルで経験したのは「誰かが貸すとか、今日だけ水泳帽なしOKとか、クラス皆でその子のために考える」。

うーん。自己責任だから権利剝奪も当然、と無言で教われば、そりゃ失敗を恐れ生活保護にも厳しい大人になります


「日本は人に迷惑をかけない文化だから」といった声もありましたが、個別に水泳帽を着用するのは衛生面が最大の理由になります。


ヒトの頭や眉毛、まつ毛に感染するアタマジラミはかゆみの原因になり、掻きすぎによる湿疹や細菌の二次感染を起こす場合もあります。特に集団生活を送る子どもに寄生することが多く、東京都の調査によると相談件数の9割以上が0~11歳となっており、近年では件数が増加傾向にあります。そのため各自治体はクシやブラシ、帽子、マフラーなどの共用や貸し借りで伝染ることがあると注意喚起しています。


プールの水には塩素が入っていますが、アタマジラミを駆除する濃度ではないので、もし寄生されている髪から落ちた場合、水中で数時間生き続けることになります。ただ、プールの水を介して伝播することはほとんどないとされており、主に髪と髪が触れ合うことが原因といわれています。そのため、水泳中に帽子を被り防ぐことが必要です。


注意したいのは、アタマジラミが不衛生なために発生することはほとんどないということ。シラミで差別やいじめにつながることがないような対応が求められます。いずれにしても、保護者としては子どもが集団生活を送る上でのルールがなぜ決まっているのか、その理由を理解しておくことが大事なのではないでしょうか。


※画像は『足成』より

http://www.ashinari.com/2016/11/25-394473.php [リンク]


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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 「炎天下での見学は虐待」といった声も!? プール授業で水泳帽を忘れたら入れないのはなぜ?