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映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』を観ました。作品内容と見所をレビューと共にお届けします!
【ストーリー】
西暦2740年。銀河をパトロールする腕利きのエージェント、ヴァレリアンは同僚の美女、ローレリーヌに首ったけ。忙しい任務の合間を見てはあの手この手でアプローチを試みるが、愛しの彼女は一向に振り向いてくれない。
そんなある日、二人が向かった巨大宇宙ステーション”千の惑星都市”が放射能に汚染されていることが判明した。全種族が死滅する危機を「10時間以内に救え」という極秘ミッションを託されたヴァレリアンたちの前に突如現れたのは、
30年前に消えたはずの平和な惑星パールの住人たち。彼らの思惑とは一体…?
果たしてヴァレリアンは銀河の危機を救い、ローレリーヌにプロポーズすることができるのか―!?
監督:リュック・ベッソン
ヴァレリアン:
ローレリーヌ:カーラ・デルビーニュ
フィリット司令官:クライブ・オーウェン
バブル:リアーナ
客引きジョリー:イーサン・ホーク
予告編:https://www.youtube.com/watch?v=_EoqLbSCyqg [リンク]
(C)2017 VALERIAN S.A.S. –TF1 FILMS PRODUCTION
「宇宙で、ブッ飛べ。」これ、この映画をすごく的確に表しているコピーだと思うんですよね。ちょっとおかしなコピーをつけるとすぐ文句を言われるのに、良いコピーの時はあまり褒められないのはなぜでしょう? なんて思いつつ。「宇宙で、ブッ飛べ。」、これだけでも覚えて帰ってくださいませ。
まず「ヴァレリアン」とは何か。というと、1967年にフランスで生まれ、全23巻を創刊した原作コミックの名前です。
そして、この主人公の名前でもあります。つまり「ハリーポッター」みたいなもんですね。
この原作コミック「ヴァレリアン」は『スター・ウォーズ』にも影響を与えたと言われており、その独特の世界観から“映像化不可能”と言われてきたそうです。筆者はこの原作を恥ずかしながら知らなかったので、映画を観た後に読んだのですが、なるほど、このカラフルで大胆なんだけど繊細に描かれたキャラクターや舞台を映画化するのは並大抵な事では無いぞと思いました。
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』というタイトルにあるとおり、この物語の舞台には千の惑星が登場するのですが、惑星ごとにガラリと環境や住んでいる人(生物)達が変わります。
まさにこの世の楽園!という惑星ミュールの描写から、
ごみごみと騒がしい大歓楽街“天国横丁”など、所変われば映画の画面も激しく変わるので、飽きずに観続けられます。そして、それがどれもものすごく美しいので「綺麗だな〜」と見とれているうちにどんどん話が展開していくのです。現在公開中の映画『リメンバー・ミー』の死者の世界もそうですが、「どうすればこんな色彩感覚が身につくの?!」ってくらい鮮やかでキラッキラなのでそれだけでも観る価値アリですよ。監督のリュック・ベッソンは『フィフス・エレメント』(1997)でも色彩センスを炸裂させていましたが、フランスの方だからなんですかね? とにかく、日本には無い、ハリウッド映画とも違う、独特の美しさなのです。
本作で新鮮だったところは、主人公のヴァレリアンが仕事人としては優秀だけどちゃらんぽらんなプレイボーイで、めっちゃ軽いっていうところでしょうか。マーベル作品の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)の主人公ピーター・クイルも遊び人でしたが、ヴァレリアンはカッコいいだけではなくて仕事も出来るハイパー・チート人間です。
そのヴァレリアンが想いを寄せるのがヒロインのローレリーヌなのですが、モデルとしても活躍するカーラ・デルビーニュが演じているだけあって、本当に美しい! 日本人が大好きなエマ・ワトソンちっくなキュートさと抜群のスタイル、ツンデレ役を演じる為に生まれてきたのでは? と思える表情の変化。いやー素晴らしかったです。水着シーンも登場しますが、女でも惚れ惚れしちゃいましたよ。
本作はSF映画ですので、バトルシーンも満載ですし、最終的には「たくさんの人の命を助けるのか?!」って所がハラハラもするんですけど、基本的にずーっとヴァレリアンがローレリーヌ好き好き言ってるところが可愛いんです。この2人の美しいお顔が観れるだけでも大満足でございました。
その他にも、リアーナのショーシーンや、フェティッシュな衣装たちなど見所たくさん。SF映画ってあまり楽しめないな、という方にこそ観てほしい、最高のエンターテイメント作品でした。しかもリュック・ベッソンなのでオシャレすぎなくて(褒めてます)、オタクも楽しめるケレン味もあってそこのバランスも絶妙。ぜひ劇場で、宇宙にブッ飛んじゃってください!!