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マーベルのヒーローたちを愛する人気漫画家の種村有菜さん(『神風怪盗ジャンヌ』ほか)が、注目の男性たちとマーベルの魅力を語り合う好評連載。第4回のゲストは、人気バンド「KEYTALK」の寺中友将さんと八木優樹さんのふたり。初のアリーナ公演を果たし、波に乗る彼ら。実は映画鑑賞にハマり始めたところだとか。種村さんがレクチャーするマーベルの映像作品についても、興味津々。楽しいトークが展開しました。
【種村有菜】プロフィール
漫画家。「りぼん」掲載の『2番目の恋のかたち』でデビュー。主な作品に『イ・オ・ン』、『神風怪盗ジャンヌ』、『満月をさがして』、『紳士同盟クロス』がある。現在は『31☆アイドリーム』を「MELODY」で連載中。アニメ化された作品も多く、『アイドリッシュセブン』アニメ版ではキャラクター原案を手がける
【KEYTALK】プロフィール
2009年に小野武正(ギター)、首藤義勝(ボーカル&ベース)、寺中友将(ボーカル&ギター)、八木優樹(ドラム&コーラス)が結成した4人組バンド。2010年にシングル「KTEP」でCDデビュー。2015年には初の日本武道館単独公演を成功させる。最新シングル「セツナユメミシ」はNHK Eテレのアニメ「境界のRINNE」第3シリーズのオープニングテーマ。
―種村さん、KEYTALKの寺中さん、八木さんは初対面ですね。自己紹介からお願いします。
種村:初めまして。漫画家の種村です。私は少女漫画家ですが、もともとアクション映画が好きで、マーベル好きが高じて、マーベルについて語る連載を持っています。
八木:KEYTALKの八木です。実は種村先生のファンで「神風怪盗ジャンヌ」を妹と一緒に読んでいました。
種村:わぁ、そうだったんですね。ありがとうございます。
寺中:KEYTALKの寺中です。マーベルの映画は『アイアンマン』、『アベンジャーズ』しか見たことがなくて…。
八木:僕はゲームで親しんでいる感じです。今日はぜひ種村さんにマーベル映画の魅力を教えてもらえたらと思います。
種村:逆にうらやましいです。これからマーベルの映画シリーズを見るなんて。見ていくと、きっと人生楽しくなりますよ。
八木:そう言ってもらえて、ワクワクしてきました!
種村:私は、数あるマーベルの映画の中でも『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』が最高傑作だと思っているんです。とにかくアクションのレベルが高くて、冒頭5分で引き込まれますから、ぜひ見てみてください。
寺中:面白そう。時系列的には僕が見た『アベンジャーズ』の後の話なのかな?
種村:そうですね。できれば、時系列順にキャプテン・アメリカシリーズの第1作『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』から見るといいかもしれませんが、『―ウィンター・ソルジャー』単体でも充分楽しめますよ。私はこれを見て“キャップ”(キャプテン・アメリカ)にドハマリしちゃいました。
八木:“キャップ”呼びなんですね(笑)。ゲームでキャプテン・アメリカと戦ってみて驚いたんですが、あの丸い盾が武器なんですよね。
種村:そう。本来、防御に使うべきもので戦うという、その矛盾したスタイルがたまりません。キャップは70年間眠っていて、現代に目覚めた人。70年前にあの盾を作ったのは、実はアイアンマンことトニー・スタークのお父さんなんですよね。
寺中:そうだったんですね。『アイアンマン』を見たけれど、それは知らなかった。
種村:だから、キャップとアイアンマンにはそういう因縁があるし、2人が対立してしまう『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では、アイアンマンがキャップと戦いながら「父の盾で俺を攻撃するのか」と非難するセリフがあるんです。
八木:それはせつないですね。僕はメカが好きなので、キャップより、スーツを装着するアイアンマンのほうがハマるかも。
種村:それなら『アイアンマン3』がおすすめです。トニーが作ったパワードスーツがたくさん出てきて、しかもいろんな付け方や活用法が出てくる。スーツを見てアイアンマンだと思ったら、中には誰もいなかったり、トニーがスーツを遠隔操作するけれど片手と片足の分しか飛んで来なくて、そのまま戦ったりと、芸が細かいんです。
八木:それを実写映画で描けているのがすごいですね。
種村:ヒーローの成り立ちを知るには、公開が前の作品も見ておいたほうがいいんですが、最新の公開作になるにつれてスケールが大きくなってくるし、映像技術もどんどん進化していくので、まずは新しい作品から見てみるというのもいいと思います。
八木:じゃあ、ぜひ寺中くんご自慢の大画面テレビで見よう!
寺中:そうそう、うちのでっかいテレビで…って、来たことないだろ(笑)。
―最新作『マイティ・ソー バトルロイヤル』(全国公開中)で話題のヒーロー、ソーには興味がありますか?
種村:キャップの武器が盾なら、ソーの武器はハンマーなんですよ。ソーは神だから、そのハンマーも神しか持てない。あの怪力のハルクでさえ持ち上げられないんです。
寺中:アイアンマンもハルクも、もともとは普通の人間だけれど、ソーは神なんですね。そうか、彼だけ別格だったんだ。
種村:さらに、ソーには黒髪の弟・ロキがいて、『マイティ・ソー』のシリーズはもちろん、ずっと兄弟ゲンカをしている感じなんです。『アベンジャーズ』の壮大なバトルも、結局はソーとロキの兄弟ゲンカだったのかな?という感じで(笑)。でも、『マイティ・ソー バトルロイヤル』では兄弟が一緒に戦うようですね。
八木:いいですねぇ。主人公が敵だったやつと力を合わせて、もっと強い敵と戦うという展開は、大好物です(笑)。
寺中:僕も好き。少年漫画の基本だよね。
八木:「ドラゴンボール」とかね。主役が敵と戦っているうちに、こちらも敵に愛着が沸いてくるじゃないですか。そこから一緒に戦うというのが、うれしいんです。
種村:そう言えば、バンドの世界では、そういうライバル関係ってあるんですか?
八木:いや、それこそバンドの漫画みたいな争いはないですね、実際には。
寺中:明確な対抗意識っていうのはないけれど、同時期デビューのバンドが気になるぐらいだと思います。いろんなヒーローが力を合わせるアベンジャーズみたいなものと考えると、音楽ではマイケル・ジャクソン、ライオネル・リッチーらがチャリティのために集まった「ウィ・アー・ザ・ワールド」(USAフォー・アフリカ)が思い浮かびますね。
種村:なるほど。あのスターが勢揃いした感じ、たしかにアベンジャーズっぽいですね。
―マーベルの映画シリーズを見た後は、ぜひドラマシリーズも。『アベンジャーズ』の戦いで壊されたニューヨークの街で、デアデビル、ジェシカ・ジョーンズ、ルーク・ケイジ、アイアン・フィストという4人のヒーローが戦う『ディフェンダーズ』も評判になっています。4人それぞれ独立したシリーズもあります。
寺中:『ルーク・ケイジ』は、予告編を見るとかっこいいですね。銃で撃たれても大丈夫な体というのがすごい。アクションが迫力あるので、見たらスカッとするような気がします。
八木:ルークは、アイアンマンのようなスーツを着けるわけでもなく、そのままの肉体で戦っている感じがいいですね。かっこいい。
寺中:ドラマは見ているうちにどんどんハマるからね。『ルーク・ケイジ』を見ると、自分も無敵になった気分になっちゃうかも。
種村:ルークはちょっとリアル寄りのヒーローですよね。ほとんどのキャストが黒人の方で、さすがニューヨークのハーレムが舞台という感じ。映画の『ブラックパンサー』(2018/3/1公開)にも通じる世界観なのかも?
八木:僕たちも音楽やっていて、ジャズとかアメリカのブラック・カルチャーに親しんでいるんですよね。ぜひ見てみたいです。
―最後に3人でお話してみての感想をお願いします。
八木:僕はマーベルのことをほとんど知らなかったんですけど、種村先生のアツいプレゼンを聞かせていただいて、すごく興味が出てきました。種村先生リスペクトで、まず『アベンジャーズ』を見てから『キャプテン・アメリカ』シリーズを見ようと思います。
寺中:うちのテレビでね(笑)。真面目に言うと、映画の音響が好きなので、ドーン!とヒーローたちがぶつかり合う音とか、サラウンドシステムの重低音で聴きたいと思います。
種村:おふたりを相手に話すのが、今回で初めてだったので、いろんな視点からの意見が聞けて楽しかったです。マニアックなことを言ったので複雑に感じるかもしれませんが、マーベルの映画はどれもシンプルに面白いので、ぜひ見てみてください。
八木・寺中:今日はいろいろ教えてくださって、ありがとうございました。
種村:いえいえ、またぜひマーベル談義いたしましょう!
寺中友将
八木優樹
Writer:小田慶子
Photo:周二郎
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』、『アイアンマン3』『アベンジャーズ』
各MovieNEX(4,000円+税)発売中、デジタル配信中
『マイティ・ソー』
ブルーレイ+DVDセット(3,800円+税)発売中、デジタル配信中
『マーベル/ルーク・ケイジ シーズン1』
2018年2月2日ブルーレイ&DVDリリース、デジタル配信開始
http://www.disney.co.jp/studio/marvel.html?order=new&genre=all&titleHead=all&year=all&month=all&media=noSelect [リンク]
『マイティ・ソー バトルロイヤル』全国公開中
『マイティ・ソー バトルロイヤル』劇場公開記念 マーベル・スタジオ キャンペーン
http://www.disney.co.jp/studio/news/20171004_01.html [リンク]
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