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ドライトマトは、パンにのせても、パスタや煮込み料理に混ぜてもおいしい、便利な食材。地中海沿岸の地域では、日本でいう干ししいたけのような存在で、定番として親しまれています。輸入食材店などで取り扱われていることもあってか、ドライトマトはおしゃれで特別な食材というイメージを持っている方も少なくないかもしれませんが、実は家庭のオーブンや電子レンジを使って作れる、手軽な保存食なのです。
生のトマトは、冷蔵庫の野菜室に入れておいても、数日で傷み始めてしまいます。まとめ買いをしたときや、家庭菜園でたくさん収穫したときには、保存方法のひとつとしてドライトマトにするのがおすすめ。乾燥させることで保存が利くだけでなく、うまみも凝縮されます。さらに、野菜炒めやポテトサラダ、餃子の具など、水分を出したくない料理にも使えます。
オーブンで作る場合は、1時間半~2時間ほどじっくり加熱し、水分を飛ばします。
材料
トマト(中玉) 250g
塩 大さじ1/2~1
トマトは洗ってヘタを取り、縦半分に切る。スプーンで種を取り除いて、キッチンペーパーに切り口を下にして置き、表面の水分を取る。天板にオーブンシートを敷き、切り口を上にして並べ、塩をまんべんなくふる。
大玉のトマトで作る場合は、横半分に切ってゼリー部分を取り除いてから、5mm程度の輪切りや7~10mm角に切ると手早くできあがります。
140℃に予熱したオーブンに入れて1時間ほど焼く。天板をオーブンから取り出し、トマトから出てきた水分をキッチンペーパーなどで拭き取ったら、さらに30分~1時間ほど焼く。
トマトの大きさによって加熱時間を加減してください。塩の量はお好みで調整してください。
天板にのせたまま、風通しの良い場所で完全に乾かす。
オーブンがない場合や、時間をかけずに作りたい場合は、電子レンジを活用しましょう。
材料
トマト(中玉) 250g
塩 大さじ1/2~1
トマトは洗ってヘタを取り、縦半分に切る。スプーンで種を取り除いて、キッチンペーパーに切り口を下にして置き、表面の水分を取る。耐熱皿にキッチンペーパーを敷き、切り口を上にして並べ、塩をまんべんなくふる。
オーブンのときと同様、大玉のトマトで作る場合は、横半分に切ってゼリー部分を取り除いてから、5mm程度の輪切りや7~10mm角に切ると手早くできあがります。
600wの電子レンジで5分ほど加熱する。耐熱皿を取り出し、トマトから出てきた水分をキッチンペーパーなどで拭き取ったら、さらに5分ほど加熱する。
トマトの大きさや電子レンジによって加熱時間を加減してください。塩の量はお好みで調整してください。
水気が残っているようなら、様子を見ながら[2]の作業を繰り返し、完全に乾かす。
できあがったドライトマトは、うまみが凝縮されていて、炒めものや煮もののほか、炊き込みご飯に入れても美味。また、オリーブオイルとの相性が良いので、バジルやオレガノ、赤とうがらし、ニンニクなどと一緒にオイル漬けにして保存するのもおすすめです。パスタはもちろん、サラダにトッピングしても良いでしょう。
オーブンや電子レンジを使えば、あっという間に作れてしまうドライトマト。常備菜のひとつに加えて、生のトマトとは違う味わいをぜひ楽しんでみてください。
管理栄養士ラボ
カゴメ管理栄養士による、「食と健康」に関するコンテンツを開発・提案する専門チームです。カゴメがトマトを中心とする野菜の研究活動で培った知見、小売店、中食・外食業態を展開する企業向けの営業活動で培ったメニュー開発・提案力を活かし、「健康セミナー」や「メニューレシピ監修」など日々の健康づくりにお役立て頂けるコンテンツを開発し、提案致します。 トマトには大きく分けて2種類あり、果皮が赤い品種の「赤系」、果皮が透明な品種の「ピンク系」に区別されます。現在は品種改良が進み、あまり区別はなくなっています。鮮やかな赤い色の正体は「リコピン」。抗酸化作用があることから、注目が高まっています。[トマト]おいしいトマトの見分け方と、保存のコツ
最終更新:2017.09.30
文:KWC
写真:カゴメ、Getty Images
監修:野菜と生活 管理栄養士ラボ
出典:農研機構『クッキングトマト レシピ集Ⅱ』