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「新たなリアルの創造」としてさまざまなプロジェクションマッピングを手がけてきたNAKED(ネイキッド)が、250を超える模型や約100台のプロジェクター、LEDライト、音楽、特殊効果などで「東京」そのものをアートにするという試みを現出させている『TOKYO ART CITY by NAKED』が、2017年9月3日まで東京ドームシティ・Gallery AaMoで開催中。
また、JTの低温加熱式たばこ『Ploom TECH(プルームテック)』を吸いながらNAKEDのアートを楽しめる『TOKYO ART CITY NIGHT』を20歳以上限定で実施。近未来に喫煙者と非喫煙者が共存できる都市という発想から、より進化していく東京像を見せていました。
会場に入るとまず目に入るのが、東京都庁の姿。会場全体の東京を切り取った映像が移り変わり、さまざまな人が集まりアクティブな都市としてのイメージを感じさせてくれます。
裏側に回ると、新宿東宝ビルのゴジラ像と『パックマン』が。
上を見上げると、歌舞伎町を想起させるネオン。色とりどりで雑多な雰囲気は「現在」の東京らしさも併せ持っています。
会場中心部は渋谷をイメージしたエリア。東京の混沌の中にある“暗黙の秩序”を表現したといい、床にはスクランブル交差点が映し出されます。また、数多くのプロジェクターが街のいたるところにあるフラットビジョンのようにも見えます。
“夜景”にも馴染む『Ploom TECH』。企画演出のNAKEDによれば「喫煙者と非喫煙者が共存できるという点が“東京の未来”というテーマと一致します」と今回のコラボレーションが実現した意味を語りました。健康懸念物質を約99%カットして、火を使わないためたばこの煙の匂いもほとんどない『Ploom TECH』ならば、喫煙者・非喫煙者の間で別け隔てなくコミュニケーションできるというところが、将来像としてあるべき姿なのかもしれません。
東京の交通量やWi-Fiの通信量、現在の天気を表示できるインスタレーションも。東京がグローバルに見ても大都市であることを実感できます。
秋葉原のエリアには、ラジオ会館を想起させるガチャガチャの販売機がありました。500円入れると、プロジェクションマッピングでクレーンが現れ、ボールをつかんで落とすという遊び心のある仕掛けになっています。
2012年12月に上映された『TOKYO HIKARI VISION』をバージョンアップさせた東京駅のプロジェクションマッピング。『東京ミチテラス2012』として多くの人の目を釘付けにしたNAKED・村松亮太郎氏の演出を再び体感できます。
東京タワーの展望台を模したエリアは、模型の眺望とプロジェクションマッピングの合せ技を堪能できます。建物の随所にはペットボトルなどの廃棄物を使っていて、「サスティナブルな近未来の都市としての東京を表現しました」とのこと。
東京ドームの模型からは、背景に打ち上げ花火が上がり華やか。
『TOKYO HIKARI VISION』と並ぶNAKEDのプロジェクト、2013年に東京国立博物館・平成館で上映された『KARAKURI』も観ることができました。『TOKYO ART CITY by NAKED』の中でもとりわけ“和”を感じさせるインスタレーションといえるでしょう。
本来はアンダーグラウンドシーンであるグラフィティですが、それをプロジェクションマッピングでキレイに見せようという試みも。来場者は壁にタッチすることでスプレー缶で絵や文字を描けるという楽しい仕掛けになっています。
お台場エリアには実物大『ガンダム』立像をイメージした巨大模型が。これも2014年に『”Industrial Revolution”-to the future-』としてNAKEDが手がけたプロジェクションマッピングが再現されています。
これまでの主要な東京のプロジェクションマッピングを一度に観れるのに加えて、一体感のあるインスタレーションで“東京の未来”像を感じさせてくれる『TOKYO ART CITY by NAKED』。そこで吸う『Ploom TECH』からは、喫煙スペースに囲われている現状から一つ先の将来像も見せてくれたのではないでしょうか。
TOKYO ART CITY by NAKED
http://tokyoartcity.tokyo/td2017/ [リンク]
Ploom TECH(プルーム・テック)公式サイト
https://www.ploom.jp/ [リンク]