4月26日放送の『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)は、日々よかれと思ってやっていたことは実は逆効果だったという「ムダ努力」を評論家たちが発表。その中で、健康情報評論家の大脇幸志郎氏(39)が「血圧を下げるために減塩するのはムダ努力」と発表し、混乱の声があがっている。

 大脇氏によると、過去には、高血圧ではない人を対象に「減塩したら高血圧を防げるか?」という研究が多く行われているというが、そのデータをまとめると黄色人種であるアジア人に関しては「減塩しても血圧が下がったというデータはまったく出ておりません」とのこと。

 一方で、すでに高血圧と診断されている人の場合は「ちょっとだけ下がる」とのことだが、元々血圧を下げる理由というのが「脳卒中や心筋梗塞を防ぐため」だとし、「じゃあ、減塩すると脳や心臓を守れるんですか?という、そこを見たデータがあって、それは防げてない」と解説。

「なのでその目的では(減塩は)意味がない」と断言する大脇氏に、ブラックマヨネーズの吉田敬(49)が「じゃあ何が目的で減塩するんですか?」と質問すると、大脇氏は「塩が嫌いな人だと思います」と回答し、スタジオから「マジ?」「そんな人いる?」とツッコみの声があがっていた。

 ただ、大脇氏は「(塩を)すごくたくさん食べたらどうかというところは不明」「腎臓が悪い人なんかだと体に塩が残ってしまうというところは理屈として考えられるので、ある程度にしておいた方がいいかなという感じはあります」と、曖昧な回答で補足していた。

 これにはネット上から「『減塩は高血圧予防につながらない』のと『高血圧患者が減塩すべき』は別問題ですからね。話にならない」「腎臓病はほどほどにという曖昧な言い方。食事摂取基準、栄養指導加算、特別食加算の意味とは……」「減塩して『健康』にはならないって意味かな?これ以上悪化させないために控えましょうねは無駄努力ではないってことだよね?」と混乱の声があがることに。

 医学の進歩や研究が進んだことにより、今まで「良い」とされてきたことが悪かったり、「悪い」とされてきたことが逆に良かったりと、常識が覆ることはよくあること。だが“減塩”は体にいいと信じている人が多い中で、「ムダ」と言い切った専門家の意見には衝撃を受けた人が多かったようだ。

情報提供元: Daily News Online
記事名:「 『ホンマでっか!?TV』専門家の「減塩はムダ努力」発言に視聴者が大混乱