7月15日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)で紹介された「先生をお母さんと呼んでしまうのはなぜ?」という疑問に、視聴者から疑問の声が集まっている。

 この疑問はもともと小学生の視聴者から寄せられた手紙に書いてあったもの。ゲスト出演していた俳優の竜星涼(29)の答えは、「家でずっと『お母さん』って呼んでいるからその流れ」と回答。しかし、チコちゃんからの「ボーっと生きてんじゃねーよ」を食らってしまった。

 そんなチコちゃんの回答は「心の辞書で隣に並んだ言葉だから」というもの。解説者である東京大学の広瀬友紀教授によると、人は自分が覚えた言葉を脳の中に記憶して整理していくが、これを心理言語学的には「心的辞書」と呼ぶという。

 人が言葉を発する際には、この「心的辞書」から言葉を取り出していくが、たまに取り出し間違い、つまり言い間違いが起こるとのこと。その原因は「音が似ている言葉」「概念的に似ている言葉」のふたつに分けられ、「先生をお母さんと呼んでしまう」は後者に分類されると説明された。

 子どもにとっては、「お母さん」と「先生」は、「頼りになる大人」「面倒を見てくれる」「いろいろ教えてくれる」という同じ概念で覚えているため、つい言い間違いをしてしまうと紹介された。

 しかし、この日の放送にネット上からは、「え?言い間違いなんて聞いたことない」「漫画でしか見たことない言い間違いじゃん。全然納得できない」「本当にこの間違いある?『チコちゃん』ネタ切れじゃない?」というツッコミが聞かれていた。

「解説的には理屈が通っていましたが、『先生』を『お母さん』と呼んでしまうというのは、漫画やアニメなどのフィクションでよく見かけるネタ。それをさも“現実でもよく起こる現象”と紹介したことに疑問の声が集まってしまったようです。また、ゲストの竜星の回答も広い意味で見たら正解ということもあり、あまり感心の声は寄せられませんでした」(芸能ライター)

 とはいえ番組では、この現象は日本だけではなく、海外の子どもたちにも起こっているということを、実際の外国人のインタビューとともに紹介。これにはネット上からも、「世界共通の現象ってすごい!」「理屈的にはめちゃくちゃ筋が通ってるんだな」「いろんな国で同じことが起こってるってすごいな」という感心の声が寄せられていた。

情報提供元: Daily News Online
記事名:「 『チコちゃんに叱られる!』ネタ切れの指摘で解説に「全然納得できない」の声