『チコちゃんに叱られる!』ラップの豆知識が大好評「めちゃくちゃ役に立つ」
12月10日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)で、ラップに関する豆知識が明かされ、視聴者の間で「役に立つ」と話題になっている。
この日、番組で取り上げた疑問のひとつは「なぜラップはくっつく?」という疑問。チコちゃんによると、その答えは「まっ平だから そして柔らかいから」だという。
解説を行ったのはラップ製造会社技術部の大森麻希子氏。実は一見平らに見えるポリ袋でも表面を拡大すると、繊維が重なり合いデコボコしているが、それに比べてラップはまっ平。そうしたまっ平のものは、「ファンデルワールス力」が強く働くという。
この世のあらゆるものには、ものすごく近づくと物質を構成している分子と分子が、引っ張り合うという習性を持っており、それを「ファンデルワールス力」というとのこと。しかし、この世の多くのものは、表面がデコボコしているため、分子と分子が近づくことができず、ファンデルワールス力は働かない。ラップの場合はまっ平なため、食器などのものに限りなく近づくことが可能で。ファンデルワールス力が働き、くっつく力が生み出されるという。
また、ラップは薄く柔らかいため、いろいろな形のものに密着することが可能。ラップを食器にかけると、密着する部分の空気が追い出され、わずかな隙間は空気が少ない状態になる。すると、空気がたくさんある外側からの大気圧が大きくなり、ラップは食器に押しつけられてくっつくという。
番組ではさらにラップに関するQ&Aも紹介。「くっつきにくいラップがある」という疑問には、大森氏が「ラップの素材にはポリ塩化ビニリデンとポリエチレン製がある」と紹介。ポリ塩化ビニリデンはよくくっつき、においなども通しにくいが、ポリエチレン製はくっつきにくい代わりに酸素を通すため、野菜や果物などのラップに向いているという。
また、くっつかない食器は縁を水で濡らすとくっつきやすくなり、切れ目が分からないときはスポンジでこするといいことが紹介された。
「『チコちゃん』といえば、普段雑学が紹介されることが多いものの、日常生活で使えるものはさほど多くありません。しかし、この日はラップの雑学のついでに日常生活にかなり役立つ知識が披露されたということで、ネット上からは、『めちゃくちゃ役に立つ』『ラップに2種類あるの知らなかったわ』『縁濡らすの今度やってみよう』といった声が集まることに。かなり好評のようでした」(芸能ライター)
『チコちゃん』にも『ためしてガッテン』(NHK総合)路線が求められているのかも知れない。