5月21日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)で取り上げられた「アパートとマンションの違い」の解説が話題になっている。

 この質問に、上京時はアパート暮らしで現在はマンションに暮らしているというゲスト出演していた歌手の和田アキ子(71)は「マンションはエレベーターがある」と答えて不正解。チコちゃんによると「借りるのがアパート。買うのがマンション」とのことだった。

 また、日本マンション学会の会長も務めた早稲田大学法科大学院教授の鎌野邦樹氏によると、先に誕生したのはアパートとのこと。明治時代に入り、大都市に人口集中するようになり、縦に階を重ねるアパートが誕生。さらに関東大震災後、多くの住宅が失われたため、住宅不足を解消するためにアパート建設ラッシュが始まったという。

 その後、第二次世界大戦後の住宅不足解消のために誕生したのはマンション団地。そんな中、1953年にひとつの建物にある複数の部屋をそれぞれ別の人が買う「分譲」の集合住宅が誕生。これがマンションの元となり、やがて2000年になって「1棟に2人以上の所有者がいる分譲集合住宅」が法律上のマンションとして定義されたという。

 しかし、この答えに視聴者からは「チコちゃんの説明だと賃貸マンションはアパートになっちゃうじゃん」「分譲じゃない、一棟まるまるの賃貸マンションだってある」「賃貸マンションと分譲マンションの違いが分からない」といったツッコミが殺到している。

「番組では『賃貸マンション』についても説明。しかし『マンションの部屋の持ち主がその部屋を別の人に貸している』としており、いわゆる“分譲マンション”の印象でした。しかし、一棟丸々オーナーが所有し、人に貸し出す形の賃貸マンションについては触れられず。番組では法律上のマンションに『アパート』と名前をつけても、法律上のアパートに『マンション』と名前をつけても問題ないと説明される程度で、視聴者には若干違和感が残る説明となってしまいました」(芸能ライター)

 法律上の言葉の定義と普段何気なく使っている言葉のギャップから来たと思われる、この矛盾点。一部視聴者はチコちゃんに若干モヤモヤが残ってしまったようだ。

情報提供元: Daily News Online
記事名:「 『チコちゃんに叱られる!』アパートとマンションの定義に疑問の声が続出