9月9日放送の『バイキング』(フジテレビ系)では、8日に大麻取締法違反の疑いで現行犯逮捕された俳優の伊勢谷友介(44)の件を特集した。しかし、5月21日に放送された『直撃!シンソウ坂上』(同)で伊勢谷に直撃インタビューを行った際の映像を用いて、伊勢谷が近年教育問題や環境問題に力をいれていたという内容を報道し、ネット上では「逮捕されたのに伊勢谷アゲ?」「結局何を伝えたいの?」と批判の声があがっている。


 報道によると、伊勢谷の自宅からは40回分の使用量に相当する合計20.3gの乾燥大麻と大麻を吸うための巻紙約500枚が見つかっており、警察庁は常習性が高いとみて調べを進めているという。


「すでにいくつかのメディアでは何年も前からマークされていたと報道されていますが、コラムリストの山田美保子(63)は『10年くらい前から話が出ていたので驚かなかった』とコメント。さらに、元週刊文春記者でジャーナリストの中村竜太郎(56)は、個人的な感想としたうえで『なんだ、薬物辞めてなかったんだ、というほうに驚きを持ってまして。というのもはっきり覚えてるのが2000年当時、クラブ界隈とか六本木界隈とか、私のネタ元のところではっきり名前があがっていた』『裏取りした過去もある』と、20年前から薬物使用の噂があったと示唆していました。


 ただ、番組では伊勢谷の大麻使用に言及することはなく、慈善活動家としての活動をまとめた年表を画面上に出して、近年のボランティア活動や教育家としての側面を詳しく紹介。MCの坂上忍(53)も『伊勢谷くんの場合は、俳優としてだけではなく慈善活動、被災地支援、教育関係だってものに尽力されてたじゃないですか。そういう両輪もあってすごくイメージよくなってたんですよね』と、なぜか最近の活動を称賛するコメントをしていました」(芸能ライター)


 この発言に違和感を覚えた視聴者が多かったようで、ネット上では「活動や思想を素晴らしいものであるかのような特集をしてるが、あくまでも今は伊勢谷容疑者であり、今報道すべき内容ではない」「なぜ犯罪者アゲ?」「伊勢谷友介くん擁護っぷりがヤラシイ。たしかにいいこともたくさんしていたんだろうけど、それとこれとは別」など批判の声があがっていた。


 一方で昨年、ミュージシャンで俳優のピエール瀧(53)がコカイン使用の容疑で逮捕されたときは糾弾しただけではなく、電気グルーヴの相方である石野卓球(52)がツイッターに投稿したコメントにまで激しく噛みついていた坂上。


 ほぼ同じような“薬物使用容疑”で逮捕されたのに、ここまでコメントに差があるのはいかがなものか。“生ホンネトークバラエティ”と銘打ってはいるが、司会者としてはもう少し公平な立場でいてほしいものだ。

情報提供元: Daily News Online
記事名:「 『バイキング』伊勢谷友介を“慈善活動家”として紹介で「犯罪者アゲ?」と批判殺到