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今回のクライアントは草なぎがかつて単体でスカルプDシャンプーのCMに起用されていたアンファー社。二人はオデコの生え際がヤバい“ミノキ兄弟”に扮し、「兄さん、スゴい発毛剤が出たんだ」「生えるのか?」などと薄毛に悩む設定を演じる。わかりやすく言えば「レイザーラモンRGが演じる細川たかし風」とでもいえばいいのか、とにかくビジュアルがなんとも衝撃的だ。
プレスリリースには特に「メイク」だという表記もなく、CMを一見すると、特に薄毛説のあった草なぎは「これが地毛なのか」と推測させる妙なリアリティを感じさせる。デイリーニュースオンライン記者がアンファー社に問い合わせたところ、「地毛ではなく特殊メイク」(広報)とのことだった。
だが、草なぎ・香取も四十路をまわった中年とはいえ「アイドル」。ここまでのCMに出演するのは、リスクを伴う冒険だという声も多い。なぜ、あえて「自虐的」なCMに出演したのだろう。
「ジャニーズ事務所も五十路をまわった近藤真彦(54)に東山紀之(51)、40代には木村拓哉(45)や中居正広(45)と、”アイドルの高齢化”に手を持て余している。しかし、株式会社CULENの飯島氏は、草なぎや香取、稲垣吾郎(44)の10年先まで見越している。”アイドルだってハゲる”という中年の現実に向き合おうとする姿勢に、飯島さんの底力を感じる業界関係者も多く見受けられます」(芸能プロダクション関係者)
たしかに、LINEのCMに出演した木村拓哉には、無理をしている「若作り」「付け焼き刃」を感じさせる空気があった。国民的アイドル・SMAPの常に変わらない鮮度を作っていたのは、目の前にある現実を受け入れ、それを問題としてチャレンジしてみせることだったのだ。
ジャニーズ退社以降、CULENに移った3人はその活動が懸念されたが、草なぎのCM契約は「アサヒフードアンドヘルスケア(1本満足バー)、(ログバー ili」「サントリー 伊右衛門」「ナンバーズ」「ACジャパン(ナレーション)」と変わらぬ大活躍。香取も「サントリーオールフリー」「BASE BASE」「ナンバーズ」「ファミリーマート」と勢いを増すばかり。テレビにこだわらない姿勢も、世間には新しさと映っているようだ。
四十路を迎え、なお盛ん。新しい”中年アイドル”の在り方を提示するCULENの3人から、今後も目が離せそうにない。