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目標は、実現するためにあるものです。
夢は、叶えるためにあるものです。
これは本書『最強の独学術 自力であらゆる目標を達成する「勝利のバイブル』のプロローグで最初に書かれている言葉。
どんな夢や目標であれ、達成させるためには「学ぶ」ことが必要です。しかし「何を、どのように学べばよいのか?」が分からず、結果を出すための「学びのパターン」を確立できていない人は多いでしょう。
忙しい社会人にとっては学習スクールに通う時間を取れないでしょうし、学生であれば経済的な理由から授業料を払えない場合もあると思います。
そこで頼りになるのが、本書で紹介されている独学術です。
著者の本山勝寛さんは塾や予備校に通わず、自ら独学の極意を掴んで、東大合格、ハーバード大学院合格、さらには10冊以上の著作を出版するなど、様々な目標を達成させています。
この「最強の独学術」を身につければ、どんな目標に対しても、またどんな環境にいようとも、自力で道を切り拓くことができるでしょう。
「最強の独学術」は、大きく3つに分けられています。
今回は3つの中からそれぞれ1つずつ独学法をご紹介します。
最強の独学術 自力であらゆる目標を達成する「勝利のバイブル」
独学の戦略を立てる上でもっとも効果的な方法は、合格体験記や先行事例を徹底的に研究することです。
本山さんは、「多数の東大合格者の体験記がまとめられた1冊の本を入手し、何度も繰り返し読んで研究した」と言います。
合格体験記を精読し自分に照らし合わせながら分析することで、塾や予備校に頼るよりもずっと自分に合った戦略を立てることが可能になるのです。
ここで重要なポイントは、自分に一番近い境遇の人たちのデータを特に参考にすること。
たとえば「仕事の成績が上がらずに悩んでいる口下手な営業マン」が、なんとかして営業でトップの成績を上げたいと考えている場面を想像してください。
自分なりに考えてがむしゃらに頑張ったところで、口下手というハンディが足を引っぱり、トップの成績を上げるのは難しいでしょう。
もしかしたら同期の営業マンや上司が親切にアドバイスをしてくれるかもしれませんが、自分とは境遇が違うので思ったような効果は期待できません。
そこで「自分と同じように口下手というコンプレックスを抱えているところから、トップ営業マンになるまで登りつめた人」を探してみるのです。
そのような著書があれば最高ですが、無ければネットで他の情報源を探してみましょう。
本山さんもハーバード大学院を目指した時は合格体験記の本がなかったので、ネット上の個人ブログを参考にしたと言います。
探していくと、「口下手を克服して営業成績を上げた人」に出会うかもしれませんし、もしかしたら「営業という概念が覆されるような驚くべき方法で成果を上げた人」に出会うかもしれません。
こうして調べ上げた人たちを徹底的に研究し、戦略を立てて実践していくことで、ただ「がむしゃらに頑張る」よりも確実に目標達成の確率を上げることができます。
独学となると自分流ではじめてしまいがちですが、まずは合格体験記や先行事例を調べることからはじめるのが得策なのです。
本山さんは「ブログは最強のアウトプットツールだ」と言います。そのメリットは2つ。
ブログでの情報発信は、自分の考えや主張を、論理的に整理する絶好の機会になります。
頭の中でぼんやり考えていたことも、他人に伝わるように文章化するには、論点や理論的根拠を整理しなければなりません。
このアウトプットの過程が論理的思考のトレーニングになるのです。
普段の生活の中で、ただテレビを観たり、記事を読んだりするだけでは、自分の頭で考えることにならず、情報は簡単に流れていってしまいます。
しかしブログでアウトプットする習慣があると、あらゆる情報を記事のネタにしようという目線で見るようになるので、そうした情報も自分と関連づけて考えるようになり、深い理解につながるのです。
自分事化することで、仕事や新しいビジネスのヒントとなるようなインスピレーションを得られることもあるでしょう。
論理トレーニングの積み重ねと、社会に眠っているあらゆるヒントを自分事化し続けることでストックされた知識が、中長期的に重要な「学びの資産」になるのです。
とはいえ、いざブログを書こうと思っても、何について書けばよいのか悩んでしまう人は多いでしょう。
「学び」という観点から、本書で特に勧めれている題材が「旅」と「遊び」です。
遊びや旅を通して、自分が楽しかったこと、得られた新しい視点や気づき、それらを不特定多数の人に分かりやすく、魅力的に伝えようとすることで、学びとして消化され、知的資産として吸収されていくのです。
ブログに書く(かもしれない)という前提があることで、遊びでも旅でも、どんなところでも、そこは取材現場になり、研究のフィールドワークになります。飲み会や人と出会って話すことも、ブログというオウンドメディアのネタになるかもしれません。
ブログに書くならどう書こうかなという意識を常に持っていること自体が、知的なアンテナになるのです。
ネットとリアル、ブログとフィールドワークをうまく融合させ、知的アンテナを刺激し、知的資産を蓄積していくのが〈独学2.0〉の知的投資法です。
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〈独学1.0〉と〈独学2.0〉を繰り返すことで、大きな夢を叶える最強の独学法が〈独学3.0〉です。
本書ではこの〈独学3.0〉を計画的に実践し、「1万時間ルール」を達成していく方法が紹介されています。
「1万時間ルール」とは、「どんな分野でも達人のレベルになるには、だいたい1万時間の練習が必要」というものです。
まず夢の実現に必要な知識の吸収やスキルの習得に励むため、1年くらいの短期集中で〈独学1.0〉を大量に実践します。
そして少しゆるやかに、未来の投資として教養を深めるための〈独学2.0〉を実践。
この2つのサイクルを数回繰り返し、無理なく1万時間ルールを達成していくのです。
たとえば、4年間のうちの1年間は短期集中の〈独学1.0〉を実践し、3年間は〈独学2.0〉を実践します。
社会人を例にとると、業務時間外にできる独学時間として、〈独学1.0〉の1年間は一日3時間、〈独学2.0〉の3年間は一日約1時間実践するとしましょう。すると、千時間/年×1年+333時間/年×3年間となり、4年間で2千時間を費やすことになります。
この4年間のタームを5回繰り返すことができれば、20年間で一流の条件である1万時間になるのです。20歳からスタートしても40歳でその道の一流になれるわけです。
ここで紹介されているのはあくまでも社会人の例なので、学生やフリーターであれば1日に費やす時間をもっと増やせるかもしれません。
背水の陣で退職して、最初の〈独学1.0〉にすべてのリソースを集中させてスキルを身につけ、ロケットスタートで突っ走る! なんてことも考えられますね。
このように、自分の状況に合わせて計画的に独学を進めていくことで、大きな夢を叶えることができるのです。
私の場合、美女読書での執筆活動はライティングスキルを極めるための〈独学1.0〉にあたります。
今後は、〈独学2.0〉で紹介した「フィールドワークとしての旅」をしていく予定です。
そして〈独学2.0〉を実践中にいろいろなことを経験し、新たな目標や身につけたいスキルが見つかれば、また〈独学1.0〉を実践して目標達成していく。
こうして「旅する人生を生きる」という自分の夢を叶えるために、〈独学3.0〉のサイクルを回して生涯学びつづける。
これが私の独学プランです。
この記事で紹介しきれなかった独学術も含めて本書をフルに活用し、夢を叶えていこうと思います。
あなたも本書で紹介されている「最強の独学術」を身につけて、自分だけの夢を叶えてください。
最強の独学術 自力であらゆる目標を達成する「勝利のバイブル」