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こんにちは。平日は大学とインターンシップ。休日はバイトに卒論といろいろ手を出してしまう大学生の小野寺です。
実は、最近すごく悩んでいることがあります。それは、朝から夜まで集中力が続かないこと。いつも途中で別のことを考えてしまって、仕事の進みが悪くなるんですよね…。
そこで「限られた時間をもっと活用するためにはどうすればいいか」という疑問を解決するため、『神・時間術』を読んでみました。
この本には「脳のパフォーマンスを最大まで引き出す」方法が書かれています。著者の樺沢紫苑さんは精神科医でもあり、最新研究に基づいた脳科学的な根拠から、効率的な時間活用術を紹介してくれています。(まさに今の自分ぴったり!!)
集中力を扱っている本はよくありますが、お医者様が書かれたものはあまり目にしないので、それだけで信頼性を感じてしまいます。
では、早速みていきましょう。
脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術
脳のパフォーマンスを上げるには、「集中力が高い時間に、集中する必要がある仕事をすること」だと著者は言います。
というのも、集中力を鍛えて、集中できる時間を伸ばそうとする方法には限界があるからです。例えばプロのサッカー選手でも、試合の終盤になると集中力を切らせてしまい、普段はしないようなミスをしてしまう場面ってありますよね。
集中力には上限があるため、最初から最後まで高い集中力を維持し続けると言うことは困難なのです。では、どうすれば限られた時間を活用できるのか…。
そこで生まれたのが、「二次元時間術」です。これは1日のタイムラインを作成するときに、時間だけではなく、集中力の高さも考慮してスケジュールを決めるという時間術です。
例えば、集中力が必要な資料作成や文章執筆などは朝にやり、集中力がなくてもできるようなメールチェックや会議、資料に目を通すなどは昼や夜に回すということです。
そういえば、僕自身、卒論を書くのはいつも大学が終わった後の21時頃でした…(そりゃ進みが悪いわけです)
従来の時間術だと「いかにスキマ時間を活用するか」を考えるものが多かったと思いますが、脳が集中しやすい時間帯まで考慮するというのは新しいですね。
著者は、「集中力を100から120に高める方法はないが、起きてから最高の状態で仕事をスタートさせたり、50から80に集中力を回復させる方法はある」と言っています。
「え、そんなこと可能なんですか!?」という声が聞こえてきそうですが、可能なんです。
朝と昼に分けて紹介しますね。
①でシャワーを浴びる理由は、身体を目覚めさせる「交感神経」が活性化するからです。朝はランニングをすべきというのはよく聞きますが、着替えて外に出るのはめんどうなもの。それに比べたら、5分間シャワーを浴びるのは、家から出なくて済むので簡単ですよね。
また、②〜⑤をするのは、「セロトニン」という脳内物質が分泌されるからです。「セロトニン」は、睡眠と覚醒をコントロールする物質で、日中に分泌されているそうです。これがうまく分泌されないと「うつ病」になるとも言われています。
なるほど。朝目が覚めて「起きたくない…」って思うのは、「セロトニン」が不足していたからでしたか。
また⑤の「よく噛んで食べる」というのは、小さい頃によく言われてましたが、集中力を高める効果があったとは驚きです。
どれも意識すれば簡単にできそうですし、これで朝を気持ちよくスタートできるならやるしかないですよね!(がんばります…)
①は、先ほど紹介した、「癒し」や「リラックス効果」のあるセロトニンが活性化するからです。外食した際に「日光を浴びたり、歩いたり、よく噛んで食べること」で活性化されます。
②の仮眠は、1時間の休憩時間を食事に30分、残りの20〜30分を睡眠に使うようにします。このとき、椅子に座って机に顔を伏せるようにして寝るだけでも、かなりの効果が得られるそうです
③を実行する際に、著者が勧めているのは、「エレベータで移動せずに階段を使うこと」や「その場で5〜10回スクワットをする方法」です。仕事中でも1分からできることなので、上司に気兼ねなくできそうで安心しました。
①〜⑤を見ると、午後は視覚的な気分転換をしたり、「高い集中力がなくてもできる仕事」に取り組んだりすることが、パフォーマンスを高めるためには効果的なようですね。
ここまで集中力を「維持」する方法を紹介してきましたが、集中力が切れた状態から「回復」させる方法もあるそうです!
それは、運動です。運動をすれば、集中力を朝の状態に戻すことができると言います。30分以上の有酸素運動をすることで、「脳の学習機能やモチベーションアップにつながる」という研究結果が出ているんですね。
しかも運動した夜は、質の高い睡眠が取れるので、翌日の集中力を高める効果も期待できます。これはぜひ取り入れたい習慣ですね!
ここで紹介したことは、僕でもできそうなことばかりです。ただ、忘れていけないのは「なんのために」時間を作るかですよね。
例えば、「仕事をきっちり17時に切り上げて、それ以降は自分のために時間を使う」のが、高い生産性を誇るアメリカでは当たり前なんだとか。
自由な時間を作るからこそ、仕事のパフォーマンスが上がるって言いますし、健康で働き続けるためにも必要不可欠かと思います。
そういう意味で「神・時間術」は、「人生を楽しむ」ために読む本でもあるかもしれません。