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こんにちは。どみのです。
今回、『世界一ふざけた夢の叶え方』を読みました。
みなさんには「夢」があるでしょうか。
100人いれば、100通りの「夢」があります。
巷には「夢を叶える本」なるものがたくさん出版されていますが、どれも胡散くさい感じがしませんか?
このブログを読まれる方はおそらく読書家が多いと思うので、その手の本を読んだ経験があると思います。
なぜ胡散臭く感じるのか。それは、そこに記載されている成功の具体例が、自分の人生とは乖離がありすぎて現実的に感じられないからです。
本書では、3人のいわゆる「成功者」が出てきます。
この3人がなぜ成功したのか、具体例も然ることながら、それらに共通するエッセンスを極限までわかりやすく、「小学生でもわかる言葉」に落とし込んだのが本書です。全体を通じて口語調で書かれており、読者との距離感が近いこともポイントです。
きっと、みなさんの重い腰を上げるきっかけとなると思います。
テーマは、「共鳴」。
さあ、内容に入っていきましょう。
現状維持のまま、夢を実現できる人はいません。何かを変えることで、実現に向かって進むことができます。人間が変わる方法は、
この3つと言われています。
これに対し、筆者のひとりであるひすいさんはこう言っています。
「仲間が変わったら、全てが変わる!」
1人で夢を叶えようとしたら10年かかるかもしれませんが、仲間と進めば10年を1年で行けるというのです。
なぜなら、志を同じくする仲間と行動することは、血流を良くする効果が期待できるからです。血流が良くなると、人は能力を最大限に発揮できます。たとえば「お風呂で暗記物の学習をすると記憶力が20%くらいアップする」と言われているのは、お風呂に入ることで血流が良くなるからです。
では、最も血流を良くする方法は何か。「遊ぶ」ことです。遊びを楽しむような状態で、志を同じくする仲間と「共鳴」し合えば、自分を簡単に変えることができるのです。
これが、「世界一ふざけた夢の叶え方」です。
では「共鳴」とは、どのようにして生み出すのでしょうか。
筆者のひとりである菅野さんが、飲みの席で言った一言から、ふざけた夢の叶え方は始まります。
「ここにノートがある。ここに1年後の今日、こうなってたら最高だなーという夢を書き、みんなで『お前ならできる!』と励まし合おう!」
もちろんその時点では、ひすいさんも菅野さんの柳田さんも「無名」です。しかしひすいさんは、「なにげに本を出して、いきなりベストセラー」と書いたのです。会社員の営業職で、文章を書く仕事にはまったく携わっていなかった人が、「ベストセラー」と書く。周りだけでなく、本人でさえも「出来るわけない」と思いました。
しかしここで柳田さんが、目を見ながら大きな声で
「お前ならできる!」
と言って肩をポンポンとたたいてくれたのです。この日は、小学生の頃のように、まさに夢みたいなことばかりをみんなでノートに書きました。
まさか、それが、ほんとうにすべて叶うとは、夢にも思わなかったそうです。
どうやってその夢を叶えたのか。3人分の具体的なエピソードを書くと長くなってしまうので、ここでは割愛します。ぜひ本書を読んで確かめてみて下さい。
ノートに夢を書くというのは、夢が明確になったということです。その夢に対し、「お前なら出来る!」と応援してくれる仲間がいることで、そのノートに魂が吹き込まれます。
菅野さんの場合、その紙を玄関に飾り、壁に当たった時に「菅野さんなら余裕でできる!」などの励ましのコメントを眺め、自分を鼓舞していたそうです。
仲間と一緒に、夢をノートに書き合い、その仲間と定期的に会って励ましあう。
彼らが夢を叶えた方法は、たったこれだけなんです。
志を同じくする仲間たちと、同じ空気を毎月1回は吸う。こうして「共鳴」することで、誰か一人に響けば、その響きに対してさらに誰かが共鳴し、増幅していきます。ここでも大事なのは「楽しむ」こと。血流を良くした状態で共鳴することで、「競争」を「共創」に変えるのです。
ひすいさんは、小学生の頃の作文では、いかに早く句点を打って、改行して文字数を稼ぐかに情熱を燃やしていた人です。でも今はベストセラー作家です。
菅野さんは、ひすいさんがブログを始めるといったときに「教えてあげるからうちに泊まりにきなよ」と声をかけながらも「ブログかー。オレもよくわかんないんだよなー。ちょっと見てみたけどダメだったよ」と満面の笑みで言う人です。でもインターネットで商売して100億円を稼いでいます。
柳田さんは、「3年で辞めます」と宣言した入った出版社の新設部署で雑用ばかりやっていた人です。でも、いまでは敏腕プロデューサーとして活躍しながら、毎日のように大好きなサーフィンをしています。
「やりたいことは、やるか、するかのどっちか」ーーby菅野さん
つまり、「やらない選択肢はない」ということです。
今回は、彼らが無名の頃から成功に至るまでの「具体的」な成功エピソードは、あえて割愛しました。ぼくがこの記事で、成功ストーリーの「事実」のみをお伝えするよりも、実際に読んでみて、二転三転するその「臨場感」を味わってほしいからです。
口語調の文章なので、各人の味がしっかりと染み込んでいます。どんな味がするのか、それは本書を読んだ人だけのお楽しみ。ぜひ、手にとって存分に味わってみてください。きっと、この3人のことが好きになりますよ。
仲間と集まって、ノートを準備する。今すぐ退職して起業するよりずっと簡単ですよね。ぼくも実際に、仲間と集まってノートを囲む「セカフザワールド」にハマった一人です。
今回「美女読書」編集室で書評記事を書くことに決めたのも、実は「セカフザ」がきっかけだったんです。いままで読書一辺倒だったぼくですが、本書を読んでその素晴らしさを「書評」で伝えたいという想いに駆られ、同時に本書への恩返しがしたいと思い、この記事を書きました。
つたない文章ではありますが、この気持ちだけでも伝われば幸甚です。
次はあなたの番です。
ぜひ、夢をかなえるためのアクションを今から起こしましょう。
きっと、お前ならできる!