最新の糸リフト「テスリフト」



糸リフトとは、美容医療で行われる糸による内側からのお肌の引き上げ治療で、スレッドリフトとも言います。

多くの方が一度は耳にしたことがあろう「金の糸」は、実はもう日本ではほとんど使われていない旧世代の糸リフト。今ではかなり進化しているんです。



現在行われている糸を使ったリフトアップにはいろいろな種類があります。基本的には外科手術で使われる、体内で溶ける糸を使うことが多いのですが、ただ糸を頬に入れただけでは引き上げることができません。そのため、コーン状の返しが途中についた「コグリフト」や、糸の途中を削いだような棘をつけた「カッティングリフト」等で、肌を内側から引っ掛けて引き上げるものが多いです。

これらは、引き上げの力が弱かったり、コーンの箇所の凸凹が出やすかったり、引っ掛かりが弱いなどの弱点がありました。




テスリフトは引き上げ力が従来治療より強い






そんな中、これまでの糸リフトの問題点をほとんど解消できると注目されている最新のスレッドリフトが「テスリフト」です。







テスリフトは、通常の糸リフトと同じような素材を使うのですが、構造が違います。メッシュ状に編まれた太めの糸の中に、返しのついた糸が入っている2重構造となっており、返しが肌を引っ掛けて引き上げるだけでなく、メッシュ構造の糸全体で、肌の組織に絡みつくことで糸がずれずに肌を支えます。

つまり、テスリフトは、肌を支える力が従来の糸よりもずっと高いのが最大の特徴です。






効果の持続性が高い



治療に使った糸が体の中に吸収されていくとともに、その場所にはコラーゲンやエラスティンといった、繊維芽組織が形成されていきます。それにより、元の状態よりも自ら肌を支える力がより強固になります。自然の支柱が肌の中に作られるようなイメージです。

糸は最終的には完全に消えて無くなります。



治療後、2週間までが最大に効果が出ており、その後糸が徐々に吸収されていき、約2年間かけてゆっくりと効果穏やかになっていくそうです。







上記はテスリフトの症例写真です。施術直前と直後の比較ですが、細かなシワだけでなく、目の下のたるみや法令線といった目立ちやすい箇所までしっかりと伸びて、まるでアイロンをかけたかのように滑らかになっています。






テスリフト治療を体験!



実際の症例を見ると、かなりの効果が期待できますが、私の場合はどんな効果が出るのか、気になります。

前置きが長くなってしまいましたが、ここから治療の体験を詳細にレポートしていきます。





今回の取材は、スキンリファインクリニック銀座院にご協力いただき、同院の篠原秀勝院長が治療を行なってくださいました。






カウンセリング・診察



まずは医師に顔の状態を見ていただき、その後治療の説明を受けます。





篠原先生がおっしゃるには

「テスリフトは、引き上げるというよりも、肌の脂肪層から土台を支えて重力に負けるのを防ぎます。例えるなら仰向けに寝ている時の顔のようになるというのがもっともイメージしやすいです。」

とのこと。



試しに、仰向けに寝てみました。



(仰向けの顔)→(普段の顔)





確かに、仰向けの状態と比べると、普段の顔は目元や頬の下、顎周りなどに肉が下がって影ができてしまっています。顔もなんとなく縦に伸びて見えます。

仰向けの状態が数年前のたるみのない状態に近いと考えれば、やはり年齢とともに重力に逆らえなくなるのを感じます。

これが改善されたら嬉しいですね!






治療箇所をマーキング



カウンセリングと診察でしっかりと説明を受け、同意書にサインをしたら、施術室にて準備を開始。

まずは、このように糸を通す部分へのマーキングを行います。





ちなみに、糸を挿入するフェイスリフトで注意すべきなのは糸と一緒に細菌が入ってしまう事によって引き起こされる「感染症」で、髪の毛などが入ってしまう事も大きな原因になるそう。

そのためマーキングをした後、糸を入れる場所に近いところ(もみあげなど)の毛は剃ってから治療します。





マーキングが終わったら、顔に手術中よくみるあの布をかけられて準備完了。

この布をかけられるととたんに「あ、手術はじまるんだ」という気持ちになり、緊張感が増してきます。





施術中はあまり緊張して体に力が入りすぎるとよくないそうで、事前に看護師さんからの助言があったとおり、キレイなお花畑でゆっくりくつろいでいるような情景を思い浮かべながら、なるべくリラックスするようにつとめました。







(なぜ外人・・・)




麻酔をうったら……糸を挿入!



※この先、手術の写真があります。苦手な方はご注意ください



一通り準備が整ったら、まずは麻酔を打っていきます。



まず、麻酔は小さいものから大きなものまでいくつかの種類があります。

最初に打つのはとても小さく細い針の麻酔で、針を刺す痛みを和らげるためのもの。

針を刺した瞬間と、麻酔が注入される時のジワっとした痛みはありますが、強い痛みというわけではありませんでした。昔、蜂に刺された事があるのですが、その時のチクッとした感じに近いです。





この麻酔を刺した後は、痛みはありません。

次に刺すのは少し長い針の麻酔で、これは肌内部に麻酔を利かせながら、この後に挿入する糸の通り道を作るためのもの。 

この麻酔を刺した場所に糸が通る事になりますので、医師の技量が大きく問われるポイントなのだろうと思います。





(若干ショッキングな画像のためモノクロにしています。しっかり見たい方は動画をご覧ください)



そして、長い麻酔で糸の通り道を作った後は、いよいよ糸の挿入です。







糸の挿入は、肌の組織を余計に傷つけたりする事が無いように、先のとがっていない器具が使用されます。(そのために先に道を作っておく)





(若干ショッキングな画像のためモノクロにしています。しっかり見たい方は動画をご覧ください)



ただ、その分すんなりと糸が入っていくわけでは無いので、映像でみて分かるように、結構な力を込めて糸を通していきます。そのため、麻酔により痛みは感じなくても、糸を通すための器具が「メリメリ」と音を立てながら肌に入ってくるのが骨を伝って聞こえてきます。(動画では聞き取れなかったので、本人にしか聞こえないようです)



この作業を繰り返し、無事に全ての糸を通し終えたら施術は完了です。



糸はこの辺りに入れました。





麻酔を注入したため治療直後は若干のむくみと表情の違和感があります。






傷口を保護して施術完了



糸が通し終えたら、挿入口に薬を塗って、保護テープを張って施術は完了です。

あとはマーキングをふき取って、施術直後から普通に過ごす事ができます。






大きなダウンタイムは無いけれど、数日間は生活に影響はある



糸を通すフェイスリフトは、ダウンタイムがほぼ無いという点が一つの利点となっている・・・のですが、完全に日常生活に影響がないというわけではありませんでした。



もちろんカウンセリングで事前に聞いてはいたのですが、こればかりは実際に体験しないと明確に分からなかったと思います。






直後は顔が動かしにくい



施術直後は麻酔の影響もあって顔がちゃんと動かせませんし、麻酔の影響が落ち着いてからも数日間は、口をあけたり表情を動かすと異物感を感じて少し痛むのと、動かしたら折角挿入した糸がずれてしまいそうな感覚になり、表情を大きく動かせない状態がしばらく続く事になりました。

笑う時も、あはははは! と口を開けて笑えないので、うふふふふ、みたいな笑い方になります。

人によっては「怒ってる?」と聞かれるくらい、表情のリアクションが薄くなります。

ですが、1週間くらいかけて徐々に通常通りに動かせるようになります。




筋肉痛のような痛みがしばらく続く



施術自体は殆ど痛みを感じませんでしたが、施術後3〜4日は筋肉痛のような鈍痛がありました。

痛み止めも処方されているので和らげる事は可能でしたが、ずっと歯を食いしばっていた時のようなだるさや痛みが少し残るため、なんとなく顎周りが疲れたような感覚がありました。



また、施術後2週間程度は、糸を挿入した場所の肌に触れるとピリッとした刺激を感じる事もあり、寝る時などはなるべく顔が枕などに触れないように注意していました。



痛みを避けるために、いつもより一層肌を刺激しないような生活になったという点では、美容効果が高められたようにも思います。






施術直後は麻酔でむくむ



これは本当に施術当日だけの影響ですが、麻酔が沢山使用されるため、どうしても直後はむくんだ状態になります。

ダウンタイムが無いといっても、このむくみは絶対に発生するので、誰かに会ったり、写真をとったりするその日に施術を受けるというのはやめておいた方がいいでしょう。






術後の経過と効果の度合いについて(ビフォーアフター画像あり)



気になる効果については、まずこちらをご覧ください!

治療直前と直後の比較です。





治療直後なので、麻酔の分の浮腫が若干ありますが、ぱっと見で分かる通り、明らかにフェイスラインがスッキリして、頬のたるみが解消されました。

年々四角く面長に見えてきた顔の輪郭が、引きあがったおかげで20代の頃の輪郭に近づいたような気がします。



テスリフトは脂肪である皮下組織もしっかり引き上げられるからこそ、ここまで高い引きあげ効果が得られたのではないでしょうか。




1ヶ月後の経過






か・・・顔が短くなった!!!?



写真加工疑われそうなくらい変わっています。

顎が短い! 耳や顔のパーツの位置を合わせてトリミングすると、1ヶ月後の写真がどんどん小さくなっていくので写真詐欺じゃないかと思ってしまうくらい小顔になっています。



垂れた分の肉が頬の方に引き上ってがっているので、術前よりも頬がふっくらした印象ですが、顎のラインがグッともち上がって、かなり若く見えるような感じがします。






術後からの経過




上記は術後1か月時点での写真ですが、術後すぐからの経過もご紹介します。



【施術前】

施術する当日の朝に撮影しました。



【施術直後】(1日目)

かなり浮腫んでいて顔がパンパンですが、顔の下半分が上方向に移動した感じがあり、顔の縦長が短くなり、首が長く見えます

頬の下の口周辺の肉が引き締まっています。

麻酔が効いている間はうまく喋れず、この後ランチでうどんを食べましたが、あまりうまく口に入れることができなかったため、1/3くらいしか食べれませんでした。



痛み止めを飲みましたが、それでもちょっと痛みがあります。我慢できないほどではありませんが、やはりちょっと違和感があり、気になります。眠れないほどではありませんが、初めての経験だったので、あり得ないとは思いつつも「糸が出てたりしないか」「朝起きたらおかしなことになってないか」などの不安感が少しありました。





【治療後2日目】

朝起きて、鏡を見るのが少し怖かったです。なぜなら、ずっと糸の違和感があるから。でも鏡を見て、全くおかしなことがないどころか、5年くらい前の肌になっているようで、嬉しくなりました。

顔は相変わらず、筋肉痛のような痛みがあります。笑ったりすると糸が引き攣る感じがあるので、なるべく表情を変えずに過ごしました。一日目よりはよくなりましたが、まだ食事はしづらいです。





【治療後3日目】

だいぶ痛みは和らぎ、鎮痛剤がなくても楽になりました。

でも結局1週間くらいはうまく顔が動かせず、「表情の薄い人」で過ごしました。



この日、ワインパーティに参加したのですが、初対面の方に30〜32歳くらいに見られて、実年齢を言ったらかなり驚かれました。「改めて見ても信じられない」と言われるくらい、若く見えたようです。

これはかなり嬉しい結果!





【治療後14日目】

2週間くらいから糸が徐々に溶け始めると聞いたので、この時点が引き上げ効果のピークとなります。かなりのハリと小顔状態がお分かりになりますでしょうか。



痛みはなくなりました。表情もだいぶ自然になってきました。

しかしあくびをした時などに一瞬引きつりを感じることがあります。ですので自然と表情がおしとやかになった気がします。

ですが、触ってみるとその部分がぷにぷにしているので、しっかりと糸を入れたという実感があり、不思議な感覚です。





【治療後30日目】

ほぼ違和感なく過ごしていますが、ふと頬杖をついた時などに糸の存在を感じます。切れて垂れ落ちるといったことは無いそうですが、入れている糸は吸収される段階で少しずつ脆くなっていくと聞いたので、あまり衝撃などを与えないよう注意を払います。




写真を見ていくと、常に口角が上がっている! 自覚していませんでしたが、これもテスリフトの効果ですね。頬が引き上がっているのと、やっぱり嬉しい気持ちが出ちゃったのかな?



30日を過ぎたあたりからはもう全然違和感がなく、完全に体と糸が一体化したような感覚です。

肌の引き上がりも相変わらずあり、変わらぬ持続性を感じています。



最近の動画や写真を見た社内のスタッフから、「肌が加工したみたいにハリがすごい」といっていただいたり、とにかく肌質も良くなって小じわ感がなくなりました。これはテスリフトの糸の成分による効果なのかなと思います。



効果は2年ほど持つと言われていますので、この調子で若々しさが続くと嬉しいですね。






テスリフトまとめ



私の場合は、フェイスラインの引き締めというよりも、たるみの引きあがりとハリがアップして”若見え”するようになった! というのが一番感じられた効果でした。なんなら、童顔になっちゃったと思うくらいです。



具体的には、頬全体のたるみと、ゴルゴ線、そしてフェイスラインのぼんやり具合が気になっていましたが、テスリフトでこれらがしっかりと引き上がりました。



治療後2週間くらいは、少し痛みと、異物感がありましたが、見た目には手術した形跡もないし、耐えられないような痛みも、生活の大きな変化もなく普段通り過ごすことができました。ですので、ダウンタイムも少なく、リスクも少なく、バレずに大幅にリフトアップできる! というのがこの治療の最大の利点だと思います。



また、HIFUやRFなどの照射系の治療とも干渉しないそうですので、日頃お手入れに照射系の治療もやりたいという方でもテスリフトは施術可能です。



そして、糸が吸収された後(2〜3年後)にまた同じ施術をすることも可能ですので、数年おきに行えば、大掛かりな整形をせずに、より自然な形でシワやたるみを食い止められます。






体験した施術の内容について



スキンリファインクリニック 銀座院



テスリフト 6本/320,000円(税抜)

      さらに追加で施術の場合1本/60,000円(税抜)



※今回は、6本使用しています。


情報提供元: 女美会
記事名:「 マイナス7歳!? 最新のスレッドリフトの痛みやダウンタイムを体験レビュー