- 週間ランキング
生姜に含まれる成分の内、特に免疫強化などで効果を発揮する「ジンゲオール」という成分があります。
このジンゲオールはショウガの辛み成分で、抗酸化作用や免疫力アップといった効果があります。
生姜を生(加熱しないで)食べる場合、このジンゲオールを豊富に摂取する事が出来ます。
ジンゲオールは体の細胞を老化させるなど、マイナスの働きをする活性酸素を除去する「抗酸化作用」を持つ成分。ジンゲオールをとる事で細胞のダメージや老化を防止する事が出来るため、エイジングケアを行う事ができます。
また、ジンゲロールには体の免疫力を高める解毒作用があり、ショウガを食べる事で風邪をひきにくくなるなどの効果を発揮します。
生姜は体を温めるものと思いがちですが、生のショウガを食べると体を冷やす事もあります。
どういう事かというと、ジンゲロールには手足など末端の血管を拡張して血流を促進する効果があるのですが、血管が拡張すると体の冷却機能が強く働くため、体は冷える事となります。唐辛子を食べると体が冷えるのと似た作用ですね。
手足の血管は拡張するため末端は温まりやすくなりますが、体全体では冷えやすくなるため、夏の暑い時期などにもおすすめ。
体が冷えやすくなるとはいっても手足は温まるため、冷え性にも良い効果となります。
ジンゲロールには胃の調子を整えて吐き気を和らげるといった効果もあります。
気持ちが悪い時にショウガを飲むとスッキリするのはこの効果のおかげです。
一方、加熱したショウガは生のショウガと効果が大幅に変わります。
その原因は、上記で説明したような効果を発揮する「ジンゲオール」は、加熱や乾燥されると「ショウガオール」という別の成分に変化するため。
ショウガオールは血液をサラサラにして全身の血行を促進する働きがあり、代謝向上や体温を上昇させるという効果を持ちます。
同じ血流の促進でも、ジンゲオールは血管が広がる(熱を発散する面積が広がる)ため体が冷え、ショウガオールは血流を増やす事で体が温まりやすくなるという真逆の効果になるのです。
そのため、冬場など体を温めるためにショウガを摂取する場合は、生姜湯など温かい調理法で取り入れる事が大切です。
血行不良の改善により冷え性や生理痛の緩和などにも効果を発揮します。
生姜を調理する時、食感などを良くするために皮を剥いている人は多いと思います。
しかし、ショウガは皮や皮付近の部分にも多くの栄養が含まれているため、出来る限り皮は向かないで食べた方が、健康・美容効果を得やすくなります。
生姜のツンとした香りが苦手という場合は、皮を剥いて利用すると香りが大幅に抑えられます。これは、ショウガは皮付近に香り成分が多く含まれているため、皮を取り除いてしまう事で直接香りの元を除去できるためです。
逆に肉や魚などの臭みを消したい場合、香り成分が無ければ意味がないので皮ごと使うようにすると良いでしょう。
生姜の皮はむきたいけれど、香りや栄養はなるべく残したいという場合はスプーンを使った皮むきが便利です。
スプーンの淵を使って皮をはぐようなイメージで動かすと、意外と簡単に皮はとれます。
スプーンであれば手を怪我する可能性も少なく。細かい部分や大きい部分など生姜の形に応じて調整が可能なので是非やってみてください。
剥いた皮はそのままお湯でに出して生姜茶などにも利用できるので、是非やってみてくださいね。