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ベースメイクとはお顔のメイクの中でもポイントメイクの前に行うお肌のメイクのこと。そもそもなぜメイクの前にベースメイクが必要なのかというと、お化粧をする上で大切な役割があるからです。
まず、当然のことながら、ベースメイクをすることで元々のお肌よりもさらに美しく見せる役割があります。
シミやシワ、くすみ、毛穴、肌色などの悩みを隠し、美しい素肌を演出できます。
また、ポイントメイク等と合わせて肌の質感などを作りながら綺麗に見せることもできます。例えばアイメイクで目元を美しく彩っているのに、お肌だけは素の状態だとバランスが取れませんよね。その場合に、メイク全体のバランスやファッションなどに合わせて、ツヤを出したり、すべすべとしたマット感を出したり、色を明るく見せたり、逆に暗く見せるベースメイクもあります。
メイクの仕上がりは、やはり素肌の美しさも重要。美しい素肌を保つには、紫外線やホコリなどの肌への刺激から守る必要があります。
ベースメイクをしておくことで、肌をコーティングする機能もあり、紫外線や汚れが直接肌に当たるのを防いでくれます。
ベースメイクで肌をある程度均一の色に整えておくことで、アイメイクやチークののりも良く、きれいに発色します。
また、目元に施す繊細なアイメイクは、ほんの1ミリ滲んだだけでも美しさが損なわれてしまいますので、素肌に直接アイメイクを施すよりも、しっかりとベースで整えたお肌にした方が、ポイントメイクが崩れたりよれたりしにくくなります。
ベースメイクは基本的に、化粧下地、ファンデーション、ルースパウダーの3つを使って行います。全てベースメイクの仕上がりを左右する上でとても重要な役割を果たしています。
その基本アイテムの役割と特徴について説明します。
メイクアップベースとは、お化粧の手順の一番最初の工程に使うアイテムです。ほとんどの場合、ファンデーションと1セットで使います。
主な役割・機能は次の通りです。
・肌の悩み(くすみや色むら、毛穴など)を大まかにカバーする
・ファンデーションの定着をよくし、崩れにくくする
・ファンデーションの発色をよくする
・肌を紫外線などから守る(UVカット機能など)
・皮脂や汗、水分のコントロールを行い、肌のコンディションを安定させる
・コントロールカラーの役割を同時に果たすカラー下地もある
ファンデーションは、メイクアップベースの後に使い、肌色の成分によって美しい肌の質感を作ります。
主な役割・機能は次の通りです。
・肌に色をのせて、美しく整った肌色を演出する
・きめ細かな肌に見せる
・シミや毛穴、ニキビ跡、くすみ、色むらなどをカバーして素肌を綺麗に見せる
・ツヤ感やマット感、サラサラ感など、見せたい肌の質感を自由に作れる
・肌を紫外線などから守る
ルースパウダーはベースメイクの最後に仕上げとして使用します。顔全体に使用するときもあれば、部分的に使用することもあります。
ルースパウダーの主な役割・機能は次の通りです。
・ファンデーションのヨレや崩れを防ぎ、メイクの仕上がりを保つ
・ポイントメイクのよれや崩れ、色移りを防ぎ、メイクの仕上がりを保つ
・肌にツヤやサラサラなどの質感をプラスして、柔らかい印象に仕上げる
・肌の表面をサラサラにし、髪の毛やほこりが顔に張り付くのを防ぐ
・皮脂やテカリなどを防ぐ
・洋服などに触れた時のファンデーションの色移りを防ぐ
・肌のトーンを明るく、きめ細かく見せる
・化粧下地やファンデーションでカバーしきれなかったくすみや毛穴などをカバーする
・肌を紫外線などから守る
ファンデーションを選ぶ上で、判断基準となるポイントはいくつかあります。
・作りたい質感
・カバー力
・自分の肌への適合(色や定着の良さ)
・使いやすさ
これらをどう選ぶかは個人によって様々違いがあり、それを叶えるものが何なのか?という答えは一つではありません。
こだわりを実現しようとすればいくらでも選択肢はありますが、基本を押さえていくのであれば、まずは次に紹介するファンデーションのタイプを頭に入れておきましょう。
細かい粉末のもの、または水分や油分をほとんど使わずに粉末を圧縮して固めたタイプのものがパウダーファンデーションです。最もオーソドックスなファンデーションと言えます。
ファンデーションスポンジやパウダーファンデーション用のブラシなどでつけて仕上げます。
多くの場合、さらっとしたきめ細かな質感になるのが特徴です。
塗った部分の肌の色が均一になる分、一番マットな仕上がりになります。
肌が刺激に弱かったり、シミなどカバーしたいものが多い場合は、油分をほとんど含まないパウダー状のファンデーションがおすすめです。
ファンデーションの顔料(肌色を作る成分)をオイルや美容液などの水分で溶かし液体状にしたタイプのファンデーションです。リキッドファンデーション用の平筆、スポンジ、指などで塗って仕上げます。
伸びがよく、仕上がりは商品によってシアーだったり、マットだったりと様々。パウダーファンデーションにはないツヤ感やしっとりとしたみずみずしい肌に仕上げることもできます。
シワが気になる人や、塗りやすさ、しっとりとした使い心地を得たい方に向いています。
肌への密着度が高いので、ナチュラルな仕上がりにも適しています。
リキッドファンデーションよりも油分が多めで流動性が低く、こってりと濃厚なタイプのファンデーションです。瓶などに入っておりスパチュラなどで必要な分をすくって使います。
スポンジ、指などで塗ってつけることがほとんどです。
濃厚な分、仕上がりはカバー力が高いものが多いです。
毛穴やシミなどをカバーしつつ、潤い感も欲しい人に向いています。
リキッドファンデーションが染み込んだスポンジタイプのファンデーションです。付属の専用パフで仕上げますが、スポンジから滲み出た少量のファンデーションを肌にスタンプするようにつけていくため、質感はリキッドファンデーションに近いですが、よりシアーで薄づきのものが多いです。
ツヤのある自然でラフな仕上がりや、塗るときに簡単な方がいい人向きです。
先に説明した下地やファンデーションを使わずにベースメイクを終えられるアイテムがあります。それが、下地とファンデーションの機能を1本に収めた色付き下地であるBBクリーム・CCクリームです。
ベースメイクとしての機能の他に、日焼け止め、美容液などが配合された、より高機能なものもあります。
BBクリームは元々「Blemish Balm」の略で、病院で傷跡などをカバーするための軟膏として作られたと言われています。つまり、スキンケアをしながら肌の悩みをカバーするオールインワンクリームといえます。
BBクリームの多くが、お化粧をしない日でも、少しだけ肌色の補正もしてくれる日焼け止め感覚だったり、ベースメイクの手間を1アクションで終わらせる時短メイクとして使われています。
CCクリームは、はっきりとした定義はなく、化粧品メーカーが「BBクリームの進化版」として売り出したキャッチコピーのようなものです。
名前の由来は「Care+Controll」「Color+Conditioning」など、メーカーごとに様々なパターンがあります。大体がBBクリームにさらに肌色のコントロール機能や、スキンケア機能が加わったものを指します。
メイクの皮脂崩れ、乾燥、テカリ、化粧浮き、全ての原因は保湿不足です。
その原因は、ファンデーションは肌を美しく見せることが最大の機能ですが、顔全体を覆う分、皮膚から出た油分を吸い取ってしまったり、逆にファンデーションの油分が肌に浸透してしまい、肌のオイルコントロールがうまくいかない場合があるためです。
つまり、メイクの定着を良くし、シミやシワなどの原因を防ぐために、メイク前のスキンケアは欠かせないのです。
ベースメイク前のスキンケアでは、しっかりと保湿し、肌の油分・水分を適度に保ちましょう。
お肌の保湿は、水分だけでも油分だけでもいけません。どちらもバランスよく与えることでお肌が健康的に潤います。
基本的には化粧水で簡単にお肌に水分を与えた後、乳液で適度に油分を与えてお肌に水分を閉じ込めます。
お肌を指で少し押してみて、押した部分の周囲が輪のようにうっすらツヤが出るくらいがちょうどいい潤いサインです。
水分が肌から滴ったり、触れた指にぬるっとした感覚があれば、水分・油分が多すぎてるので、ティッシュなどで軽く押さえて余分を拭き取りましょう。
逆に肌がサラサラしていたり、カサカサしている場合は、十分に保湿できていません。美容オイルやクリームなどを薄くのばすなどして調整してください。
目元や口元などが部分的に潤っていない場合は、目元美容液や美容オイルを少量指先や綿棒などで優しく塗りましょう。
化粧下地を適量手に出し、額、鼻、両頬、あごに点おきし、中心から外側に向かって満遍なく塗り広げます。
塗った後に両手で顔をそっと包み込むようにして、手の熱でしっかり下地をお肌に定着させます。
化粧下地にもUVカット機能がついていることが多いですが、日焼け止めも塗りたい場合は、化粧下地の前に薄くつけておきましょう。
ファンデーションと下地の相性が悪いと化粧浮きしたり、崩れたり、ファンデーションを塗った時にカスのようにボロボロが出てしまうことがあるため、塗るファンデーションとおなじブランドのセットで使うのが無難です。
パウダーファンデーションの場合は、スポンジの面半分くらいにファンデーションをつけ、顔の中心から外側に向かって優しくスライドしながら塗っていきます。この時、スポンジを強く押し当てずに、スポンジのファンデーションのついていない残りの半面を指でそっと持ち、撫でるようにつけるのがポイントです。
リキッドファンデーションやクリームファンデーションの場合は、一度適量を手の甲に出した後、ファンデーションを指で頰、額、顎、鼻筋に少量ずつ点置きします。そのあとで指、またはスポンジで頰や額などの広い部分から、顔の中心から外に向かってトントンと軽く叩き込むように広げて行きます。
いずれも、両頬、額、あご、鼻筋を塗った後で、目のキワや小鼻などの細かい部分に少量ファンデーションを優しく叩き込みましょう。
髪の生え際など、顔の外側部分にはあまり塗らないほうが自然に仕上がります。
塗り終わったら全体を鏡で見て、塗り残しや厚塗りになっているところがないか確認しましょう。
パウダーは付属のパフ、またはブラシで仕上げるのが一般的ですが、簡単なのはパフを使う方法です。
パウダーを容器のフタなどに少量出し、パフの面半分くらいにつけ、パフを軽くほぐして粉をなじませます。(馴染ませないと粉の量がまばらになりムラができやすい)
額や鼻筋、顎などの皮脂が出やすいところからトントンとつけていきます。パフの毛先をそっと肌に当てるくらいにして、ファンデーションが崩れない程度にくるくると当てていきます。ほおも同じようにします。
目元や小鼻、口元などの細かい箇所は、パフのかどや曲げた時の折り目を使って軽く押し当てるようにしてつけます。
両ほほは最も崩れにくい場所である上、チークなどの粉物ものせるので、パウダーは少なめでOKです。
肌荒れやニキビがあるときは、できるだけ肌に負担をかけないほうがいいのですが、どうしてもファンデーションをつけたいとか、ニキビや荒れを隠したい場合は、まずしっかり保湿することから始めましょう。
特に乾燥している部分にはクリームでしっかり保湿してください。
逆にニキビの部分には化粧水やクリームなどがつかないように避けながら、コットンなどで保湿しましょう。
最も肌負担の少ないベースメイクは、BBクリームを使った方法です。基本的にはニキビを避けて塗るだけです。
BBクリームがない場合は、下地をつけた後に、パウダーファンデーションを薄くつけましょう。パウダーファンデーションは油分が少ないので、ファンデーションの中では最も肌負担が少ないです。
基本のベースメイク(下地、ファンデーション、パウダー)に慣れてきたら、ハイライトでより理想の顔に近づけましょう。
鼻や、頰、あごなどにワントーン明るい色のパウダーやコンシーラーをつけることで、顔に立体感が生まれ、メリハリが出ます。
ファンデーションは、まずは気になったものから自由に試しながら、少しずつ自分の肌に合ったものや好みの仕上がりを探していくとメイクが楽しくなります。
ぜひ参考にしてみてくださいね。