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顔のサイズやフェイスラインを「大きく見せたい」と思う人はいませんよね。できるだけ小さく、バランスのとれたシャープなフェイスラインにしたい! というのがほとんどの方の希望ではないでしょうか。
顔を小さく見せる方法は様々ありますが、メイクアップの場合は「シェーディング」というメイクテクニックを使うことがほとんどです。
シェーディングとは、その名の通りメイクで顔に影を作ること。陰影を強調することによって、鼻や目の周辺、フェイスラインなどの低い箇所をより奥まって見せ、鼻や頬などの高い部分をより手前に見えるようにすることで、立体的でバランスのとれた顔立ちに補正できます。
面長な人には丸みを持たせ、丸顔の人には細みを持たせるなど、コンプレックスとなっている部分を補うことができます。
そんな、小顔メイクには欠かせないシェーディングですが、ある程度センスや技術が要ります。良くやりがちな失敗として、不自然なまでにほおに暗い色をのせすぎて、”某閣下”のようになってしまったり、また、ファンデーションの上からシェーディングのカラーをのせようとしてムラになってしまったり・・・。
はたから見て「顔を小さく見せようとして必死だな」と思われるようなメイクは避けたいものです。
・暗い色をのせすぎて、顔全体の血色が悪く沈んだ印象になる
・肌に合わない色を使ってしまい、その部分だけ浮いて見える
・シェーディングが粉浮きし、ムラになる
・わざとらしい陰影で、歌舞伎のようになってしまう
このように、シェーディングは失敗すると、小顔どころかとても必死感が出てしまい残念メイクになりがちです。顔色が悪く見えたり、厚塗り感が出てしまうと、メイクのヨレや崩れにもつながり、かえって老けた印象になってしまいます。
厚塗り感を避け、誰でも自然なシェーディングを実現する方法として、私はベースメイクで陰影を作ることをおすすめします。
ファンデーションの上にさらにパウダー、ローライト、ハイライトと重ねなくても、ファンデーションの時点で陰影をつけることによって、厚塗りを防ぎ、自然な立体感を作ることが可能です。
まず、化粧下地をつける前に、美容液で適度に潤いを与えます。
これによりファンデーションの密着性を高められますので、ベースメイクを始める前にこのスキンケアのプロセスは絶対に入れてください。
美容液をつけた後のお肌は、指で触れて、離した時に、ピトッと少し吸い付いてくる感じになっているとベストです。
化粧下地は、厚塗りにならないよう、指で顔に点置きした後に指先で丁寧に伸ばしましょう。髪の生え際やフェイスラインまでしっかり塗ってください。
▶︎今回は濃厚なジェルタイプの美容液を使用しました。
(ステム アンペリティ ザ クリーム/ディレイア)
▶︎化粧下地を選ぶポイントとしては、使うファンデーションのブランドでライン使いすると崩れにくい仕上がりになります。
リキッド、もしくはクリームタイプのファンデーションを2色使って陰影を作ります。
・明:普段使っている色より1〜2段階明るい色
・暗:普段使っている色より1〜2段階暗い色
明と暗のカラーの差は3〜4段階ほどあるものを選びましょう。
特に暗い方の色は、「少し暗すぎるかな?」というくらいでOK。
塗り方は、まず明るい色を顔の高い部分に点置きします。(額、頰、顎、鼻筋)
その後、暗い色を顔の奥行きを出したい低い部分に点置きします。(フェイスライン、こめかみ、髪の生え際)
点置きしたファンデーションを、明るい色の方からスポンジを使ってトントンと馴染ませるように広げながら塗っていきます。次に、暗い色のファンデも同じようにスポンジで馴染ませながら広げていきます。最後に、明るい部分と暗い部分の境目を入念にぼかすようにスポンジでたたき込みます。
まぶたなどの細かい部分は、ファンデーションをつけすぎると崩れやすいので、ほおなどの広い部分を塗った後にスポンジに残ったファンデーションを使って薄く塗りましょう。
▶︎ポイントとして、暗い色の境目が目立たないように綺麗にぼかしましょう。これを怠ると”閣下”になってしまいます。
▶️頬骨の高いところ〜こめかみはメイクが落ちにくいところ。シミなどが気になる場合は全体を塗った後に少し付け足してカバーしましょう。
▶︎塗り終わったら両手でそっと肌を包み、ハンドプレスして全体をなじませましょう。
ベースが崩れないようパウダーで仕上げます。この時、透明感のあるツヤを生かすために、パウダーは最小限にします。スポンジにパウダーを少量つけ、崩れやすいところにだけ優しくトントンと置いていくだけでOKです。
顔全体にパウダーを叩き込むと、せっかく作った陰影がぼやけてしまい、顔全体がぼんやりと浮いた印象になってしまいますので注意。
▶︎パウダーをつける箇所は、テカリやすい額、よく動いてよれやすい目頭、目尻、目の下、鼻筋、小鼻、口角などです。
この方法であれば、よほど暑い日に汗をかいたりしない限りは化粧崩れすることはありません! ぜひお試しを。
これで立体小顔のベースメイク完成です!
下はメイク前後の写真です。
顔全体がきゅっとコンパクトに見え、たるみなどのもたつきがすっきりとし、きゅっと引き締まった印象に。
・後から色を重ねる手間が省ける
・ベースから作る事で、色落ちがしにくい
・陰影の境目をぼかしやすく、失敗が少ない
その日のコンディションによっては、くすみが気になったり、赤みが出ていて隠したかったりなどあると思います。その時は、下地を塗るときにコントロールカラーを使用しましょう。
くすみや血色の悪さが気になるときは、ほおなどの高い位置にパープル系のコントロールカラーを入れましょう。あまり広範囲に入れすぎると顔色が青白く見え帰って血色が悪く見えますので、顔の中心部のみにしましょう。
シミやクマなどの箇所は、オレンジ〜ピンク系をのせると目立たなくなります。
赤みが気になるときは、気になる箇所(ほおなど)にグリーン系(またはイエロー系)のコントロールカラーを仕込みましょう。
ファンデーションを塗るツールとして、ブラシやパフなど様々ありますが、私のオススメはスポンジです。
厚みがあまりないものを選び、折り曲げて使うとちょうどいいです。余分なファンデーションや油分を程よく吸い出してくれるので、ムラになりにくいです。
指は熱を伝え、細かいところまで自在に塗ることができるので一番おすすめですが、慣れてないとムラになったりしやすいので、まずはスポンジを使うといいでしょう。
テカリが気になったり、メイクの落ちが気になってきたら、硬めにプレスした粒子の細かいパウダーを、指もしくはスポンジに少しだけつけて、気になる箇所にトントンとのせるだけで仕上がりが復活します。
(写真は、UVシルクフェイスパウダー/セザンヌ)
今回使ったメイクアイテムは、私が実際にメイクのお仕事で使用しているものです。
参考にしていただければと思います。
ヒト幹細胞培養液エキスやビタミンC誘導体などが使われており、肌本来の力を引き出す濃厚美容液。肌の水分と油分のバランスを整えながら、頬にハリを与え、お肌を引き締めます。
肌にたっぷりうるおいを与え、クリアで明るいベースを作ります。
ウルウルなツヤ感のあるカラーベース。
今回はこちらにさらに保湿クリームの「レ クレーム コンセントレ/アンブリオリス」を合わせて使っています。
みずみずしいツヤのある仕上がりながら、しっかりとシミをカバーでき、素肌感とカバー力のバランスに優れたアイテムです。
きめ細かな肌を実現する、透明感あるパウダーです。
メイク下手を克服したい、顔のコンプレックスを解消したい、流行のメイクを取り入れたい、ワンランク上のメイクテクを手に入れたい、など、メイク上達のテクニックのほか、お使いのメイクアイテムをお持ちいただき不要なもの、必要なものの選定、またスキンケアのアドバイスなども行なっております。
ぜひチェックしてみてくださいね。