なぜ「腹筋運動」をすると腰が痛くなるのか?

それでは、なぜ腹筋運動をすると腰が痛くなるのでしょうか。その理由として、「反り腰」が考えられます。

「反り腰」というのは、骨盤が強く前傾し腰の反りが強くなっている状態です。

腹筋運動で腹筋に効かせるためには、骨盤後傾位を保つ必要があります。しかし、骨盤の前傾が強いと骨盤後傾位を保持することができないため、腹筋の力が抜けて腰周りの筋肉の緊張が強くなってしまいます。

そのため、腹筋運動をしても腹筋に効かないばかりか、腰が痛くなってしまうと考えられるのです。

出典:byBirth

「反り腰」を改善し、「腹筋運動によるお腹痩せ効果」を高めるストレッチ&エクササイズ

腹筋運動で腰に負担をかけずにお腹周りを引き締めるには、反り腰を改善させておくことが必要です。

反り腰は、太もも付け根前面にある「腸腰筋」の緊張が強く、腹筋の筋力が低下した状態です。そのため、腸腰筋の緊張を緩める静的ストレッチと、腹筋を強化するエクササイズを行っていきます。

しかし、「腹筋を強化するエクササイズ」といっても数多くあります。ここでは、骨盤後傾動作に関与する「腹直筋下部を強化するエクササイズ」を行います。

また、エクササイズで腹直筋下部に効かせるようにするには、あらかじめ骨盤後傾方向への動きを高める必要があります。そこで、エクササイズを行う前に、「骨盤後傾動作を高める動的ストレッチ」も行うようにします。

(1)腸腰筋への静的ストレッチ

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  1. 脚を前後に開き、前脚の膝を立てて後ろ脚は後方に伸ばします。
  2. 両手を立てた前脚の膝の上に乗せて、重心を上体の真下に下ろし、骨盤を後傾させることで後ろ脚の腸腰筋がストレッチされます。

左右それぞれ太もも付け根前面の筋肉が心地よく伸ばされていることが感じられる強度で、30秒間伸ばし続けます。

ポイント及び注意すべき点

骨盤を後傾させるコツは、目線をお腹に向けることです。

ストレッチ中は、骨盤を正面に向けるようにします。

(2)骨盤後傾動作を高める動的ストレッチ

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四つん這いの体勢となり、背中を軽く反らせたところから背中を丸める動作を10回行います。

ポイント及び注意すべき点

可動域を広げるために、少しずつ背中を丸める動きを大きくしていくようにします。

必ず高めたい動きである、背中を丸める動きで終わるようにします。

(3)腹直筋下部を強化するエクササイズ

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  1. 両膝を立てて仰向けになり、両腕はカラダの横に「ハ」の字に構えます。
  2. 息を吐きながらお腹の力を使って腰を床に押しつけて(写真赤矢印参照)、1~3秒間静止します。
  3. 息を吸いながらゆっくりお腹の力を緩めます。

腰を床に押しつけることで骨盤が後傾し、腹直筋下部を鍛えることができます。

15~20回を1分程度の休憩を入れながら、2~3セット行います。

ポイント及び注意すべき点

腹直筋下部に効かせるためのポイントは、お腹の力を使って腰を床に押しつけることです。

腰を床に押しつけた際、呼吸が止まらないように注意しましょう。

「お腹痩せ」に有効な腹筋運動2選

反り腰を改善させるストレッチとエクササイズを行った上で、「お腹周りを引き締める腹筋運動」を行うようにします。

ここで行うべき腹筋運動は、腹直筋下部と腹横筋を強化する運動です。これらの筋力を強化することで、「ぽっこりお腹」の原因にもなる骨盤の開きの改善につなげることができるからです。

ここでは、お腹痩せ効果の高い腹筋運動として、「リバースクランチ」と「スタンディングドローイン」をご紹介します。

(1)リバースクランチ

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  1. 床に仰向けになり、膝と股関節を90度に曲げて足と膝を閉じるようにします。両腕はカラダの横に「ハ」の字に広げて、手のひらを天井に向けます。
  2. 息を吐きながら下腹部を支点に、「仙骨」というお尻の上にある骨が床から離れるまで骨盤を起こします。
  3. 息を吸いながらゆっくりと骨盤を下ろします。このとき、お腹の力を抜かないようにします。

骨盤を起こす動作を繰り返すことで腹直筋下部が鍛えられます。

15~20回を1分程度の休憩を入れながら、2~3セット行います。

ポイント及び注意すべき点

下腹部に効かせるには、足と膝をしっかり閉じるようにします。

腰が床から離れないようにします。腰が床から離れてしまうと、腹直筋下部ではなく腹直筋中部に効いてしまうからです。

この運動をすると腰が痛くなる場合、「股関節を曲げる動作」で行っている可能性が考えられます。あくまでも「骨盤を起こす動作」で行うように心がけましょう。

(2)スタンディングドローイン

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  1. 左右のかかとをつけて立ち、つま先はできるだけ大きく外側へ開きます。
  2. 肩甲骨を内側に寄せて胸を張り、お腹をできるだけ大きく凹ませた状態を30~60秒間静止します。

お腹を大きく凹ませた状態を保つことで、腹筋群の中でも最も深層部にある「腹横筋」を鍛えることができます。

30~60秒間の静止を1分程度の休憩を挟みながら、2~3セット行います。

ポイント及び注意すべき点

おへそ辺りを凹ませるようにすると、腹横筋への効果が感じられるようになります。

呼吸が止まらないように注意しましょう。

腹筋運動をより効果的に行って「引き締まったお腹」を手に入れましょう!

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今回は、「腰に負担をかけずに腹筋運動でお腹痩せに導く方法」をお伝えしました。

腹筋運動をすると腹筋に効かないばかりか腰が痛くなる原因として反り腰が考えられます。そのため、まずは反り腰を改善させた上でお腹痩せ効果の高い腹筋運動を行うようにしましょう。

腹筋運動を効果的に行って、「引き締まったお腹」を手に入れてくださいね!

情報提供元: GODMake
記事名:「 腰に負担をかけずに腹筋運動で「お腹痩せ」する方法