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毎日の生活の中で、私たちの脳は考えたり記憶したりと忙しく働き、体は立つ・歩くなどさまざまな動作を行います。脳や体が動くにはエネルギーが必要です。
そのエネルギー源が毎日の食事ですが、普段、脳や体は食事からの糖質をエネルギーに働いています。これは「糖燃焼回路」が動いた状態です。
実はもう一つエネルギーを生み出す「脂肪燃焼回路」があります。脂肪をエネルギー源にする=脂肪を燃やすので、ダイエットに有用な回路なのですが、普段はほとんど眠ったまま。
この脂肪燃焼回路を働かせる起動装置になるのがケトン体。加齢に伴い基礎代謝や筋肉量の低下で太りやすくなると言われていますが、年齢を重ねても太りにくい人は、太りやすい人よりも多くのケトン体が出ているのだそうです。
ケトン体を増やすには、普段の食事でタンパク質と良質な脂質を摂取し、糖質をできる限り避ける「ケトジェニックダイエット」が有用です。ケトンダイエット、ケトジェニック食とも言われます。
ただし、ケトジェニックダイエットはストイックな糖質制限が必要で、1日の糖質摂取量は50g以内。ごはんなどの炭水化物は食べられません。ストイックゆえに挫折しやすく、また、食物繊維が不足して便秘しやすい、やめるとリバウンドしやすいなどのデメリットも。
ケトジェニックダイエットのほか、たっぷり汗をかく激しい運動の後もケトン体は増えます。しかし、ケトジェニックダイエット同様、「激しい運動は毎日続かない」という方も多いことでしょう。
実は、もっと簡単にケトン体を増やす方法があります。それが、MCTオイルです。
MCTプラス・コンソーシアムが2022年10月5日(水)に開催した第4回メディアセミナーの資料によると、小さじ1杯のMCTオイルを2週間摂取すると、血中のケトン体濃度が1.7倍に増えるとされています。さらに、ウエストサイズも平均で-1.8cmという結果が出たのだとか。
油はダイエットの大敵と言われますが、良質な油はダイエットをサポートするため、近年、オイルを上手に食に取り入れている方が増加していますよね。そんな良質なオイルの1つMCTオイルは、ストイックな食事制限や激しい運動なしでケトン体を増やす心強い味方なんです。
MCTオイルは、ココナッツなどから中鎖脂肪酸を抽出したもの。ちなみに、中鎖脂肪酸は飽和脂肪酸の一種で、肉類などに含まれる長鎖脂肪酸は体に蓄積しやすい油です。
MCTオイルは摂取すると肝臓に直接取り込まれて代謝されます。代謝スピードが早いので脂肪として蓄積されず、すぐにエネルギーに変換されます。
MCTオイルは満腹感をUPするという研究も報告されており、食欲コントロールにも有用です。過食気味の方、間食がやめられない方のダイエットをサポートしてくれます。
MCTオイルの発煙点は、およそ150度。加熱調理すると煙が出やすいので、非加熱で摂取しましょう。ドレッシングやバターコーヒーの材料にしたり、味噌汁やスープなどの汁物に小さじ1を加えるのも良いでしょう。
ちなみに、MCTオイルと言えば、バターコーヒーを思い浮かべる方も多いかもしれません。バターコーヒーは、アメリカのIT起業家デイヴ・アスプリーが『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』で紹介しました。
著者のアスプリーは、朝食をバターコーヒーに置き換えておよそ50kgのダイエットに成功。MCTオイルを摂取するなら、バターコーヒーダイエットに挑戦するのも良いかもしれませんね。
朝食のかわりにバターコーヒーを飲むだけです。コーヒーに含まれるクロロゲン酸(ポリフェノールの一種)は脂肪の蓄積対策にも有用ですし、カフェインが交感神経を優位にして基礎代謝を高める・集中力UPなども期待できます。
朝、忙しくて朝食抜きになりやすい人も、バターコーヒーでエネルギーを摂取して、午前中をアクティブに過ごしてみてはいかがでしょうか。
コーヒーを淹れたらバターとMCTオイルを混ぜれば出来上がり。スプーンで混ぜるとバターとオイルが分離しやすいので、ミニサイズの泡立て器や電動ミニクリーマーを活用すると○。
MCTオイルをはじめて摂取する場合、下痢をするケースがあります。少量からはじめて、徐々に量を増やしましょう。
また、どんなにダイエットに有用なオイルだからといって、たくさん摂取するのはNG。過剰摂取も下痢を引き起こす可能性がありますし、カロリー摂取が多すぎて太る原因になりかねません。
MCTオイルは、脂肪燃焼回路のスイッチを入れるケトン体を増やしてくれます。ですが「MCTオイルを摂取しているから」と油断は禁物。
脂質や糖質が多い食事、間食、過食を続けたらダイエット効果は得られません。栄養バランスの良い食事を心がけましょう。あわせて、適度な運動も取り入れると○。
健康的なダイエットには、質の良い食事と運動がかかせません。MCTオイルはあくまでサポート役と心得て、上手にダイエットに取り組んでくださいね。