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それではなぜ有酸素運動をしているのに、下腹についた脂肪が落ちないのでしょうか。
その理由として、次の2つが考えられます。
詳しく説明していきましょう。
もしかして背中が丸まった「猫背」の姿勢のままで有酸素運動を行っていませんか?
猫背になると、心臓や肺などを取り囲んでいるカゴ状の組織である「胸郭」が落ち込み狭くなります。すると換気量が低下してしまい、体内に取り込める酸素の量が少なくなります。
体内に取り込める酸素の量が少なくなる分、消費できる脂肪量も少なくなってしまうことになります。そのため猫背の姿勢で有酸素運動を行うと、脂肪燃焼効率が低下してしまうと言えます。
「下腹についた脂肪を落としたい!」という気持ちが強すぎて、呼吸が激しく乱れるほどの運動強度で有酸素運動を行っていませんか?
そうするとやはり体内に十分な酸素が供給できなくなるので、却って脂肪燃焼効率が低下してしまうことになります。脂肪を燃焼しているつもりが、“不完全燃焼”しているのです!
また、有酸素運動を1時間以上行っても、さほど脂肪燃焼効果はなく、むしろ脂肪のつきやすいカラダになってしまうと言えます。
長時間有酸素運動を行うと、エネルギーが不足した状態となります。そうなると、カラダは筋肉を分解してエネルギーを作り出そうとしてしまいます。
その結果、筋肉量が減少し基礎代謝の低下へとつながってしまうため、脂肪のつきやすいカラダになってしまうと言えるのです。
このように有酸素運動をしても下腹についた脂肪が落ちない理由として、「猫背の姿勢」と「有酸素運動の運動強度と時間」の2つが考えられます。
そのため、以下の2つの方法を実践することで、有酸素運動による脂肪燃焼効果を上げることができると考えられます。
猫背の姿勢は、胸の筋肉である「大胸筋」と「小胸筋」、背中の筋肉である「広背筋」の緊張が強く、肩甲骨の内側にある「肩甲骨内転筋群」と脊柱起立筋上部の筋力が低下している状態です。
そのため猫背を改善させるには、
の3つを行うようにします。
左右それぞれ心地よく筋肉が伸ばされていることが感じられる強度で、30秒間ストレッチします。
ポイントは、
の2つです。
余裕がある場合は、両腕で頭を挟むように両手の間隔を狭くしてみましょう。
やはり筋肉が心地よく伸ばされていることが感じられる強度で、30秒間伸ばし続けます。
がポイントです。
15~20回を1分程度の休憩を挟みながら、2~3セット行います。
肩甲骨の内側ではなく腰の筋肉に効いてしまっている場合、上体を起こしすぎてしまっていることが考えられます。その場合、お腹を床から離さないようにしてみましょう。
有酸素運動で脂肪を燃やすには、酸素が体内に十分に行き届く運動強度で行う必要があります。それには、息が軽く弾む程度の「ややきつい」と感じられる強度で行うようにします。
また、有酸素運動で脂肪を燃焼させるには、10~30分行う程度で十分と言えます。
更に筋トレの後のタイミングで有酸素運動を行うようにすると、分解された脂肪がエネルギーとして使われるようになるので、より効率よく脂肪を落とすことができます。
今回は、「下腹についた脂肪が気になって有酸素運動を行っているけれど、思うように脂肪が落ちない」という場合の解決策をお伝えしました。
この2つだけで、有酸素運動による脂肪燃焼効果をグンと上げることができますので、早速トライしてみてください!
「有酸素運動といっても、どんな種目を行えばよいかわからない…」という方は、【体脂肪を減らしたい人にお勧めな有酸素運動3選】で詳しくお伝えしておりますので、是非こちらも併せてお読みください!