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「体幹の筋肉」というと、腹筋と背筋(脊柱起立筋)を連想される方が多いのではないでしょうか。それ自体は間違いではありません。
しかし、骨盤のゆがみを整えるのに、「クランチ」や「サイドベント」、「バックエクステンション」などといったエクササイズを行うのは間違いと言えます。
なぜならばこれらのエクササイズは、「腹直筋」、「外腹斜筋」、「脊柱起立筋」といった骨盤の動きに関与する筋肉を鍛えるエクササイズだからです。
ここで求められるのは、「骨盤まわりの安定性」です。骨盤まわりの安定性に関与する体幹の筋肉は、「腹横筋」、「内腹斜筋」、「多裂筋」といった深層部にある筋肉です。そこで、骨盤まわりの筋力バランスを整えるには、これらの筋肉を鍛えるエクササイズを行うようにします。
それでは骨盤まわりの筋力バランスを整えるためには、具体的にどのようなエクササイズを行うべきかお伝えしていきましょう。
行うべきエクササイズは3つだけで、しかもヨガマット1枚あればできるものです!ヨガマットがない場合は、大きめのバスタオルを1枚ご用意ください。
準備はよろしいですか?では、始めましょう!
頭から下腿部までを結ぶラインを一直線に保つことで、腹横筋と多裂筋を鍛えることができます。
30~60秒を1分程度の休憩を入れながら2~3セット行います。
腰が落ちてこないように、お腹(腹横筋)で引き上げるようにすることが腹横筋に効かせるコツです(写真赤矢印参照)。
腰またはお尻が上がり過ぎてしまわないようにしましょう。「腰を落とさないようにしよう」という意識が強すぎて、腰やお尻が上がり過ぎてしまうと、頭から下腿部までを結ぶ一直線のラインが崩れてしまうので、エクササイズ効果がダウンしてしまうことになります。
プランクを行う際は、顔を上げないようにしましょう。顔を上げてしまうと頭から下腿部までを結ぶラインが崩れてしまうばかりか、頚椎に負担がかかってしまうからです。
また、エクササイズ中は呼吸を止めずに自然な呼吸を心がけるようにしましょう。
横向きの体勢で骨盤を支えることで、内腹斜筋を鍛えることができます。
左右それぞれ、30~60秒を2~3セット行います。
骨盤をしっかり引き上げるようにすることで、床側の内腹斜筋を鍛えることができます。
エクササイズ中、顔と骨盤は正面を向くようにしましょう。カラダがねじれた状態でサイドブリッジを行ってしまうと、ターゲットである内腹斜筋への効果がダウンしてしまうからです。
プランクと同様、エクササイズ中は呼吸を止めずに自然な呼吸を心がけるようにしましょう。
体幹部のラインを一直線に保ちながら骨盤を左右交互に捻る動作を繰り返すことで、腹横筋と多裂筋、内腹斜筋及び外腹斜筋を鍛えることができます。
20~30回を1分程度の休憩を入れながら、2~3セット行います。
ターゲットとなる腹横筋と多裂筋、内腹斜筋及び外腹斜筋に効かせるには、上体(肩及び胸部)が動かないようにしっかり固定することがポイントです。
今回は、骨盤まわりの筋力バランスを整えるエクササイズを3つご紹介しました。
前回ご紹介した骨盤まわりの柔軟性バランスを整える5つのストレッチと合わせてエクササイズを行うことで、骨盤のゆがみ改善に導くことができ、お腹痩せ効果につなげることができます!
但し、そのためには、ストレッチとエクササイズを最低でも週3回は行うようにしましょう。「すっきりお腹」を目指して、頑張って続けてみてくださいね!