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長年、廃棄物の多さが問題視されている美容業界。
世界的に環境保全の重要性が高まっている近年では、数多くの海外ビューティーブランドがこの課題に真摯に向き合い、日々大量に消費されている「プラスチック」や、「食材」「レザーの端材」など本来であれば埋め立て地へ送られるはずだった“ゴミ”を回収し、一見相反する美しい製品を生み出しています。
製品が生まれるまでのストーリーをより深く知ることで、クリーンな連鎖を広げていくことにも繋がり、さらに愛着を持って使い続けていくことができるはずです!
ヘアスタイリストのSarah Jo Palmer(サラ・ジョー・パーマー)と、Christopher Deagle(クリストファー・ディーグル)の2人によって、2020年にイギリスで設立されたばかりの新鋭ブランド「RE=COMB」。
リサイクルされずに終わってしまうことが多い「廃棄プラスチック」を原材料に、一点一点製作されているこちらのヘアコームは、天然石のように一際目を惹く芸術的なヴィジュアルが魅力です。
ひとつとして全く同じデザインがないため特別感もあり、“ヘアスタイリング用のツールにもサスティナブルな選択肢を増やしたい”という、ブランドの理念に共感する美容師さんたちからも愛されているのだとか。
化粧水やシャンプーなどの美容製品が入っていた空のプラスチック容器を回収し、手鏡やヘアブラシの“柄の部分”の素材として生まれかわらせることで、美容業界のなかでプラスチックが循環する仕組みを作り出している、ロンドン発のブランド「HANDLE(ハンドル)」。
こちらの歯ブラシと剃刀のセットは、それぞれ「廃棄プラスチック」が生まれ変わったとは思えないほど洗練された持ち手が魅力で、快適な使い心地を叶えるために人間工学に基づいて設計されています。
サスティナブルな暮らしを愛する方への贈り物としても、喜ばれること間違いなし。
2019年にNicolas Gerlier(ニコラス・ジュルリエ)によって設立され、製造過程から店頭販売に至るまで一貫してプラスチックを使用しないという世界初の理念を掲げている、パリ発のビューティーブランド「La bouche rouge(ラ ブーシュ ルージュ)」。
詰め替え可能なこちらのリップスティックのレザーケースは、皮工場で破棄される「レザーの端切れ」をアップサイクルし、植物成分でなめした革(ベジタブルタニングレザー)を用いて、フランスの熟練した職人によって一つ一つ手作りされています。
“クリーンな処方のリップは発色が微妙”という先入観を見事に払拭してくれる色鮮やかな仕上がりや、防腐剤など人体に有害な成分を一切添加していない安全性の高さ、そしてケース表面にイニシャルを刻印することができるのも特筆すべきポイント。
自然と科学を融合させた革新的な香りを生み出している、フランス発のフレグランスブランド「HERMETICA(エルメティカ)」。
ボトル素材全てに「リサイクルガラス」を使用しているこちらのフレグランスは、アルコールに代わる特許技術を用いて開発されているため、3段階に移り変わることなく、最初から最後まで“同じまま”の香りをじっくりと堪能できるのが大きな特徴です。
手つかずの森に生い茂る植物と絡み合うつたを彷彿とさせるような、緑豊かでアロマティックなムードが漂う香りで、スズランの香気成分にはオレンジジュースを絞った後の「果皮」を再利用。
100%生分解性のナチュラルな製品を手掛け、地球環境を守るため利益の一部を世界自然保護基金(WWF)へ寄付している、イギリス発のヴィーガンコスメブランド「FRUU」。
注文を受けてからワークショップで丁寧に手作りされ、一週間以内に新鮮なまま消費者の元へ届けられるこちらのリップバームは、熟しすぎてしまったことや不揃いな形などを理由に廃棄された「フルーツ」を、原材料のほとんどに使用しているのが大きな特徴です。
お値段は日本円で500円以内と良心的でありながらも、保湿力や塗り心地は申し分なく、ストロベリー、レモン、チェリー、パイナップルなど豊富な種類のフレーバーが取り揃えられているのも人気の理由。
環境課題が山積みな現代だからこそ、廃棄物に再び役立つチャンスを与え、新たな命を吹き込んでいる美容業界を共に応援していきましょう。