- 週間ランキング
突然ですが皆さんは、ある特定の匂いを嗅いだ時に、“ふと昔の記憶や感情が蘇った”という経験はありませんか?
この「プルースト効果」という現象を名刺交換の際にも活用することで、初めて会った方にも自分のことを覚えて貰いやすくなります。
嗅覚は人間の五感の中でも唯一、脳にダイレクトに伝わる仕組みになっているので、「香りつきの名刺」を相手に渡すことで、場の緊張感や警戒心が和らぐだけではなく、別れた後も何度も自分のことを思い出して貰える(プルースト効果)という嬉しいメリットがありますので、ぜひお試しください。
香りつきの名刺の作り方は、市販で販売されている「カードフレグランス(名刺香)」や「自身の香水をつけた厚紙」を名刺入れの中に入れて香りを移すだけととても簡単です。(名刺に香水を直接吹きかけると、香りが強くなりすぎるのでNG。)
また、さりげない香りで自分の存在感をアピールしたいという方は、革や木材で作られている名刺入れを使うのが○。名刺入れの“素材の香り”が名刺にも移ることで、嫌味なく上品な印象を与えることができます。
数ある香水の中から、初対面の相手に好印象を与える香りを決めるのは少しハードルが高いように感じるかもしれませんが、まずは“職業”に合った香りを選べば失敗することはありません!ぜひ下記を参考にしてみてください。
味覚・嗅覚・視覚など、あらゆるセンスが問われる「シェフ」「パティシエ」「バリスタ」「ソムリエ」などといった飲食業。“食”への情熱や探究心はもちろん、立ち振る舞いや気配りなども求められますよね。
好印象を残すためには、スイーツや甘いお酒などの要素を持った香り(グルマン系)、もしくは清潔感を感じさせるムスクが強めに際立つ香りを選ぶのが○。
臨機応変さや正確さなどが求められる「事務」「秘書」などといったデスクワーク。落ち着きをアピールするためには紅茶の香りや、お香の香りを選ぶと効果的です。
人を明るく包み込むような愛嬌や気遣い、おもてなしの心や、優れた洞察力が求められる「アパレル」「ホテルフロント」「ブライダルプランナー」などといった接客業。
好印象を残すためには、スズランのような幸せを象徴する花の香りや、明るさを感じさせる甘さ控えめのフルーツの香りを選ぶと効果的です。
フランス発の老舗ブランドが手掛けたこちらの製品は、名刺入れの中に入れて香り付けとして使うのはもちろん、ジャバラ状に折ってから火をつけることで芳香剤のようにお部屋の空気を浄化することもできる紙のお香です。
ほのかに甘い果実と薔薇の華やかな香りが優しく漂うので、名刺を受け取った相手も自然と笑みがこぼれるはず。「手紙」や「招待状」を入れた封筒の中に、こっそり同封しておくのも素敵ですね!
お香作りにおいて長い歴史を持つ老舗ブランドの職人が手掛ける、こちらの「朝顔の葉」の形をした紙のお香。ただ机に置いているだけでもインテリアになりそうな“和”のオーラが感じられる見た目で、あのブッダが根元に座って悟りを開いたと言われている「菩提樹(ぼだいじゅ)」の気品溢れる香りが漂います。
「名刺」の香り付けとしてはもちろん、マスクを保管しておく「マスクホルダー」や「本」「手帳」などに挟んで自分流に“移り香”を楽しむのもおすすめで、火をつけることでお部屋の空気を浄化して、疲れた心を癒やしてくれるという嬉しい効果も。
この“香りつきの名刺”が逆効果にならないようにするためにも、TPOを意識した香りを選ぶことや、名刺をお渡しするときに「お嫌いな香りはありますか?」「香水は苦手ではないですか?」と先に声をかけておくこと、念のため香りがついていない“無臭の名刺”も持ち歩いておくなど、渡される相手への配慮も忘れないように気をつけたいですね。
堅苦しくなりがちな名刺交換から脱却して、新しいコミュニケーション方法を楽しんでみてはいかがでしょうか?